うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「万妖夏祭り」感想

「夕闇、提灯、金魚の尾びれ、ほのかに貴女を導くものよ」
どこへ行くかはわからぬまんまな前置き。

 


えー、今回は児戯ズムさんところのフリーゲーム万妖夏祭り」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

というわけで、良かった点など。

 

二分する共通ルートとわかりやすいルート分岐

興味深いなと思ったのはルート分岐の仕方です。
乙女ゲーというと、攻略対象決定→エンド分岐な印象がありますが。本作は逆で、エンド分岐→攻略対象決定な構成になっています。

なので攻略も簡単。初めと、ラスト前を数回調整するだけで全て回収できます。選択肢自体は多めなゲームなので、攻略に悩むことがなくて助かりました。


で、さらに嬉しいのがテキスト量がかなり増えること!
エンドを目指すだけならさくっと短編仕様。でも、お気に入りキャラとの会話を網羅しようと思うとじっくり遊べます。ただの反応差分じゃなくて、がっつりイベント自体変わるのが嬉しいんですよね~。エンド回収した後もついつい全部の選択肢を回収してしまいました……!

 

 

 

見て楽しめる妖怪変化の祭り

夏祭りを楽しんでいたはずが、ふいに妖怪たちの祭りに紛れ込んでしまった──というのがざっくりとした導入になります。


ここで面白かったのが、世界観について。黄泉戸喫といったメジャーなものから、小豆洗いがタイヤキ屋なんていう斬新な設定まで多種多様。まさに妖怪ものの趣をじっくり味わえます。ややテンポは間延びしているものの、説明をしっかりしてくれるので、和風作品初の方も安心かと。
ところどころで出てくる小物のカットイン(?)がすごく印象的なんですよね! 射的屋さんの景品がめちゃめちゃ可愛かった……! 目で見るからこそわかりやすいというか、現在日本でも見慣れた屋台に近いからこそ、違和感が強烈に不気味で愉しく感じられます。金魚すくいの人魚の稚魚のくだりとか好きだったなあ。


中には物騒なワードが出てきたりよくよく考えると非道な状況だったりする場面もあるのですが、攻略対象二人ともがなんだかんだで悪用はしないだろうなあと思える人柄なので、怖いことにはなりません。妖怪らしくほんのりと恐ろしい雰囲気を楽しみつつ、ほのぼのとマイルドに整えてある印象でした。

 

 

 

二人のこれからに心躍るお話

攻略対象は二人、とサブキャラが何人か。
公式では恋愛要素は薄めかもというふうな書き方がされているんですが、好意自体ははっきり見せてくれます。そしてお話としてはこう、進展も見られる雰囲気で終わるので、糖度は感じる展開でした。どちらのルートも今後の課題が残るので、続編というか、今後の生活の妄想も捗るかと。


ただ一点自分が合わなかったところとしては、ヒロインの性格および扱われ方ですかね……。かなり良い子で真面目な性格をしているんですが、冗談や軽口を真面目に捉えすぎて呆れ顔をされるという場面が何度かあり、共感性羞恥的なものを煽られがちではありました。こう、なんだよあいつノリ悪いな白けるわー的な……。


といっても、作中では誰もヒロインの真面目さを責めない、どころか気に入ってくれるので悪しからず! 仄暗い雰囲気の妖怪がテーマだからこそ、悪い気を起こさせない純性なヒロインが当てられているのは良いなあとも思います。

 

 

 

顔良し口調良しで気遣い上手の攻略対象

そして何より一番の魅力はここ!
攻略対象がカッコイイ!!
これ乙女ゲーとしては基本であり最重要なポイントですよ。良い……。


まず先にエンドを見た飯綱さんから。いや~、たくさん食べるけどまったく食えない人で実に魅力的でした! 

口調の独特さが好きなんですよね……。「~なこと」といった、古めかしい感じの言葉遣い。飄々としつつも柔らかな優しさが根底に感じられて和みました。雪洞に謝ってる時の全く謝意を感じない言い方が一番ツボだったやもしれません。


続いて雪洞君。彼はね、とにもかくにも見た目がたいそう好みなんです! まさに提灯を感じられるキャラデザが本当に見飽きなくて、おまけで全身絵が見れた時には狂喜乱舞しました。

アシメ髪とか、保守的に見えてピアス(?)がシャラリと付いてるお洒落なギャップとか、あちこちくすぐられます。好きです。


比べると、軟派な男前と硬派な男前と言いましょうか。どちらも誠実で優しい、魅力的な攻略対象でした。男を見せる場面がしっかりあるのもすごく良い……。
某ルートの特別な立ち絵も必見です。どちらもカッコよく決まってて叫びそうになりました。惚れる。

 

 

グッドなキャラデザインと斬新な立ち絵の使い方

まず驚かされたのが、立ち絵の差分の使い方について。

雪洞君が話している間に飯綱さんが煙管をふかしたり、飯綱さんが話している間に雪洞君がため息ついてたり丁寧なんですよ。話し手だけじゃなく色んな人が色んな動作をしながら会話するっていうの、リアルでは当たり前でもノベルゲーでは珍しいと思うんですよ。
かといって数が多いとプレイヤーの視線も散らかるので、攻略対象二人だからこそできる芸当な気がしますね。頻繁に行うのではなく、片方が長めに話すシーンだけの演出なのも素敵でした。


あと、キャラデザについて。サブキャラ、特に屋台の皆さんの見た目がすごく好きでした! 特に射的屋さんが好きだな~。ギザ歯やメカクレなど、どことなく異形キャラにあるあるな要素が多くてにやにやしました。好きです。

 

 

 


とまあ、こんな感じで。
和風ものが好きな方、総愛されのほのぼのした雰囲気が好きな方向けの作品でした。

 

 

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