うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「bury」感想

「わすれんぼうはあまえんぼう?」

程度が知れまくった前置き。

 

 

えー、今回は4段目の猫さんところのフリーゲームbury」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

探索謎解きメインのフリーホラーゲーム。

コンプまでは攻略見つつで3時間弱くらいかかりました。逃げ要素もありますが、1・2回くらいだけですし、事前のセーブや回復もできるので、苦手な方もご安心。

 

なお、自分はver1.10でクリアしました。ネタバレはしないつもりで書いていますが、察しの良い方は一応ご注意。

 

というわけで、さっそく魅力的な点を。

 

 

 

マザーグース好きにはたまらない謎解き

 

謎解きほぼ全てにマザーグースが絡んできます。マザーグースってのはまあ詩のシリーズみたいなもので……有名なのは駒鳥とかロンドン橋とかかな。

知ってる詩が再現されていて嬉しかったり、知らない詩に出会えて興味がわいたり。この手のダークメルヘンな雰囲気が好きな自分にはとっても合う作品でした。

マザーグースを知らなくても謎解きヒントはちらほら出してもらえるので、悩みはしても詰むことはなかったかなと。

あ、ただ、なぞなぞだけはわからなくてググりました……プレイヤーの程度が知れた……。でもあの部屋で謎を解いた後、さくらんぼがぼてっと落ちてくるグラフィック好きです。

 

 

 

キャラクターの反応がこまめに変わる

 

やっぱり探索を楽しくしてくれるのは、キャラやアイテムの反応がちまちま変わることだと思うんですよ! ほら、DQの勇者も小さなメダルがあるからこそ家探しに勤しむわけで。この手の探索ゲーだとキャラの反応を見たくてついつい関係ないところも探索してしまいます。

で、この作品。操作キャラや仲間の違いによって、こまめに反応が変わってくれます。おかげで楽しくうろうろすることができました!

同じ場所で文章がちょこっと変わるだけでも、ずいぶんそのキャラクターのらしさって演出できるんだなー、なんて。

 

 

 

種類が多く可愛いドット

 

キャラドットがとにかく可愛い! しかも棒立ちってわけじゃなくて、イベントによってちょくちょく動いてくれます。歩くとココのリボンがゆらゆらするのも好き。

メインキャラだけでなく、サブキャラにも可愛い子がいっぱいいて和みました。おばけ可愛いよおばけ。あと、人形のお部屋がお気に入りです。お人形をだっこするココがまた可愛いんだな!

マップも淡い色合いで可愛らしく、庭園は華やかで綺麗にと、こだわりの自作っぷりでした。たぶん全部オリジナルマップチップ、じゃないのかなあ。おまけ部屋の賑やかっぷりが好きです。

 

 

 

もの悲しいストーリー

 

ココ自身が無口主人公なので、物語は他のキャラクターの視点などを借りつつ淡々と進みます。だからこそホラーらしいもの悲しさが生まれている気がします……。

真相がこうだ!と語る探偵役はいません。けど、しっかり探索すればこの屋敷やココのことはすぐわかります

。語り過ぎず、気づかせてくれるこの感じがたまりません。この辺りは触れすぎるとネタバレになっちゃうので、追記に畳んでおきますね。

 

 

 

クリア後のおまけ“playroom”

 

まあ、フリーのホラーゲームと言えば実況好きの方が集まりそうですが……。実況だけだと、buryの大きな見どころの一つ、“playroom”を見ないまま終わってしまうんじゃないでしょうか?

それは本当もったいない!!

是非とも自分でプレイして、隅々まで堪能してみてほしいです。思わぬところでキャラが反応してくれた時の喜び。

もう本当ココが可愛いんですよ。それにですね、かなり細部まで凝っていて作者さんの気配りこだわりをひしひしと感じます。探索魂が燃え上がるというものです。

ちなみに、私のお気に入りの鳥篭番号は07です。

 

 

 

惜しい点

 

逆にちょっと残念、というか難しいなと感じたのは、

フラグの立ち具合がわかりづらい

この1点です。

屋敷の探索なので、同じところを何度か探索することもあります。これに関しては問題ないんですが……イベントを進められない理由が、「アイテムが不足している」からなのか「仲間が足りない」からなのかがわかりづらくてちょっと苦労しました。なのでフラグを満たしているのにふらふらしてしまったことも。特にバター……。

とはいえ、公式サイトにわかりやすいヒントもあるので、攻略を見る派の人は問題なく解けるかと思います。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

すごく丁寧な作りの作品でした。

マザーグース好きはもちろん、探索好き、グラフィックこだわり派な人にもオススメです!

 

 

追記にはネタバレ込みの感想です。

 

 

 

 

ネタバレ込みの雑感です。

 

 

お気に入りの詩、女の子は何でできてる?の部屋があってとてもうれしかったです!しっぽしっぽ♪

 

ノートの回収イベントでは、知らない詩をググりつつ進めたりしました。特にナンシーは元ネタを見て納得。ED2でナンシーが通せんぼする時の台詞を見て、あのやるせない雰囲気にこう、涙腺がぶわっとしてしまいまして。あれ以来ナンシーのファンです。

 

探索中はココだと反応がなかったところでライエルが解説を入れてくれることもあって、テンション上がりましたねぇ。

 

周回プレイすると見えてなかったものが見えてきて、これまた楽しかったです。導入で飛んでた鳥と、日記に片付けとかなきゃ的なことが書かれていた鳥と、ココの回想で出てくる鳥篭の鳥は全部同じ子かな。あんな初めに出てきてたのかあ。

一番初めの廊下の絵で家族構成わかるんですよね。初回プレイでは思いっきり忘れてて、「ここにいるじゃないか!」と驚きました。

 

日記の、庭師に頼んだ的な文を見る限り、ココを…めたのは彼なんでしょうか……。つらい……。でもこういうの好き……。

ED1の花束に泣かされました。

 

 

 

本当、随所が凝ってて、探索するうちに色々と思い入れ深くなっていく良作だったと思います。