うそうさ〜第二号室〜

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フリーゲーム「よんひくいちは」「モノラル虹彩」感想

「伝えたいことは物語に包んで」
オブラートよりも豪華な前置き。

 

えー、今回は現屋さんところのフリーゲームよんひくいちは」「モノラル虹彩」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。


短編なので一緒に紹介してしまいますが、相互に関係性はないので単品で楽しめます。どちらも一本道ノベルゲームです。

 

 

『よんひくいちは』

【概要】

独りきりの男子学生が、仲良し四人組になった話。のんびり読んで2時間くらいの一本道ノベルゲーム。各章ごとに区切りながら読むのを強くオススメします。


【文章・お話】

序盤は特に、自分の黒歴史を抉られるかのような心地で読んでいました。ええ、万年中二病です。やさぐれ思考は大得意です。つらい!

とはいえ、固めの語句やもって回った言い回しに視点主の性格を感じさせつつも、だんだんと心が開かれて“元々持っていた優しさ”みたいなものが浮き出てくる流れは読んでいて気持ち良かったです。つい序盤でむず痒さを感じてはしまいましたが、よくよく考えると初めから彼はずっと人助けのために動いているんですよね。私が彼のクラスメイトになった気分というか、なんだか怪しい奴ってイメージがゆっくり変わっていく感じが興味深かったです。

お母さんとの信頼のシーンが胸に迫りましたねぇ。ひねくれ盛りの時期だからこそ響くというか。こういう寄り添う優しさは尊いもんです。

 

一方、雰囲気に呑まれながら読んだせいか、理解しきれなかった部分もちらほら。主人公のくだりとか能力の理由とか山子ちゃんとか。再読したらわかるかなあ。
それでもエンディングでは自然と感じ入るものがあったので、良かったなあと思います。

 

余談。特殊能力と言い、硬派と青春がほどよく混じり合っている雰囲気と言い、なんとなーく00年代のラノベを思わされるのですが、どうなんでしょう。空気感が。言って電撃文庫限定のラノベ民なのでなんとも的外れかも。

 

 

【グラフィック】

タイトル画面。特筆すべきはタイトル画面ですよ。
ノベルゲームをプレイする時は大抵30分くらいで区切りながら読むタイプなのですが、いやあ、この読み方をして良かったなあと! 気付けたのは幸運でした。
他にも、立ち絵を含めて主人公の目つきや各キャラの姿勢等に個性がしっかり出ているのも魅力的でしたねー。絵師さんと作者さんは別らしいのですが、キャラを掴んで連携取れているんだろうなあと思わされます。
狐目な彼の座り方が好きです。

 


とまあ、こんな感じで。青春ものや友情もの、ちょっとしたサスペンス風の雰囲気が好きな方向け。

 

 

 

 

『モノラル虹彩

プレイ時間は15分足らずの短編ノベルゲーム。恋愛とも言い切り難い、まさに「おとめごころ」がきゅっと詰まった切ない作品でした。

 

何よりもまず、ふりーむさんところのキャッチコピーが良いですよねぇ。はたしてどんな物語が展開するのかとわくわくさせられます。
さらには、一文目になんだか惹かれるものを感じまして。いつもだとノベルゲームはオートでさくさく読んじゃう派なのですが、オートコマンドへ行きたがるマウスの手を止めて、少しの時間噛み締めていました。

 

で、実際のところのストーリーは、シンプルながらも最後まで魅せてくれる構成。第三者の私としては「そんなことくらい」って言って背中を押したくなるのですが、当人達にとっては大きな意味を持つんだろうなあとも思えます。情景描写で彼のアンサーを示してくれる、この遠回りなやり方もまた良い。ぐっときます。

 

あとがきの「また会いましょう」はきっと作者様の創作意欲に関するコメントだとは思うのですが。あの二人がまた、という期待も垣間見えて二重に嬉しかったです。

 

とまあこんな感じで。降りしきる雨の匂いまで感じられそうな描写が魅力の一作です。しっとりまったりと浸み入るものを感じたい時に。

 

 

 

 

 

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