うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

鬱ゲーSFC「ガイア幻想紀」感想考察

「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている…!」
一度は言ってみたい前置き。

 

 

 

さて、今回は1993年発売のスーファミゲーム「ガイア幻想紀」のプレイ感想です。


鬱ゲー、トラウマゲー、と一部で大絶賛と聞いて。2012年になってようやくクリア致しました。時代は離れても感じ入るものがそこにありました。実に楽しかったです。


今でこそゲームのグラフィックは映画や実写のようで、もちろんそういったものも綺麗だと思うのですが、レトロゲームレトロゲームで容量の少なさ故の努力が見られて素敵だなあと思います。

とりあえず、リバイヤサンやテム、だ天使やイシタル、じょうか石などなど、文字が一部微妙だったのは容量の関係もあるのかなあと思います。テムって多分ティムだよね。イシタルってイシュタルだよね。たぶん。


ゲーム中の謎ときにも使われていたように、主人公の髪や服が風になびくところがすごく丁寧。段差から飛び降りるモーションが一番好きです。ぶわっと風を受けている感じがしてかっこいい。無駄に色んなところから飛び降りまくりました。

 

システムとして新鮮だったのは、経験値の概念が無く一エリアの敵を全滅させることでレベルが上がる、というものです。この敵探しが楽しいのなんのって!
ダンジョンは全探索が基本・正規ルートっぽいところはまず避けて通る、これらが探索主軸の私にはたまらなく効率的なレベルアップ方法でした。ラスト付近の見えない敵や擬態する敵はなかなかに厄介でしたけどね…。
ステータスアップの時に飛んでくる剣や盾のグラフィックも好きです。能力を手に入れた感が増して嬉しい。

戦闘の当たり判定が大きいのも嬉しかったです!なんてったってアクションが苦手なもので…。けれどもゴリ押しだけではゲームオーバーになってしまうところも多々あって、この上手くいくか行かないかが難しい。難易度としてはもう大満足。これくらいが一番ちょうど良いです。
敵の攻撃方法や倒し方が特殊な場合もあって、戦闘すらも謎ときの一種みたいでした。これも敵全滅の爽快感に繋がっているのかも。


フィールド移動も自動で、町とダンジョンの間を歩く必要が無い。自由度が低いとも言いかえられますが、迷子になる心配がなくて助かりました。目的地を見失うのが一番辛いので……。ただ、移動してしまうと後戻りできなくなる場所が多くて、そればかりはちょっと残念でした。

特に赤い宝石集めが…。こればかりは一部攻略を見てなんとかやり遂げました。いっぺん取り逃すと取り戻しにいけないのは辛いですねえ。

あと、RPGの基本である武器屋や道具屋などが一切なかったのも驚きました。そもそもお金が手に入らないし、使う場面も無い。とはいっても回復アイテムも十分手に入るので、困りはしませんでした。
売買概念が無い方がむしろシンプルで良いのかもしれないなあ。

 

ストーリーはなかなか鬱展開が多く、じわじわとくる後味の悪さがたまりませんでした。終わり方はすっきりしていて、達成感もひとしお。
EDのわりにガイア幻想紀は意外と鬱ゲーやらトラウマゲーやら言われているのも、途中のエピソードに暗い話が多いからでしょうね。私はもう、とっっっても楽しめましたけれども。

 

では、ストーリー含めた詳しい感想を追記に書きます。

 

 

 

 

 

 


ネタバレ注意です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こう、さすが鬱ゲーと評されるだけあって、細かいエピソードに心荒むものが多かったですねえ。
あと、時間経過で進むイベントにことごとくつっかえました。現代人は待てないというけれど、少なくとも私については本当らしいです。

 

ストーリーがテム視点で、テムのモノローグが入るのが良かったです。感情移入して、楽しくプレイできました!

 

 


じゃあ、ストーリーをなぞる形で感想を。

 

 

まずサウスケープ。カモメが飛んできたり、ジャンプしたり、とにかくぬるぬる動くグラフィックが楽しくて、ひたすら走りまくりました。ヤミの空間にはぎょっとしましたけれども。初見ではガイア様怖かったです。

 

エドワード城。カレンの部屋の向こうにいる、甲冑男の恋人らしき女性の台詞にぐっときました。こう、愛する人は世界のどこかに絶対いてくれるみたいな。後半にかかってくるんだろうなあと思ったので、なんとなく印象に残っています。
あと、地下ダンジョン。飛んできたリリィを初めは敵かと思って殴りまくりました。しかも味方らしいとわかってからはカレンの特殊能力か何かだと思い込んでいました。ごめん、マジごめん。
そしてフリーダン様最強。おじ様なのか青年なのかよく把握できなかったのが残念…。


イトリー族の村ではまずヤミの空間の位置に驚きましたね。なんか光ったと思ったら建物の裏に隠れてあるんですもの。シュインって音がしたときはいったい何が起こったのかと慌てました。
あと、ジャンプアクション!あんな距離を、綺麗な風景をバックにぶわあっと風を受けながら飛ぶ、グラフィックに惚れ惚れしました。

月の種族もなんだかぞわぞわとさせられる台詞ばかり言ってくるので、敵なんだろうかとそわそわしていました。この辺りで彗星とヤミがキーワードになってきていたような。主人公なのになんでヤミなんだろうと疑問に思った覚えもあります。


インカの遺跡は風のメロディの謎ときで戸惑いましたねー。時間経過だとわからず、攻撃してみたり笛吹いてみたり走ったりサイコダッシュしたり……。ひたすら暴れてました。
ボス戦は初めテムで攻略しようとしてなかなかうまくいかず、ふっとフリーダンの存在を思い出してやってみたら一発勝ちでした。うーん、さすが破壊の戦士。

そして黄金の船へ。このままカレンと離れ離れになるのだろうかとどきどきしながら歩き回っていました。見張り役の人が、侵略と自然破壊について語っていたのも印象に残っています。このゲームのテーマがちらりと見えた気もしました。
目を覚ますとさっきまでお話していた人がみんな死体になっていたのも虚しかったなあ…。夢は夢なんだね。


そしてモリス海に消ゆ。貴重な敬語キャラが…。
漂流シーンではお姫様のカレンがだんだんと考えを変えていくのも心が痛かったです。綺麗なものばかり見ていても生きていけないってことかしら。
テムに感情移入しまくっていたため、どんなに罵られようとカレンだけは守ろうと燃えていました。無駄に。2ドットのメタ発言は笑いましたけどねw

フリージアでは家の中のキャラたちが動いたりキスしてたりするのが衝撃的でした。なんかもう、とりあえずリア充祝ってやる。ぱっと離れるのもまた面白い。飛び降りたあと窓ごしに男の人と話しかけると怒られたのもくすっときました。
あと、ふとした拍子にHPアップアイテムゲット。ラッキー。

奴隷をかくまう家も鬱展開でしたねー。いや、鬱展開に私がしたのだけれど。奴隷さんが「この人に迷惑がかかるから」と匿ってくれた人を庇っていたのが印象的です。
奴隷の居場所を教えたら赤い宝石くれると言うのでチクリました。その後家を訪問したら誰もいなくなっていて、シンと寂しい。またじわじわと後味悪くしてくれました。何の台詞も文も無いのがまた、こう、良心を抉られる…。

レムスイムスサムスの奴隷組の台詞も考えさせられるものがありました。生きていくために奴隷になる、人間以下にされてでも生きる必要ってあるんだろうか。なんて。


そして色々探索し、ついに空中庭園へ。ステージとしてはここが好きです。表と裏を駆け巡り、ジャンプと飛び降りがいっぱい。超楽しい。複雑でもありましたけどね…。
剣を持つ像が一番悩みました。まさか動かせるとは……。剣破壊まではわかったんですが、そこからが長かったです。
月の種族の乗り物、って辺りもう少し深く聞きたかったなあ。私も乗せて。

ボスの鳥さんは楽々一発撃破でした。やったね!フリーダン最強!
飛行機でキャッチされるところは一回目失敗した時に、「えっなんか操作しないと駄目なのテムを操作して飛行機の上に乗せるとか!?!?」とパニクってしまいました。なんとかなって良かった。ある意味一番焦った。


そんでもってお次は宮殿へ。半透けのカレンとお話できないのが辛いのなんのって…。テムやリリィは何故平気だったんでしょうね。テムはヤミパワー、リリィは綿毛になれるからかな?倒しまくっていた人間がもとは魔物、ってのを聞いてぞぞっとしました。こういうの本当に上手いな。

ムー大陸の敵はなんだか強かった覚えがあります。何度かこっそりと宮殿へ引き返し、ガイア様に回復して頂きました。イノリの像発見もリリィさんのおかげでなんなくクリア。ありがとう。このステージが一番迷った気がします。上下移動でどこを回ってどこを回っていないのかがさっぱり分からなくなったんだよなあ。
魂たちの話もショッキングで……。化け物になった友人や家族に武器を振るう、というような台詞にこれまた鳥肌です。いやあエピソードだけ取りだしたら本当にエグイな…。
吸血夫婦は初めゴリ押ししようとしたのですが、上手くいかず何度か死に、避けようにも十字路やエリックで邪魔されて、力尽き、これまたフリーダン様を召喚してなんとかしました。さすが破壊の戦士。


海底トンネルでは貴重な敬語キャラモリスがリバイヤサンになったとの事実が発覚。けっこう明るく流されていましたが、これ、むちゃくちゃ怖かったです。ニールの、人間が一番って思うのは人間だけかも、みたいな台詞もわかるはわかるのですが、やっぱり人外になると思うと……。人間からの進化といっても、理論では追いつけない嫌悪感が先立ちました。
しかしモールス信号はそこまで詳しい文を書けるのかと驚きです。モールス→モリスなのかしらね。


堕天使の村でのラブコメがまた…。リリィちゃんが本格的に嫌な立ち位置になっちゃってて、ちょっとしんどかったですねえ。カレンちゃんも落ち着いてー。
入ってまず思ったのが、堕天使たちは皆女の人なのかってことです。ぱっと見は皆さん女性に見えたので謎でした。イシタルさんのおかげで男性もいるとわかったのですけども。

イシタルのエピソードもまた精神的にクる話でしたねえ……。なぜ彼は自画像を描いたのだろう。贖罪?それとも生きることに疲れてしまった?はたまた感情がある自分を描きたかった?どれとでも解釈できそうですが、私は疲れたんじゃないかと思います。
感情がないのはすごく辛いよなあ。辛いって表現できないのがまた辛い。
カレン復活シーンはロマンチックでしたねえ。カレンちゃんを叱るテム君がかっこよかった。痺れた。しおらしくなるカレンちゃんもまた可愛らしいなあ。にやにや

ウォータミアではロブの父が…。なんだか度重なる鬱展開に気が滅入ります。いやこの滅入りっぷりが好きなんですけども。ところで白痴化って萌えるよね。
カレンの日記はもちろん覗き見しました。満月の夜、蓮の上で告白――みたいなイベントがあるのかと思いましたがロブのブロークンハートしか見られませんでした。


いや、厳密にはフラレてないんだけど……。こう、今までのリリィの言動を見てるともやもやとしたものが…。テムに気のあるそぶりをしていたのは何だったのか。「初めて会った時から」ってあなたそんな態度取ってましたっけ。なんかもう安置の男に乗り換えたような印象しか無く大変残念。なまじ嫌いなキャラじゃなかったばかりに残念。


ロシアングラスもまた……。奥さんがテムを責めないのも逆に辛かったです。いっそ感情をぶつけておくれよ。貴女は一人でどう生きるんだよ。父親の手紙が途切れた母子といい、何かと取り残されるエピソードが多かったですね…。


クルックに乗って今度はエウロへ。ここでブラックパンサーが思い出したように出てきます。忘れてました。ごめん。
ニールの屋敷に居た子にはパシリを頼まれました。あの子は何者なの?ニールの娘?妹?しつけをきちんとして頂きたい。パシリ終わってもリンゴを頂けるのは嬉しかったです。しかもちょびっと体力回復する。やったね!
ひょいっと辿りついた礼拝堂では、奴隷が………。信心深い奥様たちの裏は奴隷教育か…。母国語を話すと叩かれるというのが悲惨で萌え、じゃなかった鬱展開でした。死体があったのもぞくぞく…。

山の聖域は迷わずに済みましたが、ふよふよ浮く骸骨が鬱陶しかったです。フリーダンのオーラバリアもいまいち使いきれず、もうゴリ押しでした。いつものことです。
戻ってきて一番にティアポット正解してしまって残念なような手っとり早いような。これで月の種族は敵だとインプットされました。礼拝堂の死体もね…。確認したらちゃんと2人分あってね…。どこまで人を落ち込ませたら済むのだろう…。


昔の恋人(!?)ペギーとも無事再会。と、思った矢先に、自ら命を落とす。カレンの叫びで時が止まったのは自分だけではないでしょう…。やっとの再会がこんなことに…。再会できたと思ったら即目の前で死ぬ様を見せつけられたカレンが不憫でならない。
香ばしいかおりがする、みたいな文にも心が病みました。やっぱり極限状態だと人もペットも家族も下手すれば食料なんだよね…。原住民の子について行ったら死体の元についたのもまた……。餓死したのかな…。食べたのかな……。嫌でも想像してしまいます。

アンコールワットでは黒メガネと敵探しに苦労しました。草擬態する野郎が近づいても姿を現さなくてもう!黒メガネについてはあの死体があるマップに落ちてるんだと思ったら、まさかの進んだ先にひょっこりあるっていう…。かなり時間を費やしてしまいました。
あと、真っ暗なところに落ちて、明るくなったと思ったら踏むと音がするステージに辿りついて。あの下に落ちていたのは何だったんだろう、死体……?

テムが最深部の魂に見せられた私達の現代を、不気味とか灰色とか形容するのも、考えされられました。そうだよなあ。灰色廃色。こういった話は悪いとか良いとかいう答えが問題ではなくて、考えることに意義があるのだろうと思います。


ダオの機織娘も精神的暴力だった。延々と織り続け、完成するころにはおばさんに。若さが命と言われがちな女性だからこそ、なおさらエグイ。こういう身分に生まれるやつもいるってことを覚えておけ、みたいな台詞が心にしみました。
同情だけじゃ何も解決しないんだよな。ここでぎゃんぎゃん正義を振り回さないテムに好感が持てます。

奥の角には女の子。てっきり重要な手掛かりでも教えてくれるのかと思ったら、ブラックパンサーの紙を見せられる。
まあ、背筋凍りつきましたよね。台詞とBGMが無いのも怖くて怖くて……。演出がうますぎて恐ろしい。


ブラックパンサーさんはあっさりとピラミッドでご退場なさるわけですが。
これでテムは事実上の人殺しになるのかと思うとげんなりと……。カレンの方に炎上したパンサーが手を伸ばす辺り凝ってるなあ凄いなあ怖いなあと感じました。
天真爛漫のカレンがどんどん世界の暗いところを知って大人しくなっていくのがなんとも辛い。自分で選んだ道とはいえ、本来ならお姫様として良い物だけを見て育てられるはずだったのにね。

ボスの女王はむっちゃくちゃ時間がかかりました。テムだと無理だった。破壊王フリーダンの力を借りても何十分もかかって、撃破後はもうへとへとです。
全クリア後にアースクエイカーを使えば楽勝だと知りました。うん。ね。敵の倒し方も謎ときの一つ、これこそガイア幻想紀。ぐすん。

 

さて、ラストはバベルの塔。一緒にカレンがついてきてくれるのが嬉しかったです!
とりあえずなぜあの笛は叩いても魔物にぶつけても壊れないのかという謎が微妙に解けました。あの塔で見つかったってことはヤミの力が込められた特殊道具ってことで良いよね。うん。
ボスラッシュも難なく超えて、気づくとカレンちゃんがいない時の衝撃ったら。離れないでって言ったのにもう!上まで運んでくれる青い鳥さんを敵だと思って警戒したのは私だけではないはず。

今まで死んだ人達の魂(?)と出会うシーンでも、また良い台詞がありましたねえ。身体がなくなれば区別なんてない、みたいなやつです。人間だから偉い、ということはありえなくて、違いがあるだけなんだろうなあと思いました。

ラスボス戦はピラミッドボスより簡単だったとだけ書いておこう。

そうしてついにED。
寂しそうな地球、ってのが涙腺を刺激してくれちゃってもう……。
飢えの描写も多かったし、自然、ひいては世界に感謝することがテーマだったのかなあと思っています。感謝、というほどでないかも。想うだけでも大事。

スタッフロールも今までの冒険を想起させる感じで楽しかったし、最後にはきちんと皆の再会を示唆する絵が待っていて、とってもすっきりしました。リリィがいなかったのは、彼女も間違った進化を遂げた種族だったからなのかな…。過去が全部書き変わったというのはある意味で悲しいことですが、今までの悲劇が無くなったと考えれば良かったのかもしれません。

 

 

 

 

 


とりあえず、みんな幸せになれよ!!

 

長い文にお付き合い、ありがとうございました!