うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

漫画「アルバローズの猫」感想

アルバローズの猫、という漫画についてつらつら語ります。
イラストレーターとして活躍されているカラスさんの初単行本、らしい。御本人は具体的には知らないけれど、とにかく本屋で惹かれたので買ってみた。

惚れた。

フルカラーだったので薄い割に値段は高め。それにしても私としては十分元がとれる値段だった。人に貸すことすらためらいそうなくらい、大事にしまって何度も読み返したくなる漫画だった。

気分としては少し残酷な絵本を読んでいる感じ。
ストーリーもあるはあるけれど、これはどちらかというと雰囲気を楽しむものだと思う。だから逆に、絵柄が合わなかったり論理的に読みたかったりする方にはお勧めできない。ゴシックや狂気、殺人、童話、猫、青年と少女、などの単語に惹かれる方はネットで調べてみてほしい。試し読みできるはず。

私の感触では世界観にどっぷり浸かれて素敵だった。イラスト的な部分も多々あって、ストーリー付きのイラスト集を見ているような気分もした。色づかいも好き。ページごとに基調とする色を変えているところもあって、魅せるなあと思った。


アルバの不安定さも好き、ニコの底抜けの明るさも好き。1巻のポラリスの話と、2巻の定義のくだりが印象に残っている。ラストも綺麗に終わってすっきりした。
レビューでは色々言われているようですが、心理描写大好きな私としてはたっぷりの独白も好きです。

CLAMPさんのcloverとか、峰倉かずやさんのstigmaとか、その辺が好きな方は多分合うはず。まあ何はともあれ、オススメですはい。