うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「さいはてホスピタル」感想

「長くこもればこもるほど外に出るのは怖くなる」

早く世界が墜落して欲しいような気がした前置き。

 

 

 

えー、今回は西高科学部さんところのフリーゲーム「さいはてホスピタル」(http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se443011.html)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ツクール製のトンデモRPG、オンリーワンの味が魅力。前に感想を書いた「四月馬鹿達の宴」と同じ作者様の処女作です。

 

shiki3.hatenablog.com

 

というわけでさっそく魅力的な点など。

 

 

 

子どもたちの憧れと後ろ向きな人生が噛み合ったストーリー

 

町を守るヒーロー、みらくるな魔法少女、秘密組織と空飛ぶ人体模型などなど。子どもの頃に一度は憧れるロマンが目一杯に詰まったストーリーにまず目をひかれます。有無を言わさぬ展開も多く、そのはちゃめちゃ具合も含めて、ぐいぐいと引っ張られていくシーンが多いです。

一方、途中から姿を見せる謎組織「紳士の昼食会」の存在も見逃せません。

暗躍する大人や先輩達、しれっと語られる現実のしんどさ、なんでか後ろ向きにしか生きていけない不器用な我々を代弁するかのようなNPCの台詞回し。終盤の夕暮れの町には心をザクザクやられました……。

 

それでも落ち込まずにいられるのは、良い意味でふざけた掛け合いや愉快な選択肢が出てくるからなんでしょうね。辛い時を子どもの頃に感じたわくわく感で上書きしてくれるようなストーリーでした。ちょこっと後ろ向きがちな自分には感覚が合う作品だったなあと思います。

 

 

 

 

敵も味方も入り乱れて脚光を浴びる展開

 

一応メインメンバーの4人は決まっていますが、物語の展開に合わせて操作キャラが入れ換わることもあり、そのターンでキャラの魅力がぐぐっと増してくれます。クリアする頃には住人をひっくるめた「さいはて町」がすっかり好きになってました。

キャラごとに好物が違うのもさりげなくフレーバーとしておいしいです。回復アイテムが駄菓子なのもまた良い!

敵陣営も、一応敵対するとはいえ悪ではなく、ちょっと意見がすれ違っただけのご近所さんといったイメージ。大志や覚悟は飛び交いますが、それをゆるーい日常なノリで包み込んでしまえているのもこの作品の凄いところだと思います。

 

要は、敵も味方もひっくるめて仲間な感じが強いゲームでした。仲良し!

 

推しは樋口さんです。キリコとの魔法合戦の台詞で惚れました。意外と負けず嫌いで熱くなりがちな参謀、素敵です……!

 

 

 

 

マホウをチャージしてぶっぱなすコスト管理バトル

 

真っ先に言及したいのが「歪」というスキルについて。なんとこれ、ほとんどの敵をワンキルできちゃうかなりチートなスキルです。

これがあるならバトルなんて楽勝――かと思いきや難易度はけっこう高め。特定のターンで降ってくる強技をうまいこと妨害したり、こちらのスキルを使うためのコストをタイミングよく溜める必要があったりと、なかなかに頭を使います。

ゴリ押しできる技がある、だからこそ使用は絶妙に制限されている、このバランス感覚。敵の攻略法を色々悩んだり、戦闘中の会話をヒントに勝利をもぎ取ったりするのが好きな人にはたまらなくテンションの上がるバトルシステムだと思います!

また、戦闘BGMも軽快だったり転調ありだったりと印象的。特にあのラスボス戦は忘れられない展開でした。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

フリゲだからこそできる、ユニークな一作。

寄り道要素もあり、最後までどうなるか読めない展開に翻弄されながらも、懐かしい子どもの頃を味わえるRPGでした。

 

追記ではネタバレ感想や、気になったところについてちょこちょこ考察?解釈?メモなど。

 

 

 

 

いやあ樋口さんが大好きですね!!!

「僕TPOをわきまえないホラ吹きなんですよ」ってセリフにぶち抜かれました。大好きです。

 

あと、真っ赤な世界に書いてた英語読み取れた部分だけメモ。

cookie never never Hi! aerrouhappy? we** moons eye lie ass nightmare pe*** and.. m*na me is Bob I think I Can it's

 

で、ここにムーンアイズとあったので、起動画面のイラストは巨大な片眼かと思っていたんですよね。月が瞳でビルがまつげ。そして主人公がハルナの世界を借りてる示唆みたいな。そこから、

色合いが青色なので、むしろハルナの瞳?

ハルナが春奈を見るというよりは逆のほうが物語の構図には合う?

キリコの存在やハルナがうつむいている暗示は何?

となってぐるぐるしました。

 

で、エンディングを見てようやくぴーんときたのですが、この起動画面って春奈の部屋かなと思います。キリコが少し高い位置に置かれているのは、棚の上だから。そして画面奥が出口、手前が病院(または宝箱・引き籠りの部屋)のカーテン、みたいな……。

 

物語はわくわくと楽しいでいっぱいなのに、起動画面がもの悲しい雰囲気なのが疑問だったのですが、こういう意味なんだとするとちょっと納得でした。