うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「ラナのアトリエ エターなるラナ」感想

錬金術金策のために生まれた合理的なシステム」

マジカルトリュフで大富豪な前置き。

 

 

えー、今回はにょいぼうさんところのフリーゲームラナのアトリエ エターなるラナ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

タイトルで誤解しがちですが、意外にもアトリエゲーではありません。初見お断りになりがちなVIPRPGの中では珍しく、説明が親切でストーリーも読みやすい、初心者にもおススメしやすい中編RPGでした。

祭りページからだと見逃しがちですが、掲示板に攻略情報の書かれたテキストファイルが同梱されている最新パッチがあるので、お見逃しなく。

 

 

というわけで良かった点など。

 

 

端役気味のキャラが主役級

 

まず完全私の主観なんですが、仲間キャラのチョイスがかなり意外でした。他もしもゲーだと端役になりがちなキャラが前面に出てきてくれる感じ。アラマキが相棒キャラというのが意外でしたし、偽惚やバイソンさんも補佐役なイメージがあります。まだ弟子五郎はスタメン感ありますが、ダーブラはけっこう作者さんによるかも。

サブキャラを好きになりがちな私としては好みのキャラがいっぱいで、それだけですっごく嬉しかったです。編成画面がすごく黒紫! 大好き!

 

タイトルにラナと銘打たれていますが、どのキャラにも軽い見せ場や面白い掛け合いがあって、キャラを大事にしながらお話が作ってあるなーと感じました。

偽惚とバイソンさんの頭脳労働役って感じがかっこよくて好き。あそこにダーブラを入れるのもまた良い対比になって上手いですよねぇ。

 

選択肢やバトルの勝敗によってワンシーンに会話分岐が起こるなど、軽い小ネタの凝りようも素敵でした。私の選択の関係で、いつでもサイを迎えにいくバイソンさん、ラブ。

 

 

 

フラットな扱いのオリキャラ

 

VIPRPGおなじみのキャラとは別でオリキャラが複数人登場します。このオリキャラの扱い方がちょうどよかったんですよねぇ。しっかり定期的に登場して印象づけつつ、ギャグやほのぼのなイベントを含めて上手いこと憎めない敵キャラになってる感じ。

いくつかの思惑が上手いこと収束していく流れも、読みやすくて楽しかったです。知的さを見せつつも、熱い情で絆が集まっていく構成、良き。

 

開発室で顔グラがなくて~等々書かれていましたが、皆受け入れやすいキャラでちゃんと個性が出てるところも良かったですし、むしろ顔グラなしでここまですんなり受け入れられる土壌を作ってるところこそ興味深かったです。ラナたちの丸い態度も一躍買ってるんだろうなー、なんて。

各キャラの使ってくる技からも個性がわかりやすくて、戦ってて楽しかったです。リットーさんトランプ使いそう、わかるわかる。

 

 

 

ぱぱっと作って即使用!

 

素材アイテムさえ用意しておけば、量産していなくてもその場で作ってその場で使用出来ちゃいます。ノーウェイトなのがとても嬉しかった!

ラナが錬金する時のモーションとSEも好きなんですよね。ちゃちゃっと作っちゃう感じが楽しくって好きでした。バトル中限定ではありますが、手持ちのリソースが一目で見れるのもプレイしやすかったです。

 

錬金はラナの専用コマンドということで、主人公的な差別化がしてあるのも嬉しいところ。錬金アイテムがかーなーり高性能なものばかりなので、自然とラナが大活躍でした。

某イベントで強化された後もついつい錬金ばっかりしてもらうなど。私の好きなメンバーがミルミ・五郎・バイソンさんの超火力組だったからかもしれません。

ミルミの無双とバイソンさんの圧倒的強キャラ感が大好き。

 

 

 

街のあちこちにレシピとサブイベント

 

初めて訪れる街には必ずサブイベントが用意されています。宝箱の影から察せられる隠し通路など、見つけると嬉しい要素でした。

サブイベント自体はこう、よくあるおつかいクエストなんですが、素材になる錬金アイテムを見つけるっていう見せ方がなんか好きなんですよねぇ。錬金術っていう本作のラナの個性が感じられて。

ヒントでピンとこなくても、緑の!マークがついてくれているおかげで、虱潰しも可能です。特にコーヒーメーカーで悩まされたので、いやはや力業万歳でした。

マップはちょっと迷子になりがちでしたが、後半になればなるほど敵がわさわさ湧いてくるのは賑やかで楽しかったです。せっかくだから雑魚吹っ飛ばしもしたかったなあ。

 

レシピを見逃してもトゥルーエンドには行けるので、精神的にも気楽にプレイできました。攻略テキストと共にコンプしましたけどね!

 

 

 

惜しかった点

 

不便だったのはこちらもシステム面、ちょっとしたところの歯がゆさが気になるシーンも多かったです。

 

  • バトル中の対象選択時にHPMPが確認できない
  • 錬金の個数指定中に今いくつ作れるかが確認できない
  • 武器レベルをまとめて上げられず店主との会話からやり直し
  • メンバー編成とキャラ入れ替えが別操作

 

まとめてしまえば、1動作が1クリックでできない&見たい情報がその場に無い、というのが不便だったかなと思います。ただ自作戦闘で自作メニューで~ということを考えると、情報を確認する手段が別枠で存在してるだけでもありがたくはあるんですけれどもね。

 

あと、戦闘開始時やマップ切り替え時のウェイトがかなり長めだったかなあ。どことなくもっさりとしたプレイ感はあったかもしれません。

 

でも前述のとおり、戦闘モーションは動いて回っての賑やかさが素敵なので、堪能できると思えばいいかも。 

 

 

とまあ、こんな感じで。

自作戦闘を楽しみつつ、しっかりテーマに沿った物語を味わえる、明るい一作でした!