うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「夏の花火とバリアーズ」感想

「我ら仲良し三十人組!」

いっそ5で割っておきたい前置き。

 

 

えー、今回は牧場の牛肉さんところのフリーゲーム夏の花火とバリアーズ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

VIPRPG、探索ゲーかつデフォ戦バトルゲー。エンド分岐あり、同梱テキストファイルに攻略の記載もあり。タイトル通りメインキャラはバリアーズですが、後発のもしもキャラを中心に登場キャラはたっぷり大勢います。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

夏と祭りをじっくり楽しめるマップ

 

2014夏祭りで提出された本作、あっちもこっちも屋台と祭りでとっても夏な雰囲気でしたー!

初めは広大なマップに驚かされましたが、あちこちに色んなキャラがいて、いくら歩き回っても飽きません。花火を見る広場、屋台、釣り堀、薄暗がりの林など、夏祭りという縛りの中で多様な魅力を見せてもらえました。特に屋台エリアのわいわいがやがや感や、林の隠し通路を歩くとマップも暗くなる演出が好きです。

もちろんお祭り騒ぎのみならず、ドキッと肝の冷える納涼ホラーイベントもあります。やったね!

マップには随所でワープポイントがついている他、エリアごとに隠れた敵ボスの残数も教えてもらえて、景観のみでなくRPGとしても秀逸な作りです。

何よりフィールドBGMがずっと共通で流れ続けるところがすごく良い……。

 

 

 

アイテムも掛け合いも楽しめるキャラ達

 

祭りと言うことで登場キャラも多種多様。

ナイ軍の登場枠が多かったように思いますねー。ダークファルコンなど、ハブられがちなキャラがいるのも嬉しいところ。敵ボスキャラも賑やかしのキャラも、楽しく和気あいあいとちゃんばらしてる感じが微笑ましかったです。

キャラもただモブとしておいてあるのではなくて、おつかいをこなすとアイテムがもらえるなど、プレイヤーの利点として設置してあるところが二重に素敵でした。

射的も楽しかったですねー! 何に役立つのかと思っていたら、ほのぼの百合なイベントでにこにこしました。キバリかわいいねキバリ。スバリちゃんはこの作品で初めて出会ったんですが、リバリちゃんとの言い合いがまさにじゃれ合いって感じでほのぼのしました。

 

 

 

探索だけでもエンドが見れちゃう?

 

本作、個人的にはおつかいイベントもあり戦いもありでRPGだと思っているのですが、戦闘ありのADVだという人もいそうな気がしています。というのも、トゥルーエンドとノーマルエンドは戦闘なしで見られる(はず)だからです。間口の広さよ。

バッドエンドは良い感じにホラーで鬱展開なので個人的にはとてもオススメしたいところですが……。全体的にあったかくて仲良しな女児向けほのぼの展開なので、ギャップが怖い人は見ないままのほうが平和かも。

 

で、面白いのは戦闘だけじゃなく探索もレベルアップしていくところ。例えばバトルだと、敵の強さが上がってスキルも強力なものが増えて~ってだんだんと難易度が上がっていくものだと思うんですが、本作は探索も段階を追って難易度が上がっていくんです。

例えば隠し通路。初めのエリアであからさまに怪しい道の跡を見せておいて、次のエリアでは道の跡がちょっと狭くなって見つけにくくなってるんですよ。ここ、さりげなく良いポイントだなーと感じました。

このゲームはこういうルールでできてるよ、っていうのを、プレイヤーを動かして判らせるタイプの作品とても好きです。誠実。

 

 

 

前衛後衛カウンター後発ヒール盛沢山

 

さて、ようやっとバトルの話ですよ!

探索をひたすら押してきた前半ですが、いやあこれが、バトルもめっちゃ面白いんですよねぇ!

まずデフォ戦で前衛と後衛の概念を置いているところが斬新。敵の前後もモングラだけでなく、戦闘開始時にはっきりと≪後衛確認≫で誰がどこにいるのかを示してくれます。ここめちゃくちゃさりげなく誠実で実に良い。

敵の攻撃も、数で押してくる敵からターンごとに戦闘パターンが変化する敵、はたまた敵の攻撃にメタ張ったスキルで詰将棋をすることになる敵まで多種多様です。エターナル戦楽しかったね。

中には特定のスキルを取らないととても倒せないであろう敵も登場しますが、そういった敵が出るころにはスキルを買うための欠片も有り余っているはずなので、ためらわず試行錯誤できるかと。うーん、良バランス。

 

ただ売買については、合わなかった点もありまして。

まず売り物のランクアップについて。ランクアップ=上位互換スキルが出るという意味かと思っていたので、なかなかスキルを買って試行錯誤する勇気が持てず……。品ぞろえが増えるよ、くらいの言い方だと嬉しかったかも。

あと装備品を買うタイミングにも悩まされました。闇勇者たちを倒したらもう一回ランクアップすると思い込んでいたので、今の売り物で頭打ちだよっていうセリフは欲しかったかなあ。……もし見逃がしてただけならごめんなさい!

加えて、終盤の星5の敵より序盤の星3の敵のほうが難易度としては辛かったように感じます。でもこれは上記で私が勝手に引っかかって節約してたからかも。

 

それでも、序盤は装備を買ってアイテムは節約しようって事前に聞けるところはありがたかったです。欠片もしっかり探索して拾って売ったら億万長者になれるはずなので、原則としてはすっごく親切設計でした。疑わない心、大事。

MP回復アイテムが自分にしか使えないところも、バランス調整として至高だなと思います。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ケンカしつつもみんな仲良し! なあったかい雰囲気と、夏祭りの賑やかでありつつもノスタルジックな世界観、両方が味わえる良作でした。

 

追記ではネタバレ感想や攻略など。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ネタバレ注意。

 

自分がとった戦法とか、好きな攻略方法とか。

 

 

基本の編成

 

例に漏れずキバリの充電ボルテッカーで戦ってました。ロマン砲楽しいね。

ヒバリ脳筋として序盤はひたすらせいけんづきしてたんですが、大人しくカウンターするほうがダメージが出るとわかって終盤以降はひたすら構えてる子になりました。手が空いたらレイズでキバリを起こす係。

コバリも序盤はアタッカーに回ってたんですが、星3の戦い辺りからヒール係になりました。あと敵行動を1ターン吹っ飛ばせるの本当に強い。これ、敵がチャージした次ターンに飛ばしてしまえば実質2ターンを無駄にできるってことですよね。使い方あってたかな。すさまじい効果だなーと震えました。

リバリはかわいいのでよし。いや何もよしではないな。サンパワーしてからアロマテラピるかバリアるかのどっちかになりがちでした。癖のない優等生。チェイスを使ってたらもう少し感想は違ってたかもしれません。

 

アイテムはほぼほぼ使わなかった、というか存在を忘れてたのが正直なところ。ゴメス戦とか白面戦でやっと思い出しました。遅すぎるな!?

序盤は装備を買って、中盤の闇勇者戦辺りからアイテムを買っていくのが良い塩梅なのかもしれません。

 

 

苦戦したボス

 

もどきーズ

 

なんだかんだでキュアー買わずにいけるんじゃねと思ったのが運の尽き。このころはまだヒバリタンクの使い方もわかってなかったので、ずいぶんと苦戦しました。逆に言えばこの後続く強敵への対応を教えてくれる模範的なトリッキーボスと言えたのかも。

 

 

水Ⅰ

 

いやー苦労しましたね! かなり再戦しました。押し込み切るだけのダメージソースを作れなかったというのが一点、増援をいちいち倒しきろうとしていたというのが一点かなと思います。

こちらも防御寄りに動かして、攻撃するより回復を優先させることで何とか倒せました。ふう。

 

 

水姉妹

 

一番難しかった。最難関の強敵でした。

レイズとかヒールとかを一切買わずに突き進んでたので、見事頭打ちになりましたねー。回復、大事。あと誰しも通る道だとは思いますが、水煮から倒そうとしてたのでかなりきつかったです。水産からというのに気づけてようやく撃破した感じ。

あとさりげなく難しかったのが刹那の見切り! 私あの手の反射ゲーかなり苦手なんですよー。難易度易しめで調整されていたのが救いでしたが、緊張感はすさまじかったです。ただ、見切りが始まる前にきちんとエンターキー操作を挟んで心の準備させてくれるところはありがたし。

 

 

白鬼

 

シーラカンス持ってはいたんですけどまあ戦いたくなるのがフリゲプレイヤーのサガですよね。イベントこなしても戦わせてくれるところ凄く親切で嬉しいです。

フラワーガードとリーフバリアアーマーフォースで耐えつつ殴り合うのが基本かなとは思うのですが、それでもなお一撃が痛いのとHPがバカ高いので、それでもかなり苦戦しました。リバリちゃんのMPが足りないよぉ!

最後に残しておいた敵だったのでアイテムをケチらず全力で殴り合えたのが救い。

 

 

その他

 

あとはまあ、苦労するにしても何度かやり直してスキルを入れ替えたら倒せました。やっぱり詰将棋ゲーという印象が強いな~。解法は複数あるはずなんですが、どうもこの、ギリギリかつかつでやり合う緊張感に気圧されがちだったように思います。

 

あと苦戦とは違いますが、闇勇者―ズとの戦いが一番好きでした! 推しと殴り合うの楽しいし、相手のチェイスが繋がっていくの気持ち良いし、それにドッカンドッカンカウンター返していくのも楽しかったし。コンボ繋がるゲーは派手でいいな~と思います。

 

 

 

 

鬱好きとしてはバッドエンドが良い具合にゾクゾクッとして好きでしたが、やっぱりプロローグやトゥルーエンドの展開、アイテム渡した時の皆の反応を見るに、あったかくて仲良しな雰囲気の方が合う作品だよなあとも思います。

あとさりげないとこだと偽幕田のアピール好き! くっつかないままくっついてほしい! 

 

 

と、語りたい点はこんな感じかな。

夏の良さをたっぷりと味わえた作品でした。