うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「人間ぐるみ」感想

「一番恐ろしいのは普通に狂った人間だ」
下手な幽霊より恐怖の前置き。

 

えー、今回は、終止音さんところのフリーゲーム人間ぐるみ」の感想をつらつら書きますね。

 

この作品、大変好みであると同時に、どう形容したら良いのかわからず困りました。


シュールレアリスム。不気味にポップ。少し不思議系。洒落怖。星新一阿刀田高などなどに代表されるSSS風。みたいな感じの、短編集ノベルゲームです。

直接的なグロはないけれど、不気味な落ちや、気づくと怖い落ちが多いです。頭のおかしいキャラクターたちが織りなすブラックユーモアとでも言いましょうか。それでも、こう、明るいんです。すごく明るいんです。終わり方も愉快なんです。何なんでしょうこれは。

 

とりあえず、ノベルゲーム、プレイ時間は1時間半くらい。掌編がつまっているので、空いた時間にプレイするにはぴったりです。

 

 

 

魅力的な点

 

 

・比企のキャラ


よしかずと比企、男子高生二人で、困っている人を助けに行こうというのが大体の主旨です。この比企くんのキャラが大変良くてですね。理路整然とすれ違ったような会話をする、独特な子です。リズミカルにおかしい会話にすっかりほれ込みました。

 

 


・豊富な小話


きちんと数えてはいないんですが、10を軽く超える量の短編が収録されています。これがどれも印象に残る凄い話ばっかりなんだな。
よしかずを呼ぶ男の話が最高に怖かったです。話としては些細なんですが、時々思い出してぞっとする日常感があります。

 

 


・個性的な非個性的キャラ


キャラの立ち絵もでますが、ほとんどはシルエットです。だというのに、キャラが強烈です。シルエットを見ただけで、あの話の人か、と察せられるくらいには個性的です。ゆえに、個性的な非個性的キャラ。犬の立ち絵が忘れられません。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。
ブラックなネタに耐性があって、ちょっと不思議な人が多すぎる街を楽しんでみたい方、是非是非プレイしてみて下さい!

 

狂気、病んでる、ポップな電波、などに惹かれる人にもオススメです。
本当、これはドストライクに好みな作品でした……。

 

 

ちなみに、コンプしたら起動画面のピクトグラムに2か所ほど変化がありましたので、お見逃しなく。

 

 

 

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