「一人で突っ込む自称Sほど迷惑なものはない!」
立派なご主人様ほど理性的な前置き。
えー、今回は、風車猫さんところのフリーゲーム「S様の暴走」の感想をつらつら書きますね。
R-15の選択肢ありノベルゲーム、必読によれば衝撃的展開が売りの心の広い人向けです。
多面的なストーリー
全体としては、一つの事件の真相を追う話になっています。ですが、ただ解決して万歳では終わらないところがこの作品の面白さ。あるEDで明かされなかった部分が別のEDと結びついて、コンプすることで全体像を把握することができます。
途中までは予想できたのですが、ラスト周りはさすがに読めなかった…! なるほど衝撃的でした。
驚きの立ち絵とスチル
公式サイトのキャラクター紹介のところをご覧ください。シルエットだけとはいえ、魅力的な人達が描かれています。続いて、起動してしばらく読み進めてみてください。なんとびっくりです。しかも当然のごとく何の突っ込みもなく話が進みます。
この思いきったグラフィックはさすがと言わざるを得ませんでした。そしてEDスチルにまた驚かされるという、ね。
キャラクターの固有名詞をなるべく排除して、外見を無個性に努めておいてからのこれですよ。いやあ。思わず声を挙げてしまいました。
ドSホイホイな監獄ライフ
サド歓喜ゲー……なんじゃないかな? 私自身はSじゃないので真正の人的にはどうかわかりませんが。何にせよ事情聴取、という名の躾け描写が多めです。具体的に挙げると鞭打ち靴舐め等々。とはいえ、血も出ないソフトな展開なのでまあ大丈夫かと。
HINT
一度どれかのエンディングを見ると、ゲーム内でHINTが見られるようになります。S様直々のありがたいお言葉を拝聴しましょう。このヒントを使えばコンプもやりやすいはず。選択肢は絞ってあるので、最悪総当たりもできます。
とまあ、こんな感じで。
ミステリちっくが好きな方、男性を苛めたい方、色々びっくりなところを楽しみたい方にオススメの一作でした。
ネタバレありの感想を数文だけ、追記にて。
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ストーリーだと玩具がお気に入りです。善処の一文にやられました。スチルだと犬。涙目ひゃっほうです!
ぶっちゃけ、読みながら「これどこのBLゲー?」って思ってたんですが、あとがきを見たら案の定で納得しました。ははっ。