うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

VD・短編乙女向けフリゲ6作感想

「溶かして固めて再構成、喜べ愛の再構築」

熱をあげればあげるほど不安定になる前置き。

 

 

えー、今回は、フライングバレンタインということで! 短編乙女向けノベルゲーを取り上げて感想文を書いていきますね。一部レビューっぽいかも。

まずは免責事項。

一部公開停止中(記事投稿日時現在)の作品を含みます。各作品は相互に関係性無し、雰囲気バラバラ、バレンタイン関係あったりなかったり。年齢制限ありの作品もあるので、公式サイトの注意書きをご参照ください。

ではさっそく!

 

 

 

『いもうとバレンタイン』(ヤンデレ・学生・兄妹)

http://10no.jp/sora/sv/index.html

 

ヤンデレ妹がお兄ちゃんのために一生懸命頑張る、恋愛ノベル。本作は明確に乙女向けとはされていない(はず)なんですが、おまけ要素が乙女向け視点で見るとグッときたのと作者様の他作品の関係で、併せて紹介します。

今作もめちゃくちゃ萌えましたー!

 

この作者様の見せてくださる「萌えるヤンデレ像」の波長が近くて、プレイしていて思わずうなずきたくなるんですよね。

乃愛ちゃんがお兄ちゃんのためなら全力のすっごく一途なので、つい応援したくなります。一方で、拭い切れない「うわぁ……」な部分もきちんと見せてくれていて、いやあもう、実に、実にヤンデレ萌えを味わえました……! 邪悪ヒロイン大好き。大好き。ほどよく幼くて浅はかなのも大好き。まさに理想の妹像でした。完璧な妹に……と呪文のように言い続ける乃愛ちゃんがほんっと可愛かったです。

で、だからこそ、アフターストーリーも最高なんですよ!

 

と、その前に惜しかった点を述べるんですが、片方のエンドがもう片方のエンドの延長線にあるので、別々のエンドというよりはルート途中でぶつっと途切れてしまった印象が強かったんですね。で、実はちょっと物足りなさやヤンデレ全開のエンドを見たい欲求があったんです。

 

CGコンプ後のおまけでこれらの気持ちが全部払拭されました。

本当にご褒美でした。ありがとうございました。

グラフィック面も満足。選択肢ごとにスチルがあって、「お兄ちゃんはキレイな感じ」「妹はかわいい」が絵でも表現されているのが素敵でした。

ヤンデレ好きはぜひぜひ!

 

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「満月の夜に狂宴を」感想

「新月の夜に晩餐を」感想

 

  

『でっど・おあ・ちょこれーと ~チョコをあげなきゃ世界が滅ぶ!?~』(公開停止中)

http://hassaku.otodo.net/dc/dc.html

 

タイトル通り、本命チョコを作って渡さないと世界が滅ぶ乙女向けノベルゲー。

選択肢をミスると即滅亡するので難易度も簡単、テンポよくさくさくと進みます。そしてそのまま超展開と共にストーリーが彼方へ吹っ飛びます。どういことなの! どういうことなの!!

体言止めやビックリマークをピンポイントで多用して、立ち絵も効果的に利用して、かなり演出面で凝ってはいるんですよね。突っ込まずにはいられない、深夜テンションは素晴らしい。

いやあ、ラブコメのうちのコメに全力をかけている作品でした。

 

私の初回プレイではけっこう順当に終盤まで行ったんですが、いやあ、負けましたね。魔の選択肢がありました。あれ選ばざるを得ないじゃないですか。そりゃ選びますよ、好奇心という名の獣を乙女は常に飼ってるんですよ。そんなわけで、軽率に→釣られて→考え直して、の三コンボを食らいました。特に考え直す流れは腹抱えて笑いました。楽しかったです。

 

あと独特だなーと思ったのは、ヒロインの立ち絵の視線ですね。いっつもちょっと上の方を見ている感じ? 攻略対象の背の高さとか、例の終盤の演出の関係で空を見ている感じとかを表しているのかなー、なんて。

なんとなくいつも口を開けている子なイメージがあります。のんびり屋というか、ちょっと抜けてるというか。和む。立ち絵がぴょこぴょこ動くのもかわいかったです。

超展開どんとこいの豪胆な乙女の皆さま向け。

 

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明るめヤンデレノベルフリゲ感想(愛して!勇者様)

『かわいい河合くん』(下記)

 

 

『かわいい河合くん』(公開停止中)

http://hassaku.otodo.net/kawai/top.html

 

『でっど・おあ・ちょこれーと』と同じ作者様の、こちらもラブコメノベルゲー。

比較するとこちらのほうは糖度が高めで、初々しい距離感ではわはわ照れ照れする二人を眺めるのが楽しいゲームでした。

 

もう基本はタイトル通りです。河合君がかわいい。男の娘やショタの方面ではなく、オトメン、女子力高めの癒し系男子って感じです。

一方できちんと男子学生らしさもあって、男友達にいじられたときには「やめてよ」じゃなくて「やめろよ」で返すかっこよさもあったりします。めっちゃツボでした。こういう自然な形で口調が変わる会話ってすごく好きなんですよね~。

 

また、ヒロインのほうもあとがきに「共感しやすいヒロイン」とある通り、あちこちで頷けるところが多かったです。

バッド直行のほうはうっかりついちゃったささやかな嘘のやらかした感を味わえて、学生時代の黒歴史がぶわりと蘇りますし。恋愛なムードが漂い始めると堪え切れなくなる辺りもものすごく、強く共感しました。わかるわかる。照れがな。勝るんだよな。

BGMのチョイスも最高ですよね。吹き出しました。コメディにおける緩急の重要性をよくよく熟知して我が物にしてらしてる作者様だなと思います。

 

全体的に春夏っぽいかわいい色合いと、乙女要素と、笑いを全部一気に取り入れた楽しいゲームでした。ED3クリア後にコンプイラストが見れて、雰囲気の落差にまた吹き出してしまったのもいい思い出です。

 

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明るめヤンデレノベルフリゲ感想(愛して!勇者様)

『でっど・おあ・ちょこれーと ~チョコをあげなきゃ世界が滅ぶ!?~』(上記)

 

 

『華氏98.6度』(SF・シリアス&コメディ)

http://fahrenheit986.tumblr.com/

 

主人公は宇宙船の乗組員、相手はAI。SFの雰囲気がガッツリ感じられる乙女向けノベル。

ビジュアル面はかなりクオリティが高く、立ち絵のみでなくシンプルで未来的な起動画面や、薄青で彩られた船内の背景画像など、随所にSFの世界観が漂います。右クリックでメニューがまさにデバイス的なのもかっこよくて素敵!

 

一方で、ストーリーにはやや物足りなさを感じました。すでに二人の関係が始まっているところから始まるので、レベッカ→ビショップの矢印が少し唐突に感じられたのが一点(てっきり相棒的な形で救ったと思っていたので……)。

また、ED3がエンドというよりただのゲームオーバーに感じられてしまいました。ここでビショップ視点の回想等入れたら鬱展開としてもグッと引き締まったのになあと惜しく思います。

ED4はギャグエンドだとしても根本の問題が置き去りにされてしまうので消化不良でした。

付け加えて、緊張感のあるシーンやバッドエンドはもう少しBGMを変えてみても良かったのではと感じます。

 

けれども、全体的な世界観の構築はかなりハイクオリティです。港湾の出立を急かされるくだりとか、架空のシチュエーションのはずなのに思わず「あるある~」と言ってしまいそうなリアリティを感じられました。

序盤の、操作パネルに指を躍らせるレベッカの描写もすっごくかっこよくて素敵! 地球に憧れる女性という設定自体、ロマンを感じられてすごくときめきます。

エンド名等、ちょっとしたところにSF好きの心をくすぐるネタが入っているのも見どころ。

宇宙船な世界観が好きな方には合うゲームだと思います。

 

 

『ジンセイ兄イロ』(ラブコメ・学生・兄妹)

https://www.freem.ne.jp/win/game/6681

 

ブラコン妹が勉強もラブも頑張っちゃうラブコメノベル。

いやあ、すさまじい勢いでしたね! 妹ちゃんがお兄ちゃん好き好きなノベルはわりとよく出会いますが、初手ですーはーすーはークンカクンカをキメてくれるタイプのヒロインは初めてだったので良い勢いを楽しめました。あのカッコイイスコープポーズが出た時はただならぬ雰囲気に思わずセーブしに行きましたもんね。

兄妹の通じ合いがラストで発覚する流れは熱く、笑いながらも感心してしまいました。これは上手い!w

 

起動画面やシステム関係の動きもスタイリッシュで、BGMも選曲もかなりオシャレな感じ。画面だけ見ればクールな乙女ゲに見えるかもしれません。でもコメディ。そこがいい。

お兄ちゃんの反応がけっこうツンツンなので、選択肢の○×は少し判断しづらかったかな? でもセーブさえしていればやり直しは楽々ですし、セーブが必要なポイントもポーズでわかるので、易しめの作品だとは思います。

何よりお兄ちゃんのツンは愛のある棘って感じがするので好き。

全力でラブとコメをやり切っている作品でした。

 

 

『幼馴染の金で食べる焼肉はうまい?!』(ヤンデレ・現代ファンタジー

http://tokitokito.skr.jp/oy.html

 

キャッチーなタイトル、そしてゲーム紹介ページの「カニバリズム」の単語からどことなく何か察せられるものを感じる、乙女向けノベル。

こうして公式からうっすらとネタバレしてターゲット層にしっかりと届かせたうえで、さらに上回るオチを持ってくるところが本当巧みだなーと思いました。これはかなり話題になる、実際なってた。のでDL。期待していたヤンデレ萌えがしっかり満たされて大変幸せでした。

 

もうね、あのね、幼馴染君がね、理想なんです!!!

私の理想のヤンデレ! 間違いない! 出会わせてくれてありがとう!

まず、病んだ行動をとる理由にすごく納得がいくんですよね。面白い設定を生み出したなあと思います。ヒロインにしてくれることもどれも怖いし容赦ないしで最高でした。そのうえ、一途なところや、なんだか放っておけないところを見せてくれるのもまた魅力的。

こう、致命的なところがずれているように見えるキャラが好きなんです! 生存意欲とか! 周囲への関心意欲態度とか! 愛情表現とか!!

ストーリーギミックもシチュエーションも、好みが好みの好みで色々と好きが被ってて幸せでした。へへへ。

 

他にも、ヒロインがけっこうガッツを持ってるところとか、文章にさりげなくパワーワードや鋭いツッコミが入ってて唸らされるところとか、好きです。まだこの作者様の作品は本作しかプレイしていませんが、かなり響く単語選びセンスを持っているので、たぶんギャグもシリアスも書ける方なんだろうなあと思っています。勝手に。

 

この手の乙女ゲーはトゥルーのために周回必須ですが、本作はその周回のやり方がちょっと変則的で興味深かったです。トゥルーで言われた日数も上手いなーと。

糖度も恐怖も味わえるヤンデレ萌えを見たい方に強くおススメです。

 

 

 

 

と!

こんな感じで、一気に紹介させて頂きました。

どの作品も「これは!」と光るポイントがあるので、バレンタインを前にときめきたい皆さん、この三連休に是非ともどうぞ。

 

 

 

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