「殺される前に殺さなければ」
そして自分に還りつく前置き。
えー、今回はトバリリアム(http://toba.tudura.com/tobatoba.html)さんところのフリーゲーム「トバリ討伐隊」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
ちょっと暗めのRPG。公式サイトにはプレイに4・5時間程度とありますが、やりこみ部分を回収していたら10時間ほどかかってました。でも、それが苦にならないくらい雰囲気の素敵な作品です。
さっそく見どころをば。
散らばる世界観を繋いでいくストーリー
色々と探索をすることで、主人公や周りの人間、そして世界観に関する情報が得られます。逆に言えば、ストーリーだけ追おうとしても真相はわかりづらいかもしれません。
ちょっとずつわかっていくメインキャラの関係にそわそわしつつ進めていきました。考察や想像で補完する余地があるのも私好みでたまりません!
色々考えたことはこっそり追記にしまっておきますね。
他に類を見ないキャラクター
キャラクターのデザインや性格がすごく独特です。
危ない感じのお兄さんもいます!マトリョシカにされたい!!元々ナギの知り合いという設定で、序盤から説明なしにキャラクターが揃って来るので、初めはちょっと戸惑うかも? でも、だんだん明かされていく彼らの内面や事情を知ると、どんどん魅力的に見えてくるはず。
今ではすっかりカラトにめろめろです。やっぱりこの手のキャラが好きなんです。シュウの、強い人に見えてもろいところや暗い過去も好きです。結局皆好きですね、はい。
途切れず雰囲気のあるBGM
RPGってバトルに突入すると、ででーんと賑やかな曲に変わるのが常な気がしますが。
この作品ではフィールドの曲が引き続いて流れます。曲変更はボス戦くらい。このBGMがまた良曲揃いで、どっぷりと世界観に浸りながら探索を続けることができました。
歯ごたえのあるマップ
とにかくマップが広い!!
私はけっこう迷子になるタイプなので、歩数での勲章を速攻で解禁してしまいましたw
ダンジョンによって謎解きや仕掛けが違っていて、色々と新鮮な気持ちで歩けます。
そして何より楽しいのが、マナ探し!マナ=お金・成長ポイントだと思って頂ければ。
例えば、一か所だけ色の違う花とかって気になりません? いかにも何かありますよって感じに空いてる隙間とか気になりません? 調べたら必ずといっていいほどマナが手に入ります!やったね!
こんな感じで、いたるところに仕掛けやご褒美要素があるので、探索がとても楽しかったです。
ストイックに進み続けるストーリー
RPGにありがちな時間限定イベントやおつかいイベントはほとんどありません。アイテム・モンスターハントの依頼はありますが、それこそ探索中に条件を満たすことが多かったのでお手軽でした。
時折出会う知り合いと話しつつ、黙々、淡々と探索を進めていくというけっこう硬派な展開だったと思います。でも、キャラ自体はグラが可愛かったり個性的だったりするので、キャラやストーリー重視で進みたい方にも勿論オススメです。
物語が深まるサブイベントなど、やりこみ要素もありのゲームです。ステンドグラスが一個埋まらないんだよなー!
こんなあなたに
ともあれ、物静かな雰囲気で、どっぷり世界観を楽しみたい方や、考察・探索好きの方に強く強く強くオススメします! あと、今から始める人は、トバリノリをがんがん使ってがんがん補充することも勧めておきます。
以降はネタバレ込みの感想。
ネタバレ注意!
ネタバレ注意の考察です。
というか、蛇足?
色々情報を集めてたのを、自分用に整頓したメモ的な感じです。
がっっっつりラストのエンドまで。
これからプレイするつもりの方は台無し注意。
・トバリ
共食いする吸血鬼っぽい何か。血液感染してトバリになることもある。毒素を持っていて、その抗体を自分自身で生み出すことができないせいでアルビノっぽい容姿になる(?)。
・ナギ
しばらく男だと思っていた。ごめん。修道女、とか、彼女、って表現で女性だと発覚。
彼女もトバリ。カラトに食べられかけたことがある。
ピアノを教えている→どこで?討伐隊内で?修道女時代?というか職業修道女と討伐隊は両立するものなのか?まだ謎
・ラーツ
トバリ討伐隊の一人。メカクレさんの夫、のはず。そしてメカクレさんの仇。トバリに感染した。END?では自我を保てず殺される。ENDでは自我を保って、トバリとしてではあるが生き延びる。いつかレナに会えるといいなあ。
・レナーパル
人間。わりとガッツある。かわいい。
・カラト
トバリ。元人間。本名は違うけどカラトと似ているらしい。たぶんワーニャ。うさぎちゃんのところで過去がわかる。泣き顔可愛い。マトリョシカかっこいい。
躊躇なくさくさくご飯(人間)をつかまえてたけど、ナギと出会って泣いたり笑ったり罪悪感を抱いたりするようになった。
以前ナギを食べようとしたお詫び(?)にトバリノリをくれる。ノリ部分にどういう字を当てるのかはわからないけど、たぶんカラトの血液とか肉とかだと思う。
・シュウ
人間。トバリハンター。家族をトバリに殺されて、そのトバリに育てられた。そのトバリに食われかけて、しかもトバリ自身は自分で討伐隊を呼んで自殺まがいのことをしたので、トラウマっている。トバリ嫌い。だからカラトも警戒。
ナギがトバリだと気づいていない(?)。ナギと仲良し。
懺悔のシーンでの台詞を考えると、シュウはトバリが赤眼だって知ってそうだけど……なんでナギに気づいてないんだろう。気づいてないふり?
・イース
人間(?)。地下洞窟のダンジョンにあったメモが彼女の経歴の話に関係していると、思う…? 文中の娘がイースで、トバリに育てられたハーフとかなのかな。
師匠。カラト→ナギの順で引きとって面倒を見ている、はず。
カーカラク=ゴキブ……これをナギに対して言うとはなかなか女の争いとは恐ろしいものですね。
・メカクレさん
名前を隠して表記しようと思ったらこうなった。名前の日本語訳は魔女、なので女性。トバリ。レナの母、のはず? 義母? とてもそう年いってるようには見えないからなあとも思うんだけど何せ意訳が魔女なのでぐぬぬぬ。
ナギの知り合い。実は生きてることが発覚。の、はず。
ラプンツェルがどういう話なのか、実は細部まで知らないのでどういう関係があるのかは分からないんですが……。何にせよ、色んな悲劇を絡めて解きほぐしていく話だったかなあという感じです。
鬱展開だったり、猟奇的だったり、ちょっとホラーなバッドエンドがあったりはとても私好み。真エンドでイラストが変わるのも嬉しかったですねぇ。
レナのお店に泊まりに行きたいところです。
トバリ討伐隊のキャラクターが出てくる続編もあるようなので、引き続いてやってきます。