うそうさ〜第二号室〜

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フリーゲーム「幻影のビブリオ」感想

「失せ物探しは気楽にせねばこちらの圧で逃げていく」

よくお気に入りの物が家出してしまう前置き。

 

えー、今回はとらねこさんの小屋さんところのフリーゲーム幻影のビブリオ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

一本道の短編RPG、古き良きファンタジーの流れを踏襲している印象。さくさくプレイできる難易度で、お手軽に明るい一作です。

 

というわけで良かった点など。

 

連載前提の爽やか読み切りストーリー

一通りプレイした印象としては、売れ行き次第で連載予定になる短編少年ジャンプっぽいストーリーラインでした。本作は壮大なストーリーの中の一頁という感じ。そう、まさにビブリオだけに一ページ。調子乗ったごめんなさい。

ともあれ、メインキャラ二人の今後を想像する余地も残しながら、エピソードとしては綺麗に完結している良作でした。軽く捻ったオチも含め、お決まりの流れだからこそ、王道の良さを確かめさせてくれるお話です。TRPGキャンペーンセッションの第一話などが好きな方には特に刺さるものがあるんじゃないかなと思います。

 

 

なんだかんだで良いコンビな二人

メインキャラは二人、ビブリオ探しに奮闘する少女リコと、その護衛役なイケメンのアガート。この二人の距離感がすごく微笑ましかったです。

男女ペアですがべたべたした距離感はなく、きゃっきゃと騒ぐリコを窘めたり止めたりしつつなんだかんだで守ってやるアガート。まさに太陽と月なペアです。戦闘中もリコが倒れかけたら庇うが発生してびっくりしました。お仕事している!

 

まあ、残念ながら私はちょっとリコの性格が合わない時もあったんですが……。良くも悪くも良家のおてんばお嬢さんという感じがして、キャラの一貫性はあるなーと思います。

大人なりの目に見える義理でカッチリ筋を通していくアガートの姿勢も大好き! お人よしのお嬢さんに損得勘定しっかりしてる男をぶつけるのすごく上手かったです。

 

あと、掛け合い! セリフの掛け合いが、思わずぶふっと笑ってしまう良さがありました。ぱっと見テンプレなので初めは油断してたんですが、その裏にしっかり独自のテンポの良さがあって、気づけば注視しちゃう感じ。すっごく楽しかったです!

 

 

テクニカルな楽しみ方もできるバトル

シンボルエンカウントのコマンド選択型バトル。

防御中や戦闘後にMPが回復するというのがまず目を引きましたねぇ。魔法のコスト管理もなかなかで、ほどよくタイミングを計りながら回復していくのが楽しかったです。

HP回復スキルの回復量が少なめだったり自分だけだったりと、大事なところをしっかり抑制していくことで、バトルに緊張感を持たせてくれていた印象。

 

シンボル敵の速度はけっこう早いので低レベルプレイは難しいかもしれませんが、ある程度逃げつつ進んだら手に汗握るバトルが味わえました。ゆるくプレイしたい派の人もしっかり敵を倒していったら楽に進める、良い感じにライトなバトルだったなーと思います。

 

また、防具の概念を“ビブリオ”に置き換えて、物語の重要アイテムをプレイヤーに意識させてくれるところも上手。アガートが装備できるビブリオを深読みすると彼の目的がより重く感じられて、お話としても熱かったです。

 

 

ドットが可愛いグラフィック

私リコの外見が好きなんですよ。ツインテ魔女っ娘。萌えいでか。

顔グラはアガートがかっこいいし、つまり二人とも好きですね。はい。

そうそう、顔グラと言えば。メッセージウィンドウに出てくるのが顔グラじゃなくてドットの歩行グラ?というのが新鮮でした。表情は歩行グラでもくるくる変わってくれるのでこれはこれで。あと、画面がすっきりして見えるのも良いですね。

 

また、マップ上で行けないポイントにも森が茂ってたり水が流れていたり、視覚演出もさりげない良点でした。ビブリオ使う時の演出がかっこよくて好きー。

特に水上でモンスターとすったもんだするシーン、ドットが飛び回るし熱いしかっこいいしですごく盛り上がりましたねぇ。浮遊のビブリオが上手い具合に生きてるのもグッド!

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

長さとしてはコンパクトな短編ですが、余計なやり込み要素はしっかり削いで、一本で綺麗な満足感を得られる良RPGでした。

 

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