うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「タオルケットをもう一度1」感想

タオルケットをもう一度1の感想。

正しいプレイ順は3→2→1で、1だけは単発でやるとちょっとわかんない部分が出てくる気がします。

 

主人公は男の子で固定。2と同じグラフィックだったんで悩みましたが、結局違う名前で始めました。とりあえず牛ちゃんスキーなのは変わらないようです。
メイン登場人物は3のコンチェルと2のぱりぱりうめ、それから新たなラザニアという女の子。さらに、ロボットのアームたんも登場。コンチェルもぱりぱりうめもとりあえずはパラレルワールドな感じ…?まあ言い過ぎるとネタバレなんでこの辺で。

 

相変わらず中身はポップグロ。仲間と会話できるシステムで感情移入をさせておいて、訪れる絶望。パソコンの前で数十秒固まったのはきっと私だけではないはず。

 

戦闘システムも今回はかなり改善というか、ほどよいバランスでした。ボス戦は燃えるしキツすぎない、回復アイテムもなかなかシビア。話の展開上ラスト近くでレベル一桁の方が仲間になるんですが、別にやっきになってレベル上げなくても十分大丈夫でした。進行方向の敵で目立つ奴を倒していくだけでも十分クリア。
ストーリー重視の私にはほんっとうにありがたい!私レベル上げ結構嫌いなんですよね…。


惜しいのはお花畑システムとこころのなかシステムが無くなっちゃったこと。ネジも便利ですけど、こころのなかだったらあったちょっとした交流とかが無いのが残念。

 

話のラストはかなりすっきりしました。タイトルに見事に帰着した感じです。カタルシスと言えばいいのか。

 


まあ、後はネタバレ万歳な感想を。
やってみよっかなーって方は注意。そしてグロ描写注意。

 

 

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shiki3.hatenablog.com

 

 

 

ネタバレ注意

 

 

 

 

 

コンチェルちゃんの脳みそちゅるちゅるされちゃったよ頭ぱっくり空いてるよいやいやウソでしょやらあああ!
が、初めの鬱でした。ほのぼの洞窟探検わーいってなってたところでこれですか。絶望したっ!
しかも追ってくるチビロボの早いこと怖いこと。即死怖い。牛ちゃんのマガジン取りたかったけど3回やって無理で諦めました。だって怖いんだもの。ラザニアもでろっとしてるし。

 

そしてアームたんとの出会い。ロボットの心とは何ぞや、プログラムは心と呼べるのか、ありがちなようでいて深い話です。泣きかけたよ。でも本人(本ロボ?)は明るく可愛い。ぽっちゃりを気にしてるのとか、お気に入りがこるねとそふぁってのが凄い可愛かった。
でもね、宇宙のなんか棒が卑猥ってのはどうかと。座ったら恥ずかしいところに当たっちゃうだのぶるぶるするだの。男性向けエロ小説みたいでつい笑ってしまった。こう、あぁんらめぇ震えちゃやぁんアームおかしいよぅ変なとこがうずうずしちゃうよぉこんなのできもちよくなっちゃう悪い子なのぉ///、みたいな。ごちそうさまでした。

ちゅん様は泣く。悲しみ比べは不毛ですよね。名言でした。どことなく火の鳥を彷彿とさせる感じ。輪廻くるくる。


後はNo3コンチェルが切なかったな……。主人公名を「きと」にしてたら、セリフで「会いたい…きとにあいたいっ」ってなって、後半の全て平仮名の文にとてつもない愛らしさを感じました。
結局、?君の正体はわかんなかったけど。泣くだろーな、と思ってたら案の定No3のゆいごん再生開始から涙が止まりませんでした。頭痛くなるまで泣いたの久々。


なんとなく順番的にラザニアについても語っとこう。腹黒ちっくに見えて実はロマンティックが止まらない彼女。ワルツを踊れるという密かなステータスにびっくりしました。おしとやかなお嬢様っぽいから納得ではあるのだけれど。
病み気味の主人公への思いを胸の内に抑え込んで明るく笑えるかなり良い子。2のぱりぱりうめもそうですけどね。

 

 

メイン3人の章の中で、一番好きなのはラザニアの章です。猫足昆布がすごく好きで…。初めは片腕食べたとか言ってるし血出てるしでビビってましたが、記憶探しの時に大好きになりました。だってあんなラリった話し方してるくせに、ちゃんと記憶見つけたら褒めてくれるんですよ。いいこいいこって。なんかすごく良かった。
でも、記憶探し中に道間違えたら主人公がダッシュしてきて即死したのにはびっくり。初見殺しにも程がある。即死判定キャラが脳みそ採集してたチビロボじゃなくて主人公だったのが印象的だったなあ。好きな人に殺されるんですね。

 

あと、ラザニアは繰り返しに組み込まれちゃって死ぬ前の自分の生活を何度も何度もやらなきゃいけなくなるんですけど、絶対に手順を間違えたらいけないってのが鬱だった。何回も死んで生きて死んで、まったく同じことを50億年繰り返さないといけない。絶対あの残酷な方法でいつも死なないといけない。助かろうと違う行動を起こしたらまた初めからやり直し。これはもう精神的グロ。鬱。間違えないようにラザニアロボットが何度も同じ動作を繰り返してるのが苦しかった。

 


ぱりぱりうめは正直、謎。あの極度のグロ世界がタオルケット2と繋がってるのはわかったけど、なぜ繋がるのかがわからない。ぱりぱりうめはどうして化け物にならないといけないのさ。自殺したぱりぱりうめはどこいったの?
もう一周したらわかるかもしれませんが…
理解力足りないなあ。

ぷっちが単なるアームたんの外皮になっちゃったのも残念…。ぷっちはぷっちとして再起動してほしかったな…。贅沢だろーけど…。

 


やっぱりストーリーは好き。とても好き。キャラも可愛いし、何より表現がうまい。独特のシュールグロもたまらない。欲を言うなら、3みたいにエンドロールつけて余韻に浸らせて欲しかったです。でもでも、話は凄くスッキリと繋がって爽やかに感動でした。