「知ってる会話を何度でも」
周回プレイでもNPCに話しかける派な前置き。
えー、今回は冬のいもうとさんところのフリーゲーム「アルテール・エゴ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
一本道の戦国バイオレンスノベル。BLと感じる要素が多めです。紹介ページの注意書きには無いのでこれを書くのも過剰かとも思うのですが、同作者様の他ゲーはBLですしね。
というわけで、良かったと思う点など上げていきますね。
ロミジュリ境遇ながらも熱い絆
対立し不可侵を約束とする二部族、キとフセガミ。それぞれのトップを中心として話が進んでいきます。境遇だけ見るといわゆるロミオとジュリエット。しかしながら本作のポイントは二人ともが信念を持つ強者だからこそできる熱い絆です。
兄弟の誓いを立て、時にすれ違い時に刃を交わす――お互い唯一無二の関係性はやはり萌え・燃えざるを得ません。
男→男な展開もわりとありますしが、恋愛が極端に重視されているわけではなくて、やっぱりメインは人間ドラマだなあとも思うのです。
中にはどっろどろの執着や割り切った身体の関係などのきわどい展開があり、ヤンデレ好きかつ鬱展開好きな自分にはたいへん楽しめました。
主役も脇役も輝くワンシーン
両陣営の視点で進む分、かなりたくさんのキャラが登場します。そんな中で凄いのはメインキャラだけでなくサブキャラにまできっちりスポットライトが当たること。ほぼ全員に立ち絵があるのも合わせてどのシーンにも見どころいっぱいな一作でした。
サブキャラの中だと鬼火が大好きです。三人官女戦は実にテンションが上がりましたね! ほんのりリョナ感あるのがこう、ぐっと。
二部族の文化の違いやバトルシーン
キャラや熱い想いに目が行きがちですが、キとフセガミの特色の違いが単に情景描写として出てくるだけでなく、戦法にまで関係してくるのが興味深かったです。戦国ノベルを謳っているだけあって、バトルシーンの盛り上がりもかなりのものでした。
とまあ、こんな感じで。
和風な世界観やシリアス展開、憎み合いと絆などにピンと来る方へオススメの長編ノベルでした。
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