「閉鎖されているのなら抜け道を探すまで」
スプーンで削っていく前置き。
えー、今回は銀灯さんところのBLフリーゲーム「ソレノナ」とその後日談「ソレノナ-And to End-」の感想をつらつら書きますね。
どちらも短編で、切なくもの悲しい雰囲気が漂う作品です。BL要素は告白とキスシーンくらい。濃厚な絡み合いをお求めだとちょっと合わないかも? といっても、精神的な乗っかり合いや心情描写は濃いのでBL感はがっつり楽しめるかと思います。
「ソレノナ」
ネタバレしない程度に書くと……図書室か屋上に引きこもる話です。
日常ものかと思いきや、意外な展開。共存する現実、の考えはわかりやすく興味深く、ほんのりと哲学を感じました。ああいう現象が起こったきっかけを、ただの不思議パワーによるものとせず、それなりの説明付けをしようとしているのも好感が持てます。
小野寺君が本命です。ひねくれてる、そこが良い……! 一歩間違えると危うい雰囲気も好きです。
あっでも、立ち絵は荘矢の怒り顔がお気に入り。
「ソレノナ-And to End-」
小野寺EDをベースとのことで、前述の通り小野寺ひいきな自分には嬉しかったですねぇ。他二人のお話も、エクストラを解放すれば見られます。
本編よりも短いながら、内容は切なさでぐっと胸が苦しくなるような内容です。直接的な表現をせず、ぼやかしてあるのもまた、余韻が残って素敵ですね……。淡々とした文体なのに、かなり揺さぶられました。
二人っきり世界みたいなのが好きな方にオススメです。
とまあ、こんな感じで。
完全攻略も公式サイトにあるので、コンプも簡単かと思います。ほんのりもの悲しいBLものをお探しの方は是非DLをどうぞ。
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