「キミでなくても良かったけれどキミじゃなければいけなくなった」
きっかけは些細なものな前置き。
えー、今回はスターゲーザーさんところのフリーゲーム「キミはキメラR」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
SF混じり恋愛一本道ノベル。タイトルから察せられる通り、人間×人外(人型キメラ)です。ちょっとえっちなシーンもあるので、ギャルゲ寄りかも。
というわけで、さっそく特徴的な点など。
健気でかわいく巨乳な教え子ハマル
とにかくハマルがかわいい!第一はもうこれです。ここに尽きます。それこそスクショでも何でも見て、この子可愛いなあと思ったらプレイして損なしです。
キャラデザからしてツボなんですよね……耳付きパーカーも可愛いし健気だし敬語だし。もじもじしているハマルも可愛いけどぱぁっと顔を輝かせてうきうきしているハマルも可愛いです。
ハマル可愛いとしか言ってないな。
もうちょっとそれっぽいことを書くと、
大人しくてよくわからない生徒
→素直で健気で境遇的にかわいそうな良い子
→一途でえっちで可愛い恋人
というこの印象変化の流れがとても丁寧で萌えるんですよ。あと単純に、可愛い子に慕われるのって嫌な気はしないじゃないですか。ぎこちない雰囲気から急上昇で仲良くなっていくのが本当にこにこしました。
魅力的で目がいくスチル
ストーリー面だけでなく、立ち絵やスチルで描かれるハマルも勿論とっても可愛いです。
私、絵の描き方については詳しくないんですが、それでもなんというかあの肌の塗り方が素晴らしいなあと思いました! 照れ顔の赤みが差した頬や、迫ってくる時に見せつけてくるあの肌、まさに触りたいと思わされます。魔性です。
全体的に可愛い雰囲気の絵柄なので、別枠登場するキメラまでもキュートだったのは少し微笑ましくもあったんですがw
生き生き表情を変えるハマルがかわいく、グラフィックとしては大満足でした。
キメラに対する設定の興味深さ
さてでは、単に女の子可愛いだけのノベルなのかと言われれば答えはノーなわけであって。
恋愛とは別枠としてのストーリーもなかなかに濃厚です。キメラという生き物を巡る野望や、ハマルの生い立ち、キメラの生態等々。
恋愛や日常パートの合間にこれらのシリアスな設定が進んでいくので、ほどよく緊張感を持ちつつ先の展開を楽しむことができました。
女王フェロモンなどの設定は読んでいて興味深かったし、単に見た目の変わった女の子というところに留まらない心意気も素敵で、読みごたえがありました。ちょっとえっちな展開についても合理的な説明がついて一石二鳥だなー、なんて。
あと余談ですが、交配相手が第三者に決められているみたいな展開好きです。興奮します。ありがとうございました。
むしろ、このキメラ設定や施設と彼女の野望の行く先を見届けたい気持ちもあったので、暗雲を予感させる引きで終わったのはちょっと物足りなくもあったのですが……。
あくまでもハマルとの恋愛が主眼であると考えれば、起承転結のしっかりした一作だとも思います。
なお、前日譚や続編も電子書籍として販売していく(されている?)とのこと。ハマルとの仲がさらにさらには本作、「キミはキメラ」自体も文章を増量して電子書籍化されているそうです。
仮に続編が出たとしてもセンセイは結局ヘタレのまま終わるんだろうなー、なんて思ってしまっているのですが。どうなるんでしょうね? 乞うご期待です。
とまあ、こんな感じで。
人外恋愛ものや、遺伝子ファンタジー(?)系の世界観が好きな方にオススメです。
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