うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「Circus Show of Fancy Dolls ~Your Desire~」感想

「上から目線? とんでもない、こちらには目すらございません!」

おまえが勝手に下へ落ちてっただけな前置き。

 

 

えー、今回はアングラ人鳥歌劇展さんところのフリーゲーム「Circus Show of Fancy Dolls ~Your Desire~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

1周10分程度、6+αで合計1時間くらいのノベルゲーム。舞台を同じとした短編集とも言えるかも。

あなたの人生のお悩み、ひいては願いごと、このサーカスが叶えます。

 

novelgame.jp

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

訓話について考えること

 

考察重視を銘打たれている本作ですが、謎を解くというよりは教訓話に近い読後感でした。しっかりした倫理や哲学の一歩手前、思春期に一回は通っておきたい思索の道。

この手の鬱ゲーって、①救いが欲しいプレイヤーを裏切ったり②人間の悪意だけフォーカスして単調だったりするものもたまに混ざっているんですが、本作はそういった意地悪さ以外にも一味利いています。

ネタバレになるといけないので詳細は追記に隠しますが、シビアな現実も受け入れている作品でした。

 

 

 

 性別にこだわらないがゆえこだわるキャラデザイン

 

ReadMeに「本作では性別が明記されていない奴は大体無性別」と記載がある通り、本作のキャラは女性とも男性とも取れる見た目の子が多いです。

こういう男女どっちとも取れるような見た目のキャラがぶっ刺さるタイプの方、けっこう多いのでは? ツインテ男子とか、超常存在ゆえに性別もないとか、作品名を出してしまい恐縮ですが『宝石の国』とか。 

作者様がこの面に重きを置かれているのが文面だけで伝わってくるので、もし失礼や違反があったらもちろん訂正しますので……!

 

ともあれ、見た目の口調にギャップがあったり、そもそものデザインがすごく魅力的だったりで、ツボなキャラが多かったです!

特にハクマの見た目は本人の性質がわかりやすくてお気に入り。

 

 

 

ビビッドでサーカスなグラフィック

 

タイトルにサーカスと名のある通り、登場人物はみんなサーカスの劇団員。実質短編集のようなゲームなので、プレイしてくるとだんだん“お決まりの流れ”もわかってきます。

が、それでもスチルが出るたびに目新しく驚かされました

斬新な構図! サーカスならではの小道具! シリアスなテーマによく合う緊張感!

背景画像も原色&カラフル、派手で奇抜なサーカスの雰囲気が感じられて好きです。

 

 

 

起動ごとに異なる画面

 

私は隙間時間でちまちまフリゲするタイプなので、何度も何度もゲームを起動することになるんですが……。そのぶん、起動画面の豊富な演出が楽しかったです!

世界観を感じさせる注意書きから、狂気溢れる文字羅列まで様々……。こういう初めの第一歩から凝ってると、没入感が高まって良いですよね。しみじみ。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

最後に一個だけ短所にも触れておくと、誤字脱字はかなり多め。1ルートに1つは必ずあります。

でも、それが気にならなくなるくらいにはいい味出してる作品ですので、併せてご了承を。

 

サーカス舞台の話や、キャラが魅力的なフリゲ、ダークアングラものが好きな方にオススメです。

 

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

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「うきうき雨季(6月)」フリーゲーム短編8作感想

「人の話を聞かないよりも聞いて無視する方が悪辣」

面倒ごとにはバカのフリしていきたい前置き。

 

 

えー、今回はうきうき雨季(6月)さんところのフリーゲーム「おまわりさん こいつです。」「おまわりさん こいつです。【改】」「ハートの乙女の一騒動」「サンタクロースにおくりもの」「チダマリ イン グランマハウス」「蒼い太陽のハロウィーン」「WAT」「ちゃんねる・ちょいす」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

ヤンデレギャグから血みどろシリアスまで、幅広い作風。短編がほとんどなので、匂わせる程度のネタバレを含みます。未プレイの方はご注意!

 

 

 

 

 

 

『おまわりさん こいつです。』(ギャグ)

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[概要]

姉×弟、変態ネタ、どたばたギャグ。クリアまで数分のノベルゲー。道中に分岐はありますが、内容に変化はなく、全ての選択肢を通った後にエンディングの構成です。

 

[感想]

残念な美形とはまさにこのこと……。

主人公(ヒロイン)LOVEな面よりも、こいつらの性癖ヤベーぞ!な面の方が強めでした。ときめきや糖度よりもハイテンション変態ギャグの方がメイン。

一方、てっきりノリで押し通すギャグゲーだと思っていたので、ラストはおっと驚きました。この短編尺でも意外性を出せるのはさすが。

エンディング固定なところに、姉の譲れぬ想いを感じて楽しかったです。

あと、タイトル画面がBGMもキツめ美人な画像も両方好き。

 

[一言]

知らずにプレイしてしまったのですが、なんとリメイク版も公開されていますので、これからプレイしたい方はぜひ下記へどうぞ!

 

 

 

『おまわりさん こいつです。【改】』(ギャグ)

novelgame.jp

 

[概要]

上記のリメイク版。残念な美形が一人増えました! やんややんや。

 

[感想]

いや~、雰囲気も絵柄もガラッと変わってて驚きました!

リメイク前はポップでお手軽な印象だったんですが、こちらは背景にエフェクト?がかかってたり、色合いに統一感があったりして、垢ぬけた雰囲気でした。

立ち絵の等身も上がり、特に弟君は大人びて見えてドキドキ。でも、立ち絵のポーズや持ち物はリメイク前と共通なので、前好きだったところもきちんと残ってくれていて嬉しかったです。

新キャラの登場も自然でしたね!

おまけページのおかげで、より彼らの性癖や言動の業の深さがより深まったのも楽しかったです。やっぱり性癖>愛なところが好き!

 

[一言]

追加キャラや弟ルートの別展開もあるので、エンディングを見たら再度「はじめから」で、お見逃しなく。

 

 

 

『ハートの乙女の一騒動』(ギャグ)

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[概要]

ショタおね、変態ネタ、ギャグ程度のSM。エンド分岐あり。全エンドを見ても5分くらいのノベルゲー。さくっと明るい一作。

 

[感想:キャラクター]

攻略対象は二人。天使のような愛くるしい見た目のアリスと、妖艶ながらも無邪気でかわいいハートのキング(以下キング)。

その中身はなんと、腹黒ショタとサドマゾショタ。

さらには主人公(ヒロイン)もキングを溺愛しすぎて変態行為に走るという、とんでもねえラインナップです。

 

アリスモチーフでヒロインの配役がサブキャラ(ハートのジャック)ってさりげなく珍しい気がします。一見、クール系美女なのでなおさら、残念度が増してよかったですね~。

前髪がぱっつんなのはキングの真似なのかな? だったら一途でキュート。

 

 

[感想:全体]

好きなのはキングルートですね!

二人ともが止まるに止まれないまま脳内麻薬ドバドバハッピーになってる感じが、愉快で良い……。サドマゾばんざーいってなります。

一方アリスルートは、ヒロインの矢印がしっかりキングに向いているぶん、ちょっとアリスが不憫かも? でもツンデレはあっさり報われちゃうよりワアワア言い合う方が似合う気がするので、展開としてしっくりきます。何より、ときめき度は高い! 乙女向けっぽい!

 

画面もメルヘンゴシックなかわいい雰囲気。

初めの選択肢が立ち絵に被らない位置で表示されたのも、ひっそり丁寧さを感じるポイントでした。

 

[一言]

当人たちが幸せならそれでオッケー!なノリが楽しめる方向け。

 

 

 

『サンタクロースにおくりもの』(ほのぼの)

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[概要]

家族愛、恋愛未満、ほのぼのクリスマス。全クリアまで3分くらいの短編ノベル。選択肢1つでエンド分岐。

 

[感想]

いやもうとにかくサンタ二人の立ち絵がかわいいんじゃ!!

サンタとブラックサンタ、赤黒でまず見栄えが映えてる! そして、髪型や袖のデザインなどシンメトリーなところはありつつも、対称にこだわりすぎず、共通の色味なリボンをつけたりしているところもかわいい!

元々絵柄が魅力的な作者様ではあるんですが、特に今作はキャラデザのセンスをひしひしと感じましたね~。それこそ創作っ子好きな方にはたまらないんじゃないのかな!?

 

内容は明るくほのぼの。おっとりお姉さんとやんちゃなショタと家族愛の話。

鬱も不穏もなく万人に楽しめる作品かなと思います。

選択肢の表示の仕方が好き!

 

[一言]

かわいいショタを堪能しながらまったり過ごしたい方向け。

 

 

 

『チダマリ イン グランマハウス』(ダーク)

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[概要]

赤ずきんをモチーフとした、ブラックジョーク会話劇。選択肢でエンド分岐あり、5分くらいの短編ノベル。

 

[感想]

グラフィックがとにかくかわいい~!

立ち絵も、デフォルメグラフィックも、どっちもとにかくかわいい!

背景画像がただの室内ではなく、主要人物と家の間取りというTHE事件現場検証なのも味があります。喋る時に背景のキャラ駒がぴょこんと跳ねて主張するのも、見やすさとかわいさがWで良きです。

 

そして、ブラックでキレッキレな会話の数々!

人様のキャラに言うのはちょっと恐縮ですが、いやー、全員が清々しいほどのクズでして! 唯一の選択肢ですらも自己弁護に走ってるところがこれまた笑いを誘います。

かわいい見た目で皆さらっとえげつないことを言うから、ギャップがすごくてもう。

 

メイン要素ではなさそうとはいえ、ほんのり恋愛っぽいフラグも立ちはします。みんなキュートな外見で中性的なので、その辺お好きな方には刺さるかと。

かく言う自分も、猟師のキャラデザ大好きです!

 

[一言]

ブラックジョークやダークなユーモアが好きな方向け。

 

 

 

『蒼い太陽のハロウィーン』(ほのぼの)

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[概要]

ハロウィンでウキウキな少女に仮想をさせよう! エンド1つ、数分でクリアの着せ替えミニゲーム

 

[感想]

是非、ノベコレの紹介ページを見に行って頂きたい。

主人公(10才)というなんかやましい気持ちにさせられる文!

「不必要なまでに奥深い世界観」なる潔さ!

これを事前に見てるかどうかでだいぶプレイ感が変わる気がしています。実際、「オープニングで出てきた二人は……?」となったので、内輪ノリだと事前に書いてあるのはとても親切だなと。

むしろファムの見た目が好みすぎて、ここもっと!となったのはご愛敬。

ちなみに私のようにもっとこの世界やキャラを見たくなった方は、ここに行くとハッピーになれるかも。

 

本命のお着換えは、もう、大満足でした!

セット衣装はもちろん可愛いですし、あえて外した選択肢にしてもキマる組み合わせがあります。髪色まで弄れるのも嬉しい!

露出多めなので、未成年が色気のある格好は……となる方は注意かな?

私は遠慮なく無知シチュとして楽しみました。不健全でごめん!

 

よくあるコスプレらしい衣装だけでなく、作中キャラを意識した服や、ハロウィンらしい悪魔角などが揃っていたのもポイント高かったです。

 

[一言]

着せ替えゲームを楽しみたい方、仮装やグラフィックが好きな方向け!

 

 

 

『WAT』(シリアス)

 

[概要]

堕落した聖職者たちのクリスマス。エンド1つ、5分くらいの短編ノベル。公式曰く「文字付きイラスト」とのこと。しっくりくる言い回しですき。

 

[感想]

彼らの物語はすでに始まって終わった後であり、後日談のワンシーンを覗き見させてもらえる──。そんな感じの読了感でした。

キャラクター紹介やPVに近い印象かも?

ズーム演出がオシャレで印象的だったからかな。

 

文章がカッコイイんですよね~……。

三者視点で、どことなく美術館の絵画の解説っぽい……。

メインとして登場するのは三人。少女、少年、男。この三人はどういう人間でどういう関係性か、パッとわかるうえに、含みを持たせて読み手に察させる言い回しが知的で好きです。

 

熱い起承転結といったものとは違うベクトルの作品ですが、足を止めたくなる、何か黒い染みが一つ残るような雰囲気が居心地よかったです。

読み終わってもピンとこなかった方は、作者様のTwitterのネタバレ画像を見ると少し余韻が深まるかもしれません。

 

 

 

[一言]

ダークファンタジーな雰囲気や悪役sideの物語が好きな方向け。

 

 

 

『ちゃんねる・ちょいす』(ギャグ)

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[概要]

引きこもりゾンビ娘の進路を決めよう! エンドたくさん、総当たりでコンプ可能。全エンディングを見て15分くらいの、周回前提短編ノベル。陰キャオタクギャグ。

 

[感想]

お父様がクライちゃんを甘やかしまくるの、好きすぎる~~~!

元々メカクレキャラが大好きなので見た目がまず大優勝。そしてクライちゃんへのお砂糖対応で最強になってしまいました。

おまえが好きだからとかでなくてまず「人間は弱いから」っていう理由が出てくるところも、THE人外で、好き……。

どのエンディングでもとりあえず全肯定してくれるのも、安心があって好きでした。

 

クライちゃんはまずボクっ娘だったことにびっくり。そして、清々しく自分の欲に忠実な甘やかされガールなのにもびっくり。でもこの正直さが魅力的!

それこそ昨今(2023年現在)はこういう、だめだめな女の子が主役の創作物も増えて来てて良いですね……。自己肯定感は低そうなのにガッツはありそうな、このアンバランスさが好きです。

 

ぎゃらりーも嬉しい機能でしたね!

エンド数に合わせて衣装も髪型も豊富だったので、見返せてハッピーでした。クライちゃん視点であろう一言コメントが見れるのも良い!

ちなみにコンプした方は、コンプリートロゴで見れるおまけもお見逃しなく。あれのおかげで色々と、こう……背徳感?罪悪感?のようなものが……。本人(?)たちが気にしていないからなおさら、はかどりました!

 

セーブ時に音以外の反応がなかったので不安だったんですが、後から見たらきちんと記録されてました。どうもクイックセーブ扱いっぽい? そもそもセーブ自体不要なくらいにはお手軽プレイできる作品ですしね~。

二回目以降のプレイではさくっとオープニングスキップもできるようになっていて、とても遊びやすかったです!

 

[一言]

恋愛エンドの意外性が、彼らの関係性を明確に表現していて好きです。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ヤンデレ、人間×人外、家族愛(支配関係)等々をたっぷり浴びれて楽しかったです!

 

 

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shiki3.hatenablog.com

フリーゲーム「バケモノハイツ」感想

「人間なんてろくなもんじゃない、近づいたらダメだよ」

でもほどよい距離でなら仲良くなれるかもしれない前置き。

 

 

えー、今回はSEPTET(ぬぬぬ)さんところのフリーゲーム「バケモノハイツ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

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全てのエンドを見て2時間半くらい。エンド分岐あり、追いかけっこあり、びっくり要素は(私の主観だと)無し。

探索ホラゲ寄りのプレイ感で鬱展開もありますが、怖がらせることよりも、心を通わせることを重視しているADVだと思っています。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

ホラゲーのようで鬱ゲーのようであたたかな

 

子どもの落書きのようなマップに、顔面だけ実写のキャラクターたち……。そして目と表情筋の死んだ主人公。

見るからにTHE病みな作品なんですが、いやいや。不気味さを煽る演出も素敵ですが、それだけでなく本作の神髄はその向こう側にもあると私は主張したいのです!

だが、こう書く時点ですでに若干のネタバレ!

ああもどかしい……!!

 

ともあれ、すごく、すごく優しい物語でした。

「苦しい」から目を背けないまんまで進むから、メンタルやられる演出も鬱展開もあるんだけど、だから綺麗な景色も信じられる。そんな、繊細な作品です。

 

 

 

キレキレなセリフ

 

ダウナーでしんどい雰囲気の中でも、たまーに漏れ出すキレッキレのツッコミ。ここ、すごくツボでした!

不気味はシーンはしっかりおどろおどろしくする一方で、テキストにパワフルさがあるので、中だるみがないんですよね。切ないシーンは切なく、明るいシーンは明るく、緩急がしっかり。

特に中盤からは会話劇が増えていくので、より楽しかったです。

 

 

 

重ねる謎と読ませに来る真相

 

本作はまず、人間関係がかなり複雑。様々な謎や事件が関わってきます。

が!

この情報の開示の仕方がすごく読みやすい!

匂わせるところは匂わせつつ、物語が進んだらしっかり語り聞かせてくれる。かといって、設定集を読み上げるみたいな冗長さもなくて、まさに人間ドラマ。

等身大で、心の中の柔らかいところがぐちゃぐちゃに叩きつけられる。でもその果てに、綺麗なところが取り出されてキラキラと輝く。そんなお話でした。

 

 

 

スクロールを駆使した丁寧な演出

 

基本操作はウディタのデフォルト通りなんですが、要所ではマップが横スクロールに切り替わります。

この演出がまた良いんですよ~! 視線誘導って言うのかな? 進んだ先にあるものがどれも衝撃的で、印象深くて……。ストーリーが秀逸なのはもちろんのこと、その魅せ方にもやはり丁寧な工夫がなされている印象でした。

ショックも感動も、どちらもぶっ刺さります。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

複数エンドがあるものの、エンディングを1つ見てからが本番と言いたい!

もちろん、END1だけで余韻たっぷりの終わりを迎えるのも、それはそれでアリだとは思います。ですが、全部クリアした身としてはやっぱり、堪能しきってほしい気持ちがありますね~!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

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フリーゲーム「ハコイリさま葬送花」感想

「あの悲劇をもう一度? いいえこちらは別公演!」

知ってる方にも知らない方にもお楽しみ頂きたい前置き。

 

 

えー、今回は箱庭のイデア(栄崎)さんところのフリーゲーム「ハコイリさま葬送花」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

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さっさとエンドを見るだけなら1時間、ですが味気ないので是非隅々まで味わって頂きたい! たっぷり想いを込めてプレイした結果、私は3時間ほどでした。

プレイヤーは先生として、子どもたちの集められたお屋敷で彼らと交流したり、導いたり、見逃して手が届かなくなってしまったりするADVです。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

リメイクという名の別物

 

本作は『ハコイリさま症候群』(以下:症候群)のリメイクver。具体的な変更点は同梱ファイルでかわいいイラストと共に見られますが、まあ、言ってしまえばほぼ全て変更。別物です。

私は症候群のほうも遊んだうえでこちらも遊んだんですが、色々と新鮮で面白かったです。中には、症候群をプレイしているからこその驚きもあってすごくニヤニヤしました……!

 

謎解きや鬼ごっこが全撤廃されているので、プレイヤースキルを問わずだれでも遊べるようになったのもポイント。特に私は鬼ごっこかなり苦手だったので、助かりましたね~……。

メモを取る必要のある謎解きや突然のパズルも、2010年代のフリーホラゲの流行ではあったので、それはそれとして良きものなんですが。さくっとカットして遊びやすくされているのも、現代らしいリメイクのやり方です。

 

 

 

子どもたちを導こう!

 

無印では同じ生徒であるアルマが主人公でしたが、葬送花では先生であるネーフェが主人公となります。

無印の頃は「右も左もわからない、誰を信用していいかわからない」という不安からの緊張感があったんですが……。主人公が保護者役となったことで、「この子達を守りたい……!」という使命感からの緊張を味わえました。なので、プレイ感としてもやっぱり別物な感じ。

 

何よりこの、ネーフェの受け答えがすごく好き!!

なんていうか……理想の先生なんですよ。子どもにとって居心地の良い先生。良い方向へ導きはするけど、生徒のパーソナルスペースは大事にして踏み込みすぎない感じが、すごく惚れ惚れしたんですよね……。

先生と生徒な関係性が好きな方や、素敵な大人と出会いたい方にも是非勧めたいです。

 

 

 

フレーバーだけど最重要な会話

 

本作のゲーム進行のカギは、会話!

手に入れた話題を装備品のようにセットして、生徒たちに話しかけることで物語が進行します。進行に関わる会話だけでなく、ちょっとした雑談があるのもポイント。全話題を全員分見たくなるに決まってるんだよなあ!

たくさんいる生徒たちのキャラがすぐに掴めたのは、こうして会話を通して彼らの個性を知る機会が増えたからだろうなあと感じます。愛着が沸く。好き。幸せになってほしい……!

日ごとに起こる不思議なことと、消えていく生徒

彼らを導きたいと思うのは、ひとえにこのシステムのおかげと言っても良いでしょう。

 

 

 

プレイヤーに優しいシステム

 

さて、会話をするためには広い屋敷を回って生徒たちを探さなければいけません。

が、彼らがマップのどこにいるかはメニューを開けば一目でわかります。ホラゲやADVあるある、「どこでフラグが立つのかわからない」問題を解決してくれるナイスシステム!

マップ自体もシンメトリーな構造をしていますし、どこが誰の部屋なのかはかわいく吹き出しで表現されているので、迷子になる心配もなかったです!

マップの行き来でウェイトが長すぎるところはちょっと気になりましたが……ノックを入れて生徒の様子を確認している大人の配慮タイムと考えれば、許容範囲でしょう。

 

また、セーブも親切。

私はどこでもセーブができないゲームが苦手なんですが、本作はセーブポイントがちょうどほしいところに設置されているので、ストレスなくプレイできました。通路の両端にあるの、助かる~!

 

ストーリーの良さももちろんですが、こういうシステム周りがきっちりしてると本当に遊びやすくて助かりますね……。

 

 

 

動くOPと表情豊かな立ち絵

 

ただでさえ生徒数が多いのに加えて、立ち絵の表情もくるくる変わるんですよ! いやもうどれほど描いてくださったんだと……。お部屋の中も生徒によってデザインが違いますし、庭に至っては小物もお花もいっぱい。

しかもOPがあって動くし伏線だらけ。キャラチップもほわほわした色味でかわいい!

ストーリーやキャラを推したいのはもちろんのこと、グラフィックにも全力で、どこをとっても丁寧な作りでした……!

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

  • ・一人ひとり消えていくタイプの恐怖が好きな方
  • ・キャラとの種類豊富な会話を見るのが好きな方
  • ・人間同士の激重感情を摂取したい方

にオススメです。

 

 

追記ではネタバレ感想

 

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フリーゲーム「奈落天蓋」感想

「あなたの背中を追いかけて、消えたと思えば僕の後ろに」

驚かせるのがずいぶんお得意な前置き。

 

 

えー、今回はなごみやソフト(司令)さんところのフリーゲーム「奈落天蓋」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

nagomiyasoft.wixsite.com

 

和風RPG。クリアだけならおそらく数時間、私は図鑑コンプや裏ボス撃破などをしたのでだいたい12時間ほどかかりました。たーのしー!

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

 

謎解きで楽々攻略

 

本作の特徴として真っ先に挙げたいのが、“珠”システム。

珠とは、バトル中に敵を捕獲することで手に入るアイテム。これが、装備品・スキル・謎解きの答え、全ての要素を兼ねているんです。そんなことある!?

プレイ中は「その発想はなかった!」や「閃いた!」の繰り返しで、ずっと脳内で火花が散っているような気持ち良さがありました。

 

やろうと思えば、レベル1でクリアも……?

歴戦のゲーマーさんやフリゲ戦士さんはぜひ。

 

 

 

もちろんごり押しプレイも可能?

 

驚かされるのが、本作のプレイヤーの間口の広さ。

私は謎解きや図鑑コンプが大好きなので、がっつりとやりこませて頂きましたが、本作はあくまでRPG。やろうと思えばレベルを上げてごり押しで突破することもできます。できる、はず?

ひらめき重視のゲームや謎解きゲームは数あれど、「思いつかなくてもがんばればクリアできる」を両立させているゲームはなかなかないので、ここもポイント高かったです。

 

 

 

キー入力で楽しく探索

 

伝統的なRPGの2Dマップと言えばやっぱり、空を飛んだり海を渡ったり。

本作は特殊な移動がキー1つでできるところも素敵でした。なにせ、遊びやすい!

ダンジョン攻略の特殊キーも統一されているので覚えやすかったです。しかもこのギミックがまーた面白いんだ。

具体的に書くとネタバレになってしまうので、追記に隠しますが、上手く使ったもんだなあと唸らされるシーンがたくさんあって楽しかったです!

 

 

 

個性豊かな仲間達と会話しよう!

 

ストーリーの中心はあくまでもヨミ。主人公はヨミを追い、回想を挟みながら、極悪と呼ばれる彼女の所業とその動機について思いを馳せることになります。

よって、てっきりこのゲームって独り旅だと思ってたんですよ。でもなんと、仲間が、できます! やった!

会話コマンドのおかげで仲間達にも愛着が持てましたし、ちょっとしたヒントにもなっていて嬉しかったです。しかもこの会話、さりげなくかなり差分が多いんですよね……。進行度に合わせて変わるし、場所によっても変わるし。仲間に限らずNPCもそうですが。

特に2番目に加入するキャラがお気に入りです。かわいい。

 

 

 

カリーだカリーだカリーを食え

 

1つのマップにたくさんのダンジョンや町が詰まっていて、それを何層も重ねていく形になっている本作。地名は地獄に倣っており、マップグラフィックは各種拷問に則っています。すげー!

ただの背景であってもすごく凝ってるんですよ。飛び交う魚に囚人が突かれてたり、画面全体に拷問の振動が響いていたり。常に目新しかったです。

たまーに呑気な囚人がいたりするのも好き。

 

さらに!

ただ見て楽しいだけではありません。どの町にも宿屋……もといカリー屋が!

しかもこのカリー屋、全て回るとアイテムがもらえるという素敵仕様になっています。どこでも回復できるのはシンプルに嬉しいし、ゲーム性重視の方も利点が大きい、はず。

 

あちこち見て回り、現地の人と話し、キャラの食レポを聞いて……。

もはや地獄観光ですねこれ。楽しかったです!

 

 

 

高難易度なぶん引っ掛かりも

 

最後に、マイナスな部分に触れず感想とするのも不誠実な気がするので、不便に感じた点も。

 

・拠点が多いので「あの町行きたいけどどれだっけ?」になりやすい

・珠を使用する際に選ぶのが手間

・装備合成に要求される珠の数が多い

・特定の雑魚敵を求めてうろつくのが大変

・珠や装備の説明がわかりづらい(効果が発揮されていないものもある?)

 

と、挙げはしましたが……世界観や仕様の都合上で仕方ないんだろうなと思われるところも多くあります。そもそも解決方法に私が気づいていない可能性も。

何より、この作者様のゲームは信頼できるつくりをしているので、上記の点までどうこう言うのは厳しすぎる気もします。そもそも自由度も独自性もかなり高い(一本道をそうと感じさせないようにできている)ゲームなので……。

 

特に未プレイの方、隅々まで手の込んだ面白いゲームであることに変りはありませんので! 気になった方はまず遊んでみてから確かめてみてください。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

どっぷり遊んであちこちまで歩き尽くせたRPGでした!

 

追記ではネタバレ感想

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

(後日の追記をお楽しみに!)

 

 

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フリーゲーム「ラファリスとイニシエの財宝」感想

「物わかりの良さは元々諦めていたせい」

藁なんて所詮藁でしかないな前置き。

 

 

えー、今回は花姫パパさんところのフリーゲーム「ラファリスとイニシエの財宝」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

tetsu0910a.wixsite.com

 

というわけで、良かった点など。

 

短編RPG。私は宝箱全部開けてクリアまで3時間程度かかりましたが、ちょっと遊び方を掴み損ねていたところがあるので、慣れている方は2時間程度かと。

 

 

 

回復はアイテムで

 

RPGバトルとして目新しいのは、回復がほぼアイテム頼りという点。一応回復スキルはないこともないんですが、スキルで回復しようとするとかなりの縛りプレイになると思われます。

ちなみに私は4層ボスで詰んでようやくアイテムを使うべきだと気付きました。はっはっは。遅い!

ここがわかってからはサクサク進行。アイテムを使い切ってボスを倒す→手に入れたお金でアイテムを補充、という流れが自然とできていて、ゲーム作りの巧さを感じましたね~。装備品も買うよりドロップ品や宝箱の方が強いので、金は回復アイテムのためだと割り切れます。助かる!

 

 

 

力押しはしづらいがプレイはしやすい

 

雑魚敵の経験値は渋めなので、レベリングでのごり押しは少し難しいかもしれません。ですが、ダンジョン探索で装備品を手に入れれば、難易度はほどよく。お金とアイテムのバランスも前述のとおりベストなので、プレイ自体はしやすいです。

雑魚敵は金策、ボス敵はドロップアイテム狙いとして、差別化されている印象。

 

ただ、ドロップアイテムの確率の低さは疑問でした。すでに倒した=攻略方法は確立されている、なので、金なし経験値なしの利点がほぼない状態で改めて戦いたがるプレイヤーはどのくらいいるのかなという……。

 

といってもですね!

本作、プレイヤーに対してとっても優しいシステムがたくさん実装されているんですよ。Sキーひとつで帰還できたり、雑魚敵からの逃走は100%成功したり。

この辺りを見ると、あのドロップ率の低さもあえてのことなんだろうなという信頼が持てます。すなわち、ゲームデザインとして理解できるのでよし!

 

 

 

表示バグはあれどスタイリッシュな演出

 

グラフィックでの演出も見どころ。

キャラの立ち絵自体は1種類なんですが、そうとは意識されないほどにグラフィックがかなり豪華に見えます。戦闘中のエフェクトや、階層表示のおかげかな。

ウェイトが長めなので、私のようにフリゲ慣れしているプレイヤーだ先んじて入力をして表示バグを起こしてしまう可能性も。とはいえ、ここはまあご愛敬。

戦闘画面に見たい情報が全て載っている、これだけでも最高でした。

歩いている最中にキャラが喋ってくれるのも目新しかったですね~。

 

 

 

各階層のアイテムとBGM

 

メインマップがダンジョンなだけあって、探索も楽しかったです。

RPGといえば隠し通路探しと言っても良いくらいに探索好きな私としてはもうウキウキでした。景観もきれいだし!

そして何より、画面外にキャラが消えても矢印表示で位置がわかりやすい! こういうプレイヤーへの配慮、本当にありがたいです……!

各階層のBGMが専用なのも雰囲気があって好き。

 

 

 

伏せられる主人公の願い

 

さて、最後はストーリーやキャラについて。

上手いな~と感じたのが、メイン3人の性格でした。まず登場するのは寡黙なラファリス粋な大人のガルフ。この二人だけだと話がものすごく硬派になると思うんですよね。硬派な話もそれはそれで大好きなんですが。

ここで飛び出してくるのが突撃元気なお嬢様のプルミエッタ

彼女が来ることですごく歯車がかみ合う……もっと言えば作品全体を明るく俗っぽくしてプレイヤーの間口を広げてくれるキャラだなと感じました。

 

会話劇やコミカルなやりとりも、ほどよいところで区切りがつくので、読みやすくてグッド。

主人公のラファリスの願いだけが秘密というのも、先が気になる!と思わせてくれて、全体的にとてもテンポがよいシナリオでした。

 

 

 

 

まとめると、

  • 読みやすいストーリー!
  • 遊びやすいシステム!
  • サクサクRPGやりたいならこれ!

という印象。ちょっとした時間にプレイしたくなる一作でした。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

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フリーゲーム「6月のマリッジブルー」「フィンリーノア」「ヤンデレ狼VS暴力赤ずきん」感想

「押しかけ女房ならぬ押しかけ彼氏、いかがですか?」

流されとく方が人生楽かもよな前置き。

 

 

えー、今回はよるのかたすみ(夕夜なこ)さんところのフリーゲーム「6月のマリッジブルー」「フィンリーノア」「ヤンデレ狼VS暴力赤ずきん」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

相互に関係性はないので、気になる作品だけでも。

どれもグラフィックが美麗なので、リンク先のスクショで決めるのもオススメ。

 

 

 

ネタバレ配慮はあまりできていません

どれも1時間あれば全てのエンドが見れる短編ゲーなので、よろしければプレイ後に是非!

 

 

 

『6月のマリッジブルー』(シリアス)

novelgame.jp

 

[概要]

乙女向け短編ノベル。シリアス、ヤンデレ、倫理観ゼロ展開。目が覚めたらツインテヤンデレ男に結婚を迫られていた。

 

 

[感想]

 

シナリオの構成が読みやすかったです。

ぎょっとするOP→過去回想と説明→エンディング、掴みも上々で起承転結もあり。鬱エンドはあるにせよ、ハピエンの方は被虐待児にとってのシンデレラストーリーとも言えそう。

けっこうストーリーは突飛で、突っ込みたくなる点もありました……。まあまあ、ライトに親しめるヤンデレものということで。

 

何より、グラフィックが大優勝!

そして主人公(ヒロイン)のビジュが好み!!

彩度低い?んだけど透明感があって、まさに梅雨って感じがするんですよ。6月、良い……。

 

ヤンデレ好きとしては後日談で腕組みしてました。

灰李くんが安心できるならと提案する雲雀ちゃんと、雲雀ちゃんと一緒に生きたいからそれは違うと断る灰李くん。ここで好き勝手するんじゃなくて、雲雀の自我や人生を尊重するあたりが、本当に雲雀のこと大好きなんだなあと……。

個人的にヤンデレ、愛ゆえに相手をないがしろにするんじゃなくて、まず相手を一番に思っていてほしいので、こういう善な面でも雲雀ちゃん第一なところが見れて大満足

 

 

[一言]

陰鬱設定、病み病み共依存、狂人による救済が好きな方向け。

 

 

 

 

『フィンリーノア』(感動モノ)

www.freem.ne.jp

 

[概要]

暗闇に放り込まれた少女と、ヒーローなクマ。操作あり短編ノベル。恋愛要素なし、切なめ。

 

[感想]

謎の暗闇に放り込まれた少女。怯えつつも進み、理不尽に襲われ、ひたすら孤独にさまよい……。

……もうこれだけで性癖かなり刺さる舞台設定でした。主人公のミラは美少女なので、なお良い!

ストーリー自体はわかりやすく感動モノなので、うんうんと頷きながら進めました。引っ掛かりがなくすんなり読めるシナリオ、大事。

END1であえて結末を言い切らないところが好きでしたね~。

 

画面は真っ黒ながら、キャラ立ち絵は美しく、化け物たちも画風は落書きっぽくもしっかり不気味さはあります。グラフィック◎。

 

ただ選択肢があるとはいえ、ノーヒント暗闇探索は辛かったですね~。キャラ同士の会話システムも気づきづらかったので、ゲーム性は少々オススメしづらいところ。

でも2周目の発想は面白かったです! いっそ初見はEND2固定でエピローグにヒントを入れるなどしたら良かったんじゃないかなあの気持ち。

 

余談。

シーン区切りで一瞬だけ表示される英文、「読めないよ~気になるよ~~」と叫んでいたら、公式サイトで意訳含めて全文公開されていました。助かる~!

 

[一言]

感動モノを遊びたい方に。

 

 

 

ヤンデレ狼VS暴力赤ずきん』(ギャグ)

www.freem.ne.jp

 

[概要]

ヤンデレ狼にパンチを食らわしつつ、おばあちゃんの元へたどり着け!短編RPG。全エンド見て30分くらい。

 

[感想]

タイトルに“暴力”と記載のあるこの潔さ!

戦闘画面のちっちゃい赤ずきんを見た瞬間に吹き出しました。ぼ、ボクシンググローブを装着していらっしゃる……! このヒロイン、強いぞ!!

 

熱烈に言い寄ってくるオオカミさんと言い、初めからアイテムに入ってるどうしようもない犯罪道具と言い、ヤンデレブコメ要素がたっぷり。赤ずきんも腕っぷしは強いけど態度は流されて翻弄されてるように見受けられて、いや~、ヤンデレ属性のテンプレとも言える押しの強さをひしひしと感じました。

 

マップが大きめな一方で目新しいイベント要素が終盤に集中しているので、道中はやや作業ゲーっぽさを感じはしました。狩人さんと出会うポイントはもうちょっと中盤だと、より思い入れができて良さそうだなー、なんて。

でも、大きいおかげでかわいい歩行グラをたっぷり堪能できましたし、バフデバフがきちんと機能しているバランスも楽しかったです。

 

初見プレイではおひとり様で冒険していたのでラスボスだけやや苦戦しましたが、別ENDではサクッと楽にクリア。

アイテムとお金がざくざく手に入るので、ケチらず豪快に使えば難易度はかなり低くなります。

私は出会った敵は全て殴り飛ばすスタイルでプレイしましたが、RPG慣れしている方やアイテムやスキルをちゃんと使う方は多少逃げながらでもOKなはず。攻略テキストも同梱されているので、初心者さんもご安心。

 

[一言]

ノリも難易度もお手軽な、明るいRPG

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

公開されている数作をプレイさせて頂きましたが、どれも作品のテンションが異なっていて、幅広い作風の作者様だな~と感じました。

グラフィックに惚れた方は是非!