うそうさ〜第二号室〜

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フリーゲーム「逢魔ヶ町桜迷路」感想

「寂しいを搔き集めても桜は枯れて散るばかり」

ぱぁと賑やかに呵々大笑な前置き。

 

えー、今回はPlanetarium(ぷらねたりうむ)さんところのフリーゲーム逢魔ヶ町桜迷路」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

探索重視の和風RPG。乙女向けのエンドもありますが、基本はギャグ一本勝負のパワフルな一作です。

がやがやしてる夏祭りや妖怪騒ぎの雰囲気が大好きなそこのあなた。絶対合います。珍しく断言しちゃいます。

 

というわけで良かった点など。

 

 

美しく密度の高いマップ

 

もうね、何よりもまずマップですよ!

散る桜、波紋の見える河と池、人が所狭しと行き交う屋台にあちこちに物が溢れる万事屋。箱庭にドットが高い密度でぎゅっと詰まってるあの感じ、大好き!

マップ自体はけっこう広いんですが、もうどこを見ても楽しくて仕方がなくって、まさに夏の夜市を練り歩くような心地でした。さりげなく壁に竹箒が立てかけてあったり、並ぶ着物の柄が全て違っていたり、あまりの細やかさに惚れ惚れです。

 

さらには見た目の賑やかさだけでなく、収集アイテムの「蛍火」を始め、あちこちに有用なアイテムが落ちています。ドットの微妙な画風の違いや、向こう岸に見えるけどすんなりは進めない道など、気づけばにやっとできる探索ポイントも盛りだくさん。なんとなしにぽちっと決定ボタンを押してみたら思わぬアイテムが取れることもあって、いやもう、もう、最高でした。

街中を歩いてたら拾い物ができるRPG、大好きです!

 

 

パワフルに神様をぶっ飛ばすストーリー

 

さて、これほど細やかなマップであるからにはストーリーも繊細……

かと思いきや、まさにお話もお祭り騒ぎ!

神様に見初められるという異類婚姻譚を踏襲しつつ、「知るか馬鹿!殴り飛ばして帰る!!」と意気揚々に帰還を目指す流れは最高に気持ちが良いです。

 

ヒロイン兼主人公の千早ちゃんがめちゃくちゃタフでパワフルなんですよね。脳筋寄りなイケメンどもにばったばったとツッコミを入れつつ元気よく進む姿に笑いが止まりません。

決して超人というわけではなく、常識人らしく不安になりながらも進んでくれるので、ヒロインとしても見どころがあってとっても応援したくなりました。

 

その他の登場人物も正統派から三回転捻りまで多種多様です。

仲間キャラが多いのもすごく嬉しい!

仲間が増えると拠点がどんどん賑やかになっていくのも嬉しい!

みんな個性が違っていて、わいわいどんちゃん騒ぎしてる感じがすごく良かったです。

 

 

そこかしこで起こるミニイベント

 

そして町中を練り歩き多くのキャラが登場するからには、ちょっとしたおつかいイベントや美味しいイベントも多く起こります。

いわゆるサブイベントになるので見ずともクリアはできるのですが、アイテムがもらえるという実用的な理由の他にも、小話がコミカルで楽しかったり和風妖怪の雰囲気を満喫できたりのモチベが多くありました。

 

複数回会話したらイベントが進行したり、

特定のアイテムを手に入れたら倒せる敵がいたり、

見えてるけど拾えないアイテムが条件満たしたら拾えるようになったり、

キャラに後ろから話しかけた時の会話分岐があったり。

そういうの皆さんも好きですよね。私は大好きです。その手の欲を存分に満たしてもらえて、もう大満足でした。

 

 

強さに腕がなりまくるバトル

 

バトルの難易度はめちゃくちゃ高いです。

私はそこそこゲームをやっているほうだと自負しているのですが、その中でも難易度はかなり上位に位置すると思います。レベル上限20かつフル装備が適正くらいで、レベリングでのゴリ押しは効かないので、装備やパーティ編成や戦い方がものを言います。

腕がなるな! 難易度が高いからこそ、勝利時は脳汁出まくりでした。

 

とってもとっても興奮したバトルですが、ただ一点惜しかったところをあげるなら、敵味方共にかなりミス率が高いです。札に種類があることだし術主体の戦闘を想定されていたのかなとも思ったのですが、それだと気力がかなりカツカツなので……。

この辺りのバランスは意図しない部分かと感じたので、ちょっと惜しまれました。

 

とはいえ、戦闘が苦手な方もご安心。ノーリスクコンティニューは勿論のこと、「勝ったことにする」なんていうパワフルでありがたい選択肢も搭載されています。やったね!

強キャラがけっこうはっきりしているので、ゆるっと自力で勝ちたい方もある程度までは戦えるかと思います。私は自力で3回(エンド回収のため)殴り飛ばしました! 詳しくは追記に書いちゃいますね。

 

 

忘れちゃいけない乙女要素

 

パワフルになぎ倒す面ばかりをつい推してしまったのですが、しっかり乙女ゲーもしてます。糖度はほんのり淡く、わいわいやってる印象が強くはありますが、だからこそさりげなくデレたりラブ直前まで行ったりしてるところがすっごくにやにやものでした。

あと、まあその私仄暗いものが大好きなもんで、某エンドは最高でした。

いや本当に……好きだな……好きだ……。弱音を見せてくれるところが大好きだ……。最後に回収したので最高のご褒美になりました。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

妖怪の宴、異類婚姻譚、パワフルギャグ、探索が楽しいマップなどにピンとくる方へおススメです。

 

追記ではバトルの攻略メモなど。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

フリーゲーム「銀の欠片と柘榴の実」感想

フリーゲーム「退紅」感想

 

 

 

 

ネタバレ注意。

 

 

 

 

 

バトルについて

いやあ、もう、血沸き肉躍る感じでめちゃくちゃ楽しかったですね!!!

というわけで順を追って書いていきます。

まずは仲間の性能等々から。

全員は流石に多いので、特に使っていたキャラを挙げますね。

 

 

鎌足

初期からラスボスまでずっと一緒に歩き回ってくれたお兄さん。

敏捷が低いせいかまったく攻撃が命中しなかったのはきつかったですが、ある程度進んで狐の面を手に入れてからはずいぶんと助けられました。彼がいないと火力不足で全滅することも多くあり、いやはやおんぶにだっこです。たった一人生き残ってカウンターパンチで勝利をもぎ取ってくれることもしばしば。ありがとう!

 

【一葉】

実は加入ラストでした。いやあ意外と強かったもので……条件に時間のかかるタローちゃんより遅くなってしまうとは自分でもびっくりです。

うまいこと運用してあげられなかったキャラでもあります。薙ぎ払いには助けられましたが、相性の都合かなかなか有用なダメージが出せなかった覚えがあります。ごめんよごめんよ。

 

【ぬめり】

キャラ愛で運用していました。だって愛着があって! 見つめ合った時の驚きが忘れられなくて! さりげない一言のセリフが沁みるキャラでしたよねぇ。

霊力特化型なのに加えて邪視持ちなので、ラスボス戦では非常に活躍してくれました。敵に金剛力がかかっているとワンパンでダウンしてしまいますが、そこはそれでご愛敬。高火力には紙防御がつきものですしそういうところも大好きです。

バフなしだと足が遅めなのが難点かな? 

HPか速度、どちらかを補う方法は考えてあげたほうがよさそうです。

 

【猫田】

想像以上のチートっぷりでびっくらしました。

彼を使ってもなお手抜きプレイしたらラスボスに敗北する塩梅っていうのがすごいですよね。さすが敵は神。チート感があったので自主縛りしてましたが、彼に助けられたプレイヤーさんはかなり多いだろうなあと思います。

レベルを上げる前は回復技を使おうにも絶妙にMPが足りなかったり素の攻撃力が低すぎたりと、色々ピーキーなところも楽しかったです。猫田丸で底上げしてなんとか戦えるくらいだったかなー。

 

【タローちゃん】 

万能な回復技は有用ですが、コストを考えると復活はアイテムで行う方がプレイしやすかった印象です。どちらかと言えば全体攻撃術での雑魚散らし係として使うことが多かったかな?

チートキャラかと思いきや、複数のエンドで加入前提となることもあって、ある程度能力は抑えてあった気がします。だからこそどう動かすかが人によって変わりそう。

 

【兎乃助】

今作のダークホースですよ!

猫田を自主封印し意地でもぬめりと勝ちたかった私にとって彼はまさに奇跡の申し子、数少ない勝算の持ち主、鬼ヶ島の桃太郎に匹敵する存在でした。ありがとうありがとう。

まあ何が凄いってウサギのダンスですよね。

タイムバー式の戦闘では敏捷が最も物を言う、よくわかってらっしゃる。

敏捷以外はてんでな彼ですが、アイテム係として動いてもらうこともでき、敏捷アップ以外にも何かと活躍してくれた覚えがあります。防御でカットできるダメージが結構大きく、ギリギリ壁として使えたのも助かりました。

 

だいたいこんな感じ。

千早ちゃんはパーティメンバーによって火力に回ってもらったり回復役に回ってもらったりしてました。ヒロインが殴れるし癒せるって素敵ですよね。

 

 

道中のボスについて

基本的にレベリングはしない派なので、トンペラちゃんが運んでくれる道中の中ボス達は特に稼がず一回だけ倒していきました。ラスボス前に鳥居の彼と殴り合ってレベルをマックスまであげたくらいかな? 一番近場のボスが一番稼げるの親切でありがたいですよね。

 

厄介だったのがセコイ人海戦術の皆さんかな。

前述の通り一葉の加入が一番遅かったのと、あまり札を作っていなかったのとがあって、かなり苦労させられました。体感の難易度は★★★くらい。たぶん薙ぎ払うか燃やしたら楽だったんですよね? ぬめりの攻撃力ダウンでゴリ押し勝利しました。ははは。

 

トンペラにょールもかなり殴り合いましたね。10回は試したかな。

この頃まではずっと鎌足猫田ぬめりで戦ってきていたんですが、猫田がチート化してから一葉にメンバーチェンジしたので、かなり苦戦した覚えがあります。そしてここで兎の有用性に気付きました。以降はするする撃破。

 

 

ラスボス戦

せっかくなので攻略まがいのラスボス撃破記録も書いちゃいます。るんるん

倒せたのがめちゃくちゃ嬉しかったんですよー……。

ゲームのボス戦で立ち上がって勝鬨を挙げたのは久々でした。

 

【前提】

自力撃破を目指すなら、パーティ全員レベル20で斑鳩の作れる最強装備が前提。アイテムは神符を4、治癒3、快気を5、復活を3、呪い返しを2辺り準備しました。

トンペラを倒して資金に余裕があったので、もう少し足りなくても問題はないかと。メンバーは鎌足・兎乃助・(ぬめりor一葉)でチャレンジ。

 

【大まかな流れ】

撃破順は公式にもある通り、松月→白妙→太白。

松月は炎、白妙は風が弱点。

太白はバフデバフなしだと攻撃力の高い鎌足でも通常攻撃ではダメージ0です。

つまり、気力回復のアイテムは多めに持って行きましょう。

敵はバフ技をかなり使ってくるので、その対応から。

まずは松月を即撃破するかバフを邪視で打ち消さないと勝ち目は消えます。

特に敵の金剛力+薙ぎ払いの威力は、鎌足やチート猫田以外がほぼ全滅。最強の防具を斑鳩に造ってもらったうえでこれなのでかなりの威力です。

ちなみにこちらの邪視持ちはぬめりやタローちゃん。

 

【小ネタ】

太白は稀に復活技を使ってきますが、回復量が微々たるものなので脅威ではないです。全体攻撃でついでにぺちっと倒し直しておきましょう。

呪い技については、全状態異常防止の装備と呪い防止の装備があるので、これで二人まで防げます。そして(おそらくですが)タローちゃんとぬめりは呪いが効きづらいので、鎌足と千早辺りに装備させておくのをおススメします。

ちなみにチート猫を使ってあえて逆順に倒し、敵の皆さんが怒り狂う様を見るプレイも一回はしておくと楽しいと思います。いや、会話分岐の回収にね!

 

 

 

そうそう、余談ですが仲間が加入していくごとにお店の藤代や柳の会話も変わってくれて、これもまた楽しかったです! 会話分岐本当好きなんですよ……!

 

戦闘も、シナリオも、探索も、心底全部楽しいゲームでした!!

楽しい時間をありがとう!