うそうさ〜第二号室〜

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フリーゲーム「ファインダー越しの空」感想

「キミの見たままの世界をそのまま切り取れる」
あなたのすてきな見方だって現像したい前置き。

 

 


えー、今回はぷらねたりうむさんところのフリーゲーム「ファインダー越しの空」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。


選択肢分岐ありの男女恋愛ノベルゲー。年齢差あり、現代学生、全体的に前向きで綺麗な雰囲気です。
記事を書いている201906現在は公開停止中なのでご了承を。


というわけで、良かった点など。

 

 


忘れられないあの空

 

あとがきにもありましたが、何よりもまず主張しておきたいのが背景画像の美しさ! タイトル画面を見た時点でハッとさせられました。
この背景画像のおかげで、ストーリー上の、忘れられない空の写真というキーワードにすごく説得力があるんですよね。

 

他にも、放課後の旧校舎の、あの郷愁を掻き立てられるような独特の雰囲気とか。夕日だけじゃなくて、こう、画面上のデザイン全部がすごくマッチしてていいんですよ……。
立ち絵が少女漫画っぽい、線の柔らかそうな絵だからなおさら感じるのかも。


潮谷と河辺君で主線の色が違うのも上手いですよね。絵だけ見るとヒロインのほうが繊細で、彼女の方がどこかへ行ってしまいそうな雰囲気なんだなあとしみじみしました。世界観にとても合う絵柄です。

 

 

 

メッセージウィンドウの配置

 

メッセージウィンドウが細かく変化していくところも素敵。吹き出しとモノローグ的な四角いウィンドウを使い分けているうえに、その位置にまで気が配られているんですよ。どこで切り取っても絵になるし、自然とプレイヤー側の目線も物語の奥へと通されているような感じがしました。

 

 

 

苦手意識が好意に変わっていく過程

 

心理描写が丁寧なところも本作の魅力です。
どうにも苦手な先生、という印象がゆっくりと変わっていく様が順を追って描かれていて、すんなりと読み進めることができました。お話自体は一貫して潮谷視点ですが、先生側も口調が軽く砕けてて、お互いの歩み寄りがしっかりと感じられます。


きっかけはこう、潮谷の生活からするとかなり劇的なイベントなんですが、先生にとっては日常の一つでもあるんですよね。この自然さもすごく好きで……なんだろうな、人の見え方って、驚天動地までせずとも、「いつもと少し違うことが起こった」くらいでもきっかけになると思うんですよ。で、さらにそこで一転するんじゃないんですよね。ここが上手い。
じわじわと好意へ色を変えていく過程がとても丁寧で素敵でした。

 

 


とまあ、こんな感じで。
本当に夕暮れのような繊細な雰囲気の恋愛物語でした。

 

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