「時が過ぎ色あせても君の感動は無駄にならない」
そう信じて突き進みたい前置き。
えー、今回はローゼンクロイツさんところのフリーゲーム「すでに私たちは地獄のまっただ中でした。」「さよなら、モナーRPG。」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
実は本内容、2018(!?!)に書いた記事です。それが今になって発掘されたので、闇に葬るのももったいないってことで公開します。
もとは備忘録のつもりだったので、記事内容がいつも以上に配慮がなかったり文体が雑だったりします。ご了承。
『すでに私たちは地獄のまっただ中でした。』
まどマギとかゆめにっきとかタオルケットとか散々言われてんだろうなあと思ったら案の定だった。一部の用語やマップが近いだけで内容は全然違うんで誤解しないでください。
[ストーリー]
エログロ鬱展開で叩き落しておいての選択肢。無口主人公がしゃべってくれる瞬間とは毎度良いものです。選択肢はめったに出てこないけど、その分出て来た時は4つくらいあるから、プレイヤーの意思に合うものがより選びやすくて良い。2周目oっぱi安定。
自分か、命か。というよくある選択を、ここまで暗澹かつ熱く提示して来る作品は初めて。エンディング後のことも色々考えさせられた。またおはようになったらいいなあ。
全体的に淡々としている印象だけど、キャラクターが訴えかけてくるセリフはすごく身につまされるところが多くて、プレイヤーとの距離感のバランスが良い。っていうのは、鬱展開では落ち込みすぎず、真相辺りでは熱く、といった風にプレイヤー側で調整できるから、展開は酷くてもそこまで病まずにすむなあと。もちろん病みたい人はがっつり感情移入すれば良いと思う。
子どもたちに贈り物もらった時は泣いた。
ちょくちょくクトゥルフしてるので好きな人は嬉しいんじゃないかな。ニャル様には勝てないから逃げよう。
「パーティインした」とか「逃 げ ろ !!」とかの、ありそうでめったに見ない独特の表現がすごいツボ。自害したとか生還したとか表現がキツイのも世界観を表してて良い。
[戦闘]
状態異常やステータスアップダウンがきちんと機能している。ディフェンシブ重ねがけ安定。適正レベルが表示されてるから無駄なレベル上げしなくていいし、きちんとアイテム集めてたらボスもやや余裕くらいで倒せてちょうどいい感じ。
[探索]
スイッチ切り替え型のダンジョンが多かったかな? 広すぎず、仕掛けもその場所の雰囲気に合った感じで楽しかった。
アクション要素がちょこっとあって、避けを要求されることも。とはいえアクションむちゃくちゃ苦手な自分でも数回チャレンジしたらなんとかクリアできるくらいのゆるーい難易度。本当助かった。
サブダンジョンとか、後から戻ってきたら入れるような隠し要素とかも豊富で、プレイしていて飽きなかった。
回収不可になるのはエンディングのすぐ手前まで行った時だけだから、焦らなくても大丈夫。魔女倒したぜやったー。
[その他]
DLの紹介ページが全てを物語ってると思う。興味が湧いたら喰わず嫌いせずにやってみてほしい気持ち。素直なハッピーエンドを信じられないひねくれた自分にはぴったりだった。
『さよなら、モナーRPG。』
モナーRPGを知らない私がやっていいものか、と思ったけど、知らなかったからこそやってみて良かったなあと思える作品。メタメタ。
[ストーリー]
メタと批評家様(笑)と感動でお送りする感じ。
選択肢が多いので、やろうと思えばとことん非道残虐になれるし、良い子ちゃんプレイもできる。フリーシナリオで自分の好きなところから進められるのも良い。
私は勇者蹴散らして、クトゥルフ系倒して、ブルーブルーじゃなかったインディゴぶちのめして、滅んだ星の残骸を垣間見て最終決戦へ。なるべく犠牲者が出ないルートを選んだつもりなので、2周目は色んな地域を絶望に貶める極悪プレイをしてもいいかもしれない。
しぃちゃん主人公でやってたんだけど、エンドロールのにっこりで涙腺がやられた。あのネットユーザーがクレクレになるんじゃないかという危惧を抱いてしまったりもするんだけどこれは邪推だろうねぇ。こうやって書いてる今も、自分はあの妙にとげとげしくて腹立つネットユーザーの一員なんだよなあと思うともやもやするところもある。感想って人を不快にさせることもあるから難しいね。
モナーに拘らず~の台詞はぐさっときました。そこが肝心かなめだろうに。
[戦闘]
状態異常やバステが重要なのは前作同様。敵をスルーできるポイントが多々あるので、アクションテクを披露しすぎるとレベルが足りなくなるかも? ちょこっと難易度高め。
今回はしっかり情報を集めればボスの対策とかも丸わかりなので、その辺ちゃんとしてれば難易度はそこそこになる。
私のメンバーはしぃ、モナー、ネーノ、ギコのだいたいひたすら殴るチーム。しぃ魔法、ギコ物理、モナー回復、ネーノステータス上昇でけっこうバランス良かった。
[探索]
マップチップとギミックが一体化してる感じ。仕掛けはマップ見たらすぐ察しがつくようわかりやすく作られてるし、宝箱のためにちょっと頭をひねらすところもあって、攻略が楽しかった。アクションも冷静に見極めたらなんとかなる。なった。
[その他]
地獄のまっただ中やってると嬉しい仕掛けやダンジョンがちらほら。しょっぱなから地面に説明書きが出るというインパクトのある展開で、それがラストに帰結するのも良い。やっぱりベレー帽の子は台詞が染みるなあ。
ゲーム作ってる人は特に身につまされるところがあるんじゃないかと。
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