うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「スキトキメキトキス」感想

「歪みは移って増殖して反射してまた移って」
雪だるま式の前置き。

 

えー、今回はたてわきさんと長月詩音さんによる合作フリーゲームスキトキメキトキス」の感想をつらつらと書きますね。一部レビューっぽいかも。


コンプに2時間くらいの百合ゲーです。実は数年前にもプレイしていたのですが、リメイクされたとのことで驚きと共にDLしてプレイし直しました。で、そういえば感想文書いてなかったなあということでブログに投下します。

 

では、さっそく特徴を。
直接的なネタバレは控えているつもりですが、察しの良い方や少しの情報も嫌という方はお気をつけください。

 

 

 

ストーリー

 

陥れゲーとある通り、まさに愛憎劇の一言に尽きます。ヤンデレ時々バッドエンド、中には幸せなエンドもありますが、その裏に暗い予感が漂うものばかりです。やったね!!
理由はわからないし菜穂は良い子に見えるけれどどうにも憎らしい、というちぐはぐさも、先を読ませるパワーがあって良い設定でした。ある意味サスペンスっぽくもあるかもしれません。


選択肢によって主人公の感情が愛にも憎にも変わります。プレイヤーの選んだほうへ忠実に振りきれていく明菜の姿はなんとも言えず、良いものです。ED5を見るとなおさら思いますね……。なんというか、明菜はあくまで踊らされているにすぎないと言うか。


なっちゃんを愛しているのか憎んでいるのか、迷う様がじくじく突き刺さりました。コインの比喩も印象的でしたねぇ。
どちらかに振りきれてしまった方が楽なんでしょうけど、そうすると、先が怖いのは目に見えているわけであって。うーん。一番平和だったED3のこれからが気になるところです。

リメイクで増えた菜穂視点も良かったですねぇ。病みをこじらせた怖い子、というイメージが、独白一つで可愛らしくも見えるのだから不思議なものです。

 

 

グラフィック

 

起動画面からもわかる通り、ピンクでぽわぽわでとにかく可愛い絵柄です。百合・女の子中心と聞いてぱっと思い浮かぶお砂糖菓子な世界が描かれています。
だからこそ、愛憎メインのストーリーとのギャップに凄くどきどきします。もちろん、可愛いだけでなく恐怖の豹変立ち絵もばっちり。個人的にはヤンデレ≠ホラー派なのですが、この作品ばかりはじゃんじゃん煽られる恐怖が心地よかったです。


菜穂の豹変立ち絵は猫みたいな目つきになって可愛いなあ。

リメイクされて、サブキャラにも立ち絵が付きました。岡田さん、想像以上に可愛らしい雰囲気の看護師さんで和みましたねぇ。良い癒しキャラです。
アイキャッチ、って言っていいのかな、シーン切り替えの時に出てくる耽美系のイラストも素敵でした!ああいう線の細い優雅な雰囲気の絵柄も好みです。

 

 

エンドロール、おまけ、攻略要素

 

エンドごとに曲が変わるのが印象に残りました。ルートによって明菜の感情がかなり変わってくるので、それに合わせているのかなーなんて。

エンドロールの背景がスチルの大画面移しなのも雰囲気があって良いですねぇ。自分はED1のエンドロールが好きです。ちなみに単体のストーリーでいくならED4がお好き。

 

物語自体はほどよい長さで、既読スキップの速度も早いので周回は楽かと。基本、愛か憎に振りきれた選択をしていればちょこちょこセーブロードを繰り返すだけでほとんど埋まると思います。

ただ、特定のエンドは少し難易度高めです。私はリメイク前のもプレイしていたのでなんとかなりましたが、当時はかなり悩んだ覚えが。困ったら息抜きにおまけページを見に行くと良いかもしれません。

 

また、あとがきはアルバム(スチル閲覧)に入っているという独特な仕様なので、お見逃しなく。

 

 

 


とまあ、こんな感じで。

あえて言うなら、登場人物名がそれぞれ一文字被りでややこしいかな? でもこれは私が人の名前覚えるの苦手なだけなのである意味難癖ですねw


共依存ヤンデレ、百合、ホラー、愛憎辺りがキーワード。
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