うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「深夜12時学校で ~twelve midnight school~」感想

ラッキースケベを堪能しなきゃ男がすたる!」

そしてスケベをさりげなく提供するのが女の嗜みな前置き。

 

 

えー、今回はさくらぷりんさんところのフリーゲーム深夜12時学校で ~twelve midnight school~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

年齢制限ありでエロゲちっくな短編ホラー探索ゲー。一応15禁ではありますが、作者様のサイト自体が18禁なのでお察しです。よいこは見ちゃ駄目ってやつです。

 

元々、同人えろげーであるアバドーンのほうで存じ上げていた方ではあったので、フリゲを出されると知って驚きました。というわけで早々にDL……したけど感想文はいつものように月遅れです。年遅れになりつつある気もする!

 

 

さて、前置きはこの辺で特徴など。

 

 

むちむち汁だくヒロイン

ゲーム紹介ページ等のスクショを見ていただければおわかりの通り、ヒロインのちな先輩は豊かです。あちこちが豊かです。さらにはこのゲーム謎の触手や謎の体液やおトイレイベントやシャワーシーンなど水場が盛りだくさんです。学校なのによくもまあここまで。良いと思います。

けっこうニッチなえろシチュがあるので本能に忠実な方にはぴったりだと思います。壁ネタ好きです。

一方、男性キャラも含めむちむち系のイラストなので、合わない人は合わないとも思います。男性向けが苦手な人は回れ右のほうがいいかも。

あと一回り大きかったら私の中では奇乳入りしていたので絶妙なバランスで留まってくれて良かったです。

 

 

えろと見せかけてきちんとホラー

そんなこんなで、ちな先輩が可愛いあまり「これはホラゲーというよりエロゲーでは?」と思っていたのですが。途中のイベントではしっかりとホラーな演出があり、思わず声を上げてしまいましたw

暗転からのババーンはどんなホラゲでもビビってしまいますね。はっはっは。

と言っても驚かせ要素ばかりではなく、さりげなくじわじわ忍びよるホラーも合わせてきてます。しれっと一部が怖いことになってるとかお決まりですよね。お決まりなんだけどビビるんだよなあこれが!

 

ホラーって緊張感と安心の緩急がとても重要だと思うのですが、この作品ではちな先輩とのいちゃいちゃで心が安らいだ油断を突くようにホラーが叩きこまれるので実にビビりました。良いホラーでした。

 

 

可愛いドットや丁寧なマップチップと立ち絵

えろ絵師さんとして有名なだけあって立ち絵やスチルに目が行きがちですが、ドットやマップチップの丁寧さも注目ポイントの一つです。ちまちました小物を見るの好きなので、特別教室がどこも楽しかったり。

探索ゲーってたまにノーヒントでさりげなさすぎるところを調べるよう要求される時があるんですが、この作品は初めから「調べる場所はここだけで良い」っていうのを明示してくれているのでそういう意味でも助かりました。

 

あの、ホラー異空間の演出も好きです。一目でゾゾゾっとくるのは映像作品ならでは。いつでもあの世界に飛べるようにセーブデータ残してしまいました。

 

 

 

微笑ましいリア充いちゃいちゃ具合

ホラー面がしっかりしていると書きつつも掌返すようですが、やっぱりいちゃいちゃシーンも見どころです。二人の中を深めるためにホラーイベントが起こされると言ってもいいくらいだと思います。

ちな先輩もクール寄りの話し方ではあるんですがデレ多めなので、基本的にバカップルです。超かわいい。微笑ましい。両者ベタ惚れの作品は心が癒されますね。黒先輩が出た時期から増えてきてる気がしてとても嬉しいです。

主人公が素直ワンコ系なのも、いちゃいちゃシーンが微笑ましく見える要因の一つな気がします。主人公がまっすぐかつ欲に忠実だとこっちも応援したくなるから不思議なものですね……。

 

なお、注意書きにあるとおりBLエンドを嗜むこともできます。とはいえこちらは条件が厳しめですし、あくまで雑食な人向けかと。

 

 

リトライしやすい気楽な難易度

このゲーム、基本的にゲームオーバーや即死イベントはありません。

これだけでもめちゃくちゃ嬉しいんですよね! 理不尽な初見殺しでやられるのは本当苦手なので助かりました……。

また、メモ忘れで詰むことがないようにという配慮か、ごく稀にゲームオーバーになるシーンも後からヒントの読み返しをすることができます。至れり尽くせりでした。

 

 

 

 

一方、ちょっとした失敗談として。

 

やっぱり全エンドをきちんと見ていきたいので神薙君のところに足しげく通っていたのですが。毎回ヒントを見に行くのにかなり時間を取られるのと、ヒントコメントが事務的なので作業感があるのとであまり好きになれなかったんですね。

けれども、終盤の触手から逃亡するイベントでようやく気付きました。

そう、ダッシュ機能の存在に!

optionにもしょっぱなの操作説明にも書かれていたのにどうして忘れるんだ私は…! 地下室を探す時もミス一回してやり直しになったのに、それでもなお気付けなかったという体たらくでした。あほのこ!

 

というわけで、おやっと思うところにはきちんと手が行き届いている、操作性の良いゲームです。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

とにかく絵柄が気に入った人はプレイをオススメしたいです。まずゲームを起動した時点で「動いてる!?」と驚かされますからね。おてて繋いでるの可愛すぎか。

 

流血描写はないので、痛みがあるタイプのホラーが苦手もご安心。

また、いちゃいちゃホラーという単語にピンとくる方にもきっとぴったりだと思います。

 

 

 

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ注意。

 

 

 

 

【真相関連】

におわせるシーンは随所にあるものの、全く予想していなかった展開だったので驚きました。神薙君が、まではわかっていたんですが、まさかケンゴまでだったとは。

真相がまとめて一気に明かされる上、○○でした→違いました→合ってましたと転々するので困惑したところも。とはいえ、予想がついていた人には違いましたのくだりでおっと思わされたのかもしれません。

成り変わりや憑依、アイデンティティの崩壊、幻想と現実のはざま等々のネタは大好きなので、設定は好みだなーと思います。

 

【神薙君関連】

片メカクレ、病んでる風な見た目、笑い顔のヤバそうな雰囲気等々、初見で惚れました。見た目が好みなのは大きい……。ちな先輩にぐいぐい来る様はほんのりとヤンデレを感じさせてくれて嬉しかったり。

一方、BL(を匂わせる)エンドでは「ちな先輩に迫ってたのはどうなった!?」というくらいのデレっぷりで困惑したところもありました。

しかしながら、相手が誰であれ押せ押せタイプなのは共通なんだなあと思うと微笑ましくもあります。よかった。幻覚的なものを扱うスキルも健在のようだし、どんどんケンゴのSAN値を減らしていってほしい次第です。

 

【エンド関係】

エンドAを終えてからは「神薙君かケンゴか曖昧に終わらせる不気味なエンドもあればよかったのになあ」なんて思っていたのですが、他の人のご指摘を見てようやく気付きました。

そうですエンドBの秀逸さです! あんなにもにこやかで不穏さは一切無いのに気づいてしまうと恐ろしい……一気にあのエンドが大好きになりました。

いちゃいちゃ要素はAで回収し、ホラー要素はBで回収、求めている両方が満たされました。

 

【せいじろう・アバドーンネタ】

ゲーム開始してすぐのアバドーンネタでまずクスリとさせられたんですが、後に彼が出てきて驚きました。まさかの姉弟

アバドーンじゃねえか!」と突っ込んだ直後に「違ったユミコ先生だった!」となり「どっちもだよ馬鹿野郎!」となったのでかなり気が動転していたんだと思います。愛されてるキャラですよねぇ。