うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリゲサイト「Take it easy!」2作品&SS感想

「なんかとりあえずキスでもしてみっかってノリで」

かましていかないと倒れてしまう前置き。

 

えー、今回は今回はTake it easy!さんところのフリーゲームSay!(言わなくちゃ!)」「恋人はじめました。」およびサイトで公開されている小説の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ゲームのほうは分岐ありの短編ノベル。小説のほうはどれも数分~数十分で読み切れるショートショート。相互に関係しているようなしていないような感じですが、他作品をプレイしてからだとより楽しめる要素も多めです。

 

というわけでラインナップは以下の通り。

 

 

『Say!(言わなくちゃ!)』

[概要]

元旦に先輩へ告白したいラブコメ短編ノベル。エンド分岐あり。男性視点。両片想い。

 

[感想]

にやにやが止まりませんでしたね!

勢いに任せて初手で好きだと叫ぶも良し。もだもだ照れ照れしながら進み切れずにヘタレるもよし。二人ともが赤面してあわあわする姿がもう可愛かったです。

主人公の僕が決して男としてダメなわけじゃなくて、送る送らないのシーンで照れを言い訳にせずきちんと先輩のことを想って強気に出るところがこれまたすごく良かったです。男らしいヘタレ!

くっつきそうだけどくっつかない、いやくっつけ! な気持ちをとくと味わえて、短めながらもほんわかするプレイ感でした。

 

ちなみにこちらがお好きなら彼のお姉さんが出てくる、これまたキュートでにやにやな『キミとKISSがしたいのだ!!』もおススメです。

 

[一言]

背中を押したくなる可愛いラブコメをプレイしたい方向け。

 

 

『恋人はじめました。』 

[概要]

らぶで明るくて初々しくて相思相愛だぜー、なゆるいBLノベル。ツッコミ不在。

 

[感想]

冒頭から独特の雰囲気で始まる、ゆるくてズレてるほのぼの会話が一番の魅力です。駆け引きとか黒い気持ちとかが全く無くて、もう、お互いがただただなんかめっちゃ好き。でも熱くはない。好きではある。そんな感じ。

会話の掛け合いがすごく良いんですよねぇ。

あと、「中学生」「初恋」感がものすごく出ているところもポイント高いです。行くのはカラオケ・ファミレス・マック。思いつくシチュエーションはどれも漫画みたいなロマンティック展開で、とりあえず思いついた恋人っぽいことは全部やりたい。そういう、なんだろう、初めてのうきうき感や背伸びしたいお年頃な感じに癒されました。

想い合うっていいよねえ。

 

一部のシーンや後日談では『Share』な雰囲気の例の二人が出てきます。知らなくてもそういう関係の誰かなんだなあで差支えはないはずですが、知っている私は思いっきりにやけました。ふふふ。

そう、二人の独特の笑い方もすごくいいですよね。つられて笑っちゃいそうになりました。

BGMが極端に小さいのは変わらずなので、ボリューム高めで。

 

[一言]

幸せのおすそ分けを貰えるゲームだなあと思います。ほのぼの!

 

 

Web小説感想

最後に、サイト内の小説について。こちらはネタバレも伏字にせずオープンに書く感想です。

読んだ順。

 

『ごぽごぽ』

小説説明文に「ヤンデレ」とあったのでまず手を付けました。小区切りのマークがすごい好きなんですよね、シンプルに泡。こういう、純朴な子が囚われたり、二人で閉じていったりする話が大好きです。

 

『ゴリラくんと私とときどき苺』

少女漫画にありそうな雰囲気、の中に血という異物が混ざっているところが気を引くなあと思います。読者のほうも「え、」って感じて終わるので、なんだか綺麗に繋がってていいなあと思います。

 

『土曜日アフタヌーンティー

なんとなくカミサマの具合は察せれるんですが、それを作中で一切突かずに、カミサマのままでにっこり終わらせてくれるところが大好きです。氷を噛み砕くところのくだりがすごく、なんだかかわいくて優しくて好き。

 

『千本分の春』

最後の一文の殺傷力が本当に強くて、ちぎれそうな気持でいっぱいになりました。切ないなあ悔しいなあ。直前の、レイさんの想いの濁流とそれに差し挟んでいく彼のセリフの書き方が本当に素敵で、そこからシンプルに短文で落とすの本当上手いなあと思います。最後の一文がどこにかかってるのかとか、どうしてとか、考え出すと色々解釈できる余地があって、でもなによりもやっぱりレイさんが恨めしやなところが肝心要なのかなーとも思いました。

 

『青春起承転結』

作者様の持ち味の一つ(だと思っている)、会話のテンポの良さが出てる明るい話。本当に起承転結してるし、web小説ならではの表現が素敵。

 

『caffe latte』

意外なところで知ってる人が出てきて二度読みしました。おおう。そのほかちらちらと顔を出す人たちといい、今までのゲームや小説のプチ総集編、お祭りゲーっぽい雰囲気の小説だなあと思います。朝からパンケーキ食べれる人はすごい。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

記事書いてる現在(201805)サイトで公開されているゲームと小説は全部楽しませて頂きました。好みの作品がたくさんあるのって心底ありがてぇなあ。

 

始まりは『夏葬』からだったんですが、シリアスもギャグも幅広く、本当に文字通りどれも楽しめる作品だったなあと思います。やっぱり掛け合いや語り口と距離感が好き。

よい出会いができました。恋ってすばらしい!

 

 

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