うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「少女と囚人のジレンマ」感想

「馬鹿が見るのは綺麗なお空」
かもしれない前置き。

 

えー、今回は、ステッパーズ・ストップさんところのフリーゲーム少女と囚人のジレンマ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

さくっとプレイできる、けどかなり鮮烈に印象に残る短編ゲーです。1周10分程度。2周目からはもっと早いかな。内容は選択型ADV、のはず。タイトルにある「囚人のジレンマ」がゲームになった感じです。

 

以下、匂わす程度にネタバレを含みます。
DLもプレイもかなりお手軽なので、ちょっと気になっている方は何よりもまずプレイしてみて頂きたいところです。

 

 

というわけでさっそく魅力的な点など。

 


罪悪感と疑心を煽るテキスト

対戦(協力)相手のリップと対話しながらゲームは進んでいきます。
こちらが裏切ればすごく可哀そうな、罪悪感あふれる台詞が返ってきます。一方で、信用するとうさんくさく、時にはこっちが裏切られることもあるという……。
お互いがトクをするための方法はたった一つなのに、その選択をするのが躊躇われる良いテキストでした。選択肢によって、じわじわリップのことやゲームをしている場所のことがわかるのも良いです。

 

 

淡々と進む脱出パート

ゲームが終わればキャラの行動操作が始まります。ゲームブックみたいな感じ。といってもはい・いいえの単純操作ですが、これまた展開が好みでして。だいたい鬱です。初見クリアは難しいかも。
せっかく手に入れた自由がゆっくりと閉ざされていく様は必見です。淡々としていながらも強く引かれる世界観でした。

 

 

 


囚人ゲームのシステムはもちろんですが、やっぱりテキストが良いゲームだったなーと思います。特に起動画面のテキストがすごく好き。あれは主人公の内面なのかなあ。だとしたら、リップ勝利時の反応を見る限り、どこまでも報われませんねぇ。

 


とまあこんな感じで。
論理的思考ゲームや、虚しい・暗めの展開が好きな方にオススメです。