うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「蒼の屋敷」感想

「どちらが狂ってしまっていたのか、今となっては」
もしや両方な前置き。

 

えー、今回はちゃんとするさんところのフリーゲーム蒼の屋敷」の感想をつらつら書きますね。
選択肢ありのサスペンスノベル、ちょこっとホラー含む、な一作でした。

 

トーリー

ジャンルにはサスペンスとありましたが、ホラー要素も強めの一作でした。犯人を暴いて事件解決!というよりは、とある館の闇を覗いてしまうようなお話です。
エンドを見るごとにルートが解放されて、じわじわ真相に近づいていけるシステムになってます。ゲーム内でルート追加のタイミングなどのお知らせが出るのもありがたかったですねぇ。
内容自体は触れすぎるとネタバレになってしまうので、詳しくは追記にて。ヤンデレ好きさんは大喜びの内容です、とだけ書いときます。

 

グラフィック

デフォルメ調の立ち絵がとても可愛らしいです。初見ならきっとほのぼのゲーかなあという印象を抱くのではないでしょうか。

そんなことはなかった。
可愛いだけでなく、ホラーな場面で豹変する顔グラにも注目です。表情の付け方が上手で、彼女のうっとりした表情にはドキッとさせられました。誰のことかは……プレイした人になら通じるかなーなんて。
時々、立ち絵とは別の形のイラストで場面の演出がされるのもわかりやすくて良かったです。ホラーなシーンではイラストのおかげで状況がわかりやすい分、臨場感があってかなりひやひやさせられました。

 

 

一度クリアすればヒントも解放されるので、エンド回収の難易度は易しめだと思います。コンプした後はもう一度ヒント部屋を見に行くことをお忘れなく。私は思わずガッツポーズしました。

 


とまあ、こんな感じで。
追記にはネタバレ込みこみの感想を書きますね。既プレイの方のみどうぞ。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 


さて、キャラクターについての感想。

 

がっつりネタバレあり注意です。

 

 

レイビット
レイビーって呼ばれ方がなんか可愛い。
性格も明るくて正義感があるとってもいい子。きっと友達も多かったんだろう、華やかな人生を送れるような子だっただろう……と思うと鬱度がますます増してたまらんですね。


エウル
はい、案の定一番のお気に入りキャラです。情熱と狂気の混ざった愛は良いものです。
まさか冒頭の子どもがこう繋がってくるとはなあ。忘れた頃に伏線を思い出させてくれるのが上手だと思いました。
血や暴力をあんなに怖がってた子がこうなるなんて、と思いつつも逆にああいう過激な経験があったから耐性ができたのかもと考えたりもして。色々と想いを馳せたくなるキャラでした。


メイド
実は四つ子説まで考えました。
真相がわかると逆に不憫に感じられてしまってなりません。ヒント部屋にはやられました。


執事
被害者ですし、本当は悪い人じゃないのかもしれません……。けど、お話もできて積極的に暗躍しているので、いかんせんメイドさんより悪役している気がします。なにげに一番怖いというか、対峙した時逃げきれない感がひしひしとするのはこの方でした。


ローライダー
良い人枠。彼と脱出のために走るシーンはすごくドキドキして、鬱展開だとわかっていても「ひょっとしてこのまま逃げられるんじゃ……!?」と希望を抱くことができました。目の前に餌を吊り下げてちらりと光明を見せるテクニックはとても大事だと思います。そういう意味でも良いキャラでした。


彼女
せっかくなので名前を伏せて。
事故だろうなとわかっちゃいるんですが、あの泣き顔を見るために自分から危ない目にあったのでは、とかついつい妄想してしまいます。全てが終わってしまった以上もうあそこで恐ろしいことは起こらないだろうし、二人で病み病みラブラブしていればよいと思います。とりあえず幸せそうで何よりです。

 


とまあ、こんな感じで。
鬱展開好き的にもヤンデレ萌え的にもたまらない一作でした!