うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリゲサイト「alalaka」6作品感想

「私達だけに通じる世界こそが崇高なの」
たった二人分の異世界な前置き。

 

えー、今回は、alalakaさんところのフリーゲーム「くるみ」「シルバーフープ」「disenchanter」「ラヴ・クンティナ・ラヴ」「セレナイトの孤独」「SWEET+NEXT+DOOR」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。


どれも短編ノベルゲー、相互の関連性はなく、それぞれ短編で楽しめます。

 

特に「くるみ」と「シルバーフープ」がお気に入りかつ推しです。依存愛や独特の執着が楽しめるヤンデレ好きに嬉しい良作でした!
王道で人に勧めやすいのは「SWEET+NEXT+DOOR」かも。

(と、書いていますが案の定、記事を執筆してから公開するまでの間が長いせいで一部非公開になっています。すみません! 一部は手に入らないことをご了承のうえ、感想お読みいただけると幸いです。)

 

 

というわけで、個別に感想書いていきますね。

 

 

『くるみ』

 

[概要]
ジャンルはどろどろ百合の一本道ノベル。背徳感や、どことなく官能的な雰囲気がたっぷりと楽しめる一作でした!

 

 

[ストーリー]


百合に求めるこの、二人だけの世界観やどろっとした雰囲気がものすごく色濃く出ている作品でした。二人だけにしかわからない、異常なほど深い愛。萌えます。こっそり二人だけの約束をしたり秘密があったりするのも、女学生あるあるで良いですよねぇ。


ふんわりした甘い雰囲気だけでなく、急にどかんと落とされるのもどきっとします。常に緊張感を持って読めたのはこのおかげかと。そして緊張感が危ない行為に繋がると途端に色っぽい空間ができあがるというか。プール上がりの展開はとてもフェチな興奮があってどきどきしました。


読んでいる時は、くるみ→主人公への感情が読めなくって、くるみを悪女的に感じていたのですが。ラストまで読んでようやく、狂信者と女王様とで互いが満たし合える関係なのだと解釈しました。
ある意味このうえないハッピーエンド、しかしどろどろ依存症、魔性の女に狂わされる感じ……好き……。

 

 

[グラフィック・雰囲気]


とにかく雰囲気がよくできてて、デザインにすごく丁寧さが見られる画面構成だなーと思います。シンプルなんだけど濃厚な感じというか。うーん、こういうのは言葉で書いても駄目ですね。

いつもフリゲをプレイする時は他ウィンドウも色々開いてるんですが、この作品に関しては起動画面からのめり込みたくなる雰囲気を感じたのでそっと他ウィンドウを縮めてゲーム画面のみに集中してプレイしてしまいました。何なんだろうね、ああいう雰囲気作りってね。
独特のウィンドウサイズも読みやすいし、短編にぴったりで好きです。そして何より、シーン変更でさりげなく変わる上部のアイコンがお気に入り。

 

 

[一言]
どろどろした百合がお好きな方は是非とも!

 

 

 

『シルバーフープ』

 

[概要]


双子の男女が互いへの執着を見せながらもほのぼの過ごしていく一本道ノベル。さくっと読めて、ぞくっと一味楽しめる面白い作品でした。
余談。注意事項のところに書いていた単語から、そういう特殊プレイがあるのかと思いしばらく読むのをためらっていたのですが、実際のところそんなことは全然なく、問題の単語も数行出てくるだけでした。セーフ! 本当は嫌な予感するならやめたほうが良いと思うんですが、好きなフリゲ作者さんだったのでどうしてもやりたくって。地雷要素が私の早とちりで良かったです。

 

 

[ストーリー]


要素からして私の好きな双子もの。しかも、互いに向ける感情がそれぞれちょっと異なるように見えて、最終的に一つへ収束するのが気持ち良かったです。


スタンプの比喩やへその緒のイメージなど、喩えの表現がものすごく印象的だな~と思っていたらあとがきであえて入れられていることが発覚。こういうところからキャラ性を伝える構成もあるのか、と目から鱗な気分でした。


さらにこの作品でびっくりしたのはキャラの自然体っぷり。極端な思考をするキャラって、なんだか作為的だったり露悪的だったりすることが多いですが、このノベルはそういういやらしいところがなくて、純然と彼らはそう思ってるんだなあと信じさせられました。なんでだろう、台詞部分がナチュラルだからかなあ。ああいうキャラつくりは感動します。
ほのぼのと続く日常や、同居状態で行われる文通、あの空気感がとても好きでつい一気読みしてしまいました。

 

 

[グラフィック・BGM]


こちらの作品はとっても横長な画面で初めは驚きました。けど文字のサイズは絶妙で、意外にも読みやすい! いやー、二度驚きです。
画面も、滲んで独特の模様に見えるあのタイトル画像がシーン切り替えのたびに出てきて、なんだかじりっと心に焼きつきました。一区切りがわかりやすくて、実用面でもナイス。
そして今回思ったのは、BGMのチョイスが絶妙だなーという点。終盤に流れる、綺麗なのにところどころで軋むような音の入る曲が、展開も相まってぴったりでたまりませんでした。

 

 

[一言]
双子、依存、執着、日常話などにピンとくる方へオススメです。

 

 

 

『disenchanter』

[概要]
1周目は一本道、2周目から各キャラのルートに入れるプチノベル。ハロウィンな雰囲気と愉快なイケメンとの会話が楽しめます。

 

 

[ストーリー]


続編見たいなあ!というのが一番の感想です。
解呪師という設定がまず独特で良いなあと思いまして。毒にも薬にもできそうな無限の可能性を感じます。そこにあの、魅力的なキャラデザのお兄さん達が出てきたらそりゃまあ、「もっと!」とついねだりたくなるのは自然の摂理ってものです、はい。
あと、情報屋さんにはうっかり惚れそうになりました。弱みを握られたうえで紳士的に脅されたいです。とかいいつつ、別の彼の「だっこ」にもすっかりやられたんですけどね!
魔法使いの彼はどちらかというと役者さんなイメージが強かったので、魔法使いらしいところも見たかったなーと思ったり。

 

 

[一言]
5分あればプレイできる短編、ファンタジー好きな人向け。

 

 

 

『ラヴ・クンティナ・ラヴ』


[概要]
身分差と許婚がルールの村で育った幼馴染4人組の話。乙女ゲーだけど糖度よりは悪友なノリがメインかも。

 

 

[ストーリー]


視点主がクンティナっていうのが良いですよねぇ。
とっても仲良しなはずなのに周りが見えてなくって、でも周りを動かすパワーは人一倍。彼のおかげで読みやすく、自然な流れで4人の関係性やキャラもわかって楽しかったです。
会話劇の要素が強くて、自然な流れでふっと吹き出すようなセリフが飛び出してくるのも印象的でした。「急にバカになってどうした」がツボですw


まさか最後に男女論の定説に行き着くとは思わず、あの脱力感も含めて本音をぶつけ合える仲良しって印象が強まりました。いいなあ。ヒロインの強気さには驚かされましたが、親や身分の言いなりになりがちなあの場所だと輝いてみえるのかも。
イセベルが、メンタルやや弱い・知的・病むとやばそう、というたいへん好みなコンボなのでいつかまた会いたいです。

 

 

[一言]
10分あればプレイできる短編、恋愛未満友情以上が好きな人向け。

 

 

 

『セレナイトの孤独』


[概要]
水族館で正体不明の彼とゆるやかにお話する一本道ノベル。短編。

 

 

[ストーリー]


現職に悩みを抱える自分としては「うっ」と思わされるところもありつつ。
不思議な雰囲気とゆるやかな会話とに引きこまれながら読み進めていました。展開としてはゆったりとしていますが、きちんと物語の起承転結もあるので読後の満足感もあります。
何より舞台が美しいんですよね……。
まさに浸りたくなる作品です。

 

 

[グラフィック・BGM等]


透き通る色遣いとデザインがとても魅力的でした!
プレイしている自分も水族館に居るように感じられるほど。タイトル画面のBGMもなんだか心地よくて、クリア後も起動しっぱなしでぼんやりと余韻を感じていました。

 

 

[一言]
ちょっと一息つきたいときや疲れた時の清涼剤的に楽しめる一作。

 

 

 

『SWEET+NEXT+DOOR』


[概要]
同じ店で別のものを作り売りしている恋人未満な二人の大告白物語。ハロウィン、人外×人外、ほんのりヤンデレ

 

 

[ストーリー]


お互いの想いが見ているこっちからでもよくよくわかるのに、なかなか素直になれない、この両片思いな状態が本当にやにやしましたねぇ。
世界観的にはdisenchanterとちょっと繋がっているところもあるんでしょうか。だと嬉しいなあ。石を“飲む”ってのには痛そうでびっくりしましたが、結晶みたいなのを舌に乗せると考えると絵になって素敵かも。


そして、明るめの作品だろうなと思い油断していたのですが。ありました不穏な展開。ありがとうヤンデレエンド。大好きです。これだからこの作者様のファンなのです。

 

 

[キャラクター]


イケメンにホイホイ釣られてしまう私にしては珍しく、今作ではヒロインにぐっと心をわし掴まれました!


初めて到達したのがEND4だったからというのもあるかもしれませんが、自力でなんとかしてやるという前向きさといい、腹を括ると頑張れちゃうガッツの強さといい、たまりません。強いヒロインはいいものだ! そしてそんなヒロインがどうしようもなく追いつめられるのもいいものだ!


基本的にはわかりやすいツンデレさんで、言い過ぎたことを反省したりやきもち焼いたり、女の子らしさがあちこちに垣間見えて可愛かったですねぇ。ついつい「しょうがないなあ」って許したくなっちゃうくらい、内面の乙女さにときめきました。これは彼も惚れますわ。

 

 

[グラフィック]


シンプルに可愛いハロウィン背景と、読みやすい縦長文章。こういう広範囲に文章をベタ貼りするノベルゲーは時に読みづらくなるイメージなんですが、この作品は改行や文字の色変えのおかげで読みやすかったです。
二人のグルグル目な絵柄も好き。人外っぽさとポップな可愛さが出てていいな~と思います。ミミが腕組してほっぺたふくらましてツンとしてる表情が一番好きです。伝わるかなあ。

 

 

[一言]
両片思い、ロールキャベツ男子、ハロウィン、ヤンデレ等にピンとくる方へオススメ。

 

 

 

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