うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「zigorekishi」感想

「書き手の居ない物語はあり得るのか?」
未来に期待する前置き。

 

 

えー、今回は、たぶんおそらくきっとさんところのフリーゲームzigorekishi」の感想をつらつら書きますね。

 

ネタバレなしで語るのが難しいので、ネタバレがんがんぶっ込んで語ります。でも、ネタバレしたらもったいない作品なので、既プレイの人のみどうぞ。一応、右下moreの追記に隔離しておきます。

 

人外、カニバリズム、鬱展開、哲学風などに惹かれるところのある方は、プレイするのを強く強くオススメします。本当。頼む。

 

ちなみにこれからプレイする方へ、一途に一人を追いかけ回すほうが、ストーリーを理解しやすいかと思います。あと、キャラと出会う選択肢を除いて、基本的に一番上以外の選択肢を選んでいくといいんじゃないかなーと。未プレイだと何のこっちゃだとは思いますが、せっかくなので参考程度に。

 

 

 

というわけで後は追記にて。
ネタバレ注意です。

 

 

 


ネタバレ注意です!!!

 

 

 

キャラクター


・コロワ
もっと熱くなれよぉぉぉってやつでしょうか。某エンドのせいか、素直に信頼しにくいイメージ……。申し訳ないです。
彼は中の人たちが友達だと言ってくれましたが、それならなおさら、クロワ自身が傷つくとこっちも辛いってことを知って欲しいように思いました。

 

・ヘレナ
自分は偽善者だと自分を責めている時点で、彼女はもう善人な気もします。自分の寿命がわかってしまうというのは辛いことなんでしょうかね。彼女の場合は終わりが救いなのかもです。

 

・アプリケット
挨拶のくだりが印象的でした。見た目が超可愛いです抱きしめたい。何故か女の子だと思い込んでいました。本当になんでだろう。
歴史を信じたルートで、マレはたぶん「お兄ちゃん」って呼べていないですよね……? それも含めて、胸が痛くなりました。

 

・エギス
人ってなんだ、の話はあらゆることに置きかえられそうですね。閉じた世界には批判的な展開が多い気がしますが、少なくとも彼は中に居られて良かったと思ってしまいます。
乗り物酔いする自分としては、彼の背中は怖いかなあなんてw

 

・ダテン
初めてお話しに行ったのが彼女でした。人肉の話を聞いていなかったので、設定にびっくりしつつ進めた覚えがあります。そもそも選択肢に書いてあるんですけどね。胃が狭い自分には耳の痛い話であります。
犠牲を無駄にされたくない、という部分が特に印象的でした。たぶん私も、どっかで誰かを踏みにじったことすら忘れてしまっているんだろうなあと、ポエマーに考えてしまいます。
何故か男性だと思い込んでいました。本当になんで(二回目)。

 

・クブツ
話していて一番安心できる気がします。近すぎず冷たすぎず、心地よい距離感です。
ダテンとの関係性に萌えました。
彼らほど深刻ではないにせよ私も何かと思い悩むことがあるので、クブツとマレの話は何だか救われた気になりましたねぇ。考えたってどうしようもないもんはどうしようもないもんなあ。

 

・アガラ・シガラ
不幸を潰したって言い方、とても素敵です。
一番怖い人だと思っていたのですが、話して彼らのエピソードを知ると、そんなイメージは払拭されました。ずっと二人で居られるのが羨ましく思います。

 

・ルニカ
なるほどカリスマ。飄々としていて頭の良いキャラには、やっぱり惹かれてしまうところがありますね。でも、やろうと思えば誰よりも酷いやり方で何かを傷つけることもできそうなイメージもあります。

 

・マレ
黄色目(金目?)キャラ好きなのできゅんときました。生きづらいだろうけど、生きてほしい。

 

 


エンディング

 

エンディングが濃密といいますか、エンディング後が本番と言いますか。スタッフロールを流しながら、愕然としていました。まさかこう来るとは思ってもみなかったので。
結局答えは出せないまま、ゲームを終了させました。卑怯だ……。

 

作品だけを見ると、やっぱり中の人との交流が多いのもあって中に寄りたくなるのですが、じゃあ実際私が彼らのような人と出会ったとして中よりの態度をとれるかと言えばもちろん無理でしょうし。私自身が外で、作品が中という風に考えれば中立公平? でも既に中の彼らへ思い入れがある時点で中に寄ってしまっているような、ううん。

結局のところ、“完全な客観など存在しない”がファイナルアンサーかな。詭弁な気もするー。

 

何にせよ、ルニカからの問いかけは刺されるかのような衝撃がありました。
同時に、他のエンドで見てきた選択肢の意味もわかって、なおいっそうゾクっとしましたね。私がタイトルの言葉の意味をもともと知らなかったのもラッキーだったような気もします。