うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「終わり逝く星のクドリャフカ」感想

「守る側が守られては無力を痛感するばかり」

どちらも愛するあなたのためになりたいだけの前置き。

 

 

 

えー、今回は嫌気性ネオテニーさんところのフリーゲーム「終わり逝く星のクドリャフカ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

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数時間くらいの短編RPG、分岐なし一本道、隠しボスはあり。戦争で崩壊した終末世界と、壊れたロボットと、夢見るおじさんの話。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

ロボットが人間型である必要性

 

やっぱりグッと来たのは、ストーリーでしたね~……! 無機質なシェルターの物置から始まり、一転、ラストではグッと広い輝きを見せてくれます。OPからガツンと用意される暗い過去、頑なに人の愛を拒むオズマ、君が宇宙へ飛び立ったということ……。

物語の導線がとても丁寧なので、感情移入もガッツリできてとても良かったです。

エンディングはボロボロ泣いちゃったなあ……。

 

作中では、ロボットを人間のように扱う事についての話もちらほらと出てきます。が、ここはあくまで副題。一番はやっぱり、壊れたロボット・オズマはどうするかというお話だったなあと……。訴えかけてくるものはあれど、スケールが等身大で、すんなりと受け入れられました。

同作者様の他作、『非行兄妹と後日談のアリア』もそうでしたが、「物語を終えてしまった人たちのこれからのお話」をとても魅力的に書いてくださる作者様だなあと感じます。

 

 

 

 

ダンジョン攻略を通じて伝わる伏線と世界観

 

マップの雰囲気はもちろんのこと、全体的に終末世界・SF感をがっつり浴びれる世界観も楽しかったです。戦闘画面のデザインや、敵をアナライズした時の分析結果もガチガチにメカメカしくてかっこいい! 敵シンボルの無機質さや、ワープした時の効果音もさりげなく雰囲気出てて素敵でしたね~。

 

メカ一辺倒ではなく、敵もマップも進むと一工夫入っていくところにも注目。順番に世界が開けていく感じがして、プレイしていて、世界観に馴染みやすいんですよねえ。レベルデザインっていうのかな、短編でも丁寧にプレイヤーをゲームへ入れ込ませてくれる感じがして楽しかったです。

 

 

 

チャージ式でスキルを発動するバトル

 

特徴的なのはバトルシステム。

技を使うにはMPの代わりに、毎回バトルでターンを消費してAPを溜める必要があります。装備で補うこともできはしますが、初手で強技をバンバン出すといった戦い方は少なくともできそうにないかと。だからこそ、雑魚戦でも気を抜けない戦いが楽しめました!

 

また、特徴的なのが低確率で出現する強敵が用意されているところ。

中でも初めのダンジョンの強敵は、ドロップ品と説明文の皮肉がすさまじくてゾクゾクしました。こういうところでさりげなくエピソードを見せてくれるの好きだなあ。

なお、事前準備なしでの強敵戦となるので、普段からHP管理はしっかりしておくのがポイントです。その点、宿屋に行くと補充されるライフポットシステムは、良調整だな―と感じます。

 

システムと言えば、ステータス割り振りも良かったですね~。十ポイント一気に貰えるので幅が効かせられるのも楽しかったし、多少のお金がいるとはいえ振り直しができるのも助かりました。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

切ない展開、ロボットと人間の愛、SFな世界観に惹かれる方におススメ。

 

 

追記では少しだけネタバレ感想。

 

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

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フリーゲーム「ぬけがらイレギア」感想

「僕を僕としてくれたあなたのために僕がいる」

使われるのではなく仕えたい前置き。

 

 

 

えー、今回はTeToriapot/てとりさんところのフリーゲーム「ぬけがらイレギア」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

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ノンフィールドボスラッシュRPG

ものやみジャック』から始まり連綿と続いているこの作者様の世界観を共有する作品です。ボスキャラやドロップアイテムなどがどれも他作品を引き継いでいるので、他作品をプレイしてからのほうがより多くのネタを拾えるかと。

 

私もここまでの過去作は既プレイなので、その前提で書いていきます。

用語などもバンバン出してしまいますので、そのつもりで! 気になる方は、多作ある中でも『ばつえいビルッテ』『かりそめドッペル』を押さえておくとわかりやすい……はず。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

閉じられた輪の内側に迫る世界観

 

『ばつえいビルッテ』の頃からひそかに気になり、『かりそめドッペル』で熱烈に知りたくなった「エルフ」の内側がやっとガン見できる待望の一作です!!

だってテイターはずるいじゃん。そしてここにきて初登場のンダリマはずるいじゃん……! 

依存とか信仰とかきょうだいとか忌み子とか好きな方には絶対ぶっ刺さります

 

まずもってOPの「ひとりっ子」という響きにブワッと鳥肌が立ちました。シリーズにおけるのエルフの概念を知っているからこそわかる異常さ……。なおこの辺り、きちんと初めての方にも伝わるようさりげなく説明が置かれているのも親切で良かったです。

前々から感じていた、「全は一なのにダークエルフなどの差異があるのはどうして?」という疑問が解消されるお話でもありました。より深くこのシリーズの世界観が知れて嬉しかったです!

 

 

 

二人で前進し続ける物語

 

ゲームシステムとしてもそうですが、ストーリーも力強く前進していきます。

伏字にされているにしてもストーリーはけっこう、ダークだったりグロテスクだったりするのですが……。それでもやっぱり爽やかな気持ちでエンドを見られたのは、イレギアとピエリスの性格があるからだなあと感じました。あの展開でなお前進し続けられるの、まさに純×純で好きです。

 

イレギアはもう、どこまでも善。ものすごい善。だからこそ途中の「いじめないで」のシーンがものすごくぞくぞくしました。あの立ち絵の変化もまたいいんですよね……。目の描き方が好きだ……。

イレギアが無償の愛に似た感じの性質を持っている分、ピエリスは信念の人という感じがしましたね~。ちなみに私は、一人称ピエリスの時の一人称僕の時とで使い分けされているのがたいそう萌えました。

 

厳密には異なりますが、主従・親友・きょうだい・大切な人、そんな感じの関係性の二人に興味のある方にはピンとくるかと。

 

 

 

 

詩的で端的なヒントを解き明かすボスラッシュ

 

ゲームシステムとして好きなのが、バトルのヒントの出し方!

本作は、進む→ボスと戦う→装備を整える→進む、の繰り返し。この進む工程でヒントをさらりと見せてくるところにときめきました。しかもその言い方が詩的で美しいんだまた! あのテキストだけ集めてうっとり読み返したくなります。

ボスの中には正攻法だと絶対に倒せないものもいるんですが、このヒントのおかげでかなりさくさくと進めることができました。謎解きっぽい趣があると言えるかもしれません。

 

また、どうしても倒せない場合は道中の戦闘をスキップできるというスペシャルなアイテムも用意されています。

個人的には全戦闘を堪能する方がやはり楽しいとは思うのですが……! こういう救済措置が用意されていることは、間口の広さとして適切だなあと思います。

 

シルエットだけではっきりと個性がわかる、ボスのデザインにも要注目。

シリーズ既プレイの方はにやりとすること請け合いです。

 

 

 

 

盛り上がりを見せるシームレスなBGM

 

戦闘に入ってもBGMが継続するタイプの作品。何度かBGMが変わるんですが、どれも力強くて好きです……。

また、ラストでは『かりそめ』で聞き覚えのある音が流れてきてテンションが鰻登りでした。あの異様な空間を感じさせる雰囲気ホント好きなんだ……。

そして全体的に和風な盛り上がりをしてくれてる選曲が多い? 気がします! そこも好き。

そもそも、エルフがアジア系の民族風な雰囲気なのすごい好きなんですよねえ……。白がああだからこうなのかなーとか、ハイエルフが白そっくりなの(親愛かもしれないけど)不気味で好きだなーとか、色々と考えてしまいます。ふふふ。

 

 

 

 

垂涎もののフレーバーテキスト

 

さて、シリーズ通して映える韻律・隠喩たっぷりのフレーバーテキストは今回も健在。もうどのドロップ品も舐めるように読みたい文章ばかりでした~!

お店に入る時の歓迎文も大好きです。あの初回版を見るためだけのセーブデータを用意してしまいました。もう見てて気持ち良いんだあの言い回し……。

また、『ばつえい』の頃から続くゲーム世界がそのままゲーム内の上位存在から観測される入れ子構造も健在です。まさに「舞台」。そして今作では、ピエリスがしっかりとアシレトを畏れるからこそ、凄みが出ているように感じました。

ピエリスとアシレトのシーン、人智ならざるものとの契約という感が強くて好きです。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

えげつなく救いなくしかし美しい世界観や、前向きで熱い展開、一途に想い合う二人、痛快なボスラッシュなどに心惹かれる方へおススメです!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

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フリーゲーム「レクイエム」感想

「完璧になれないから都合よく演じてみよう」

いつかそれが欠片でも本物になれればいい前置き。

 

 

 

えー、今回はエムアイネットさんところのフリーゲームレクイエム」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

死後が舞台の短編SRPG

ほんのりとおねショタ。

前作「死後の世界に触れた彼女は(以下:シゴカノ)」と世界観は共通です。システムも変更点はあるものの、前作と通じるところがあるので、既プレイ推奨かも。せっかくなので、前作と軽く比べつつ綴っていきますね。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

召喚制のユニット

 

まずシゴカノとの変更点から。

シゴカノでは召喚できるキャラは一人だけでしたが、今作はメインキャラ全員がユニットを召喚することができます。さらに、ユニットが常駐するためのコストがカットされました。召喚したユニットは置きっぱなしにしておくのがヨシ。そのぶんマップへの展開の仕方もかなり変わりました。

 

よって、シゴカノの時と違って速攻よりもじっくりユニットを大事にしつつせん滅するような戦法が求められます。この辺りはけっこうガラッとプレイ感変わりましたね~。

それに合わせてか、補助能力持ちのユニットもかなり増えました。長距離狙撃ユニットも。ひえーん!

間接攻撃持ちをどう攻略していくかがカギになっていたような気がします。

 

何よりこの変更点、この作品の設定がより忠実にシステムへ再現されていて好きです! 死霊は常に霊力を食い続ける、という点に着目していたシゴカノも好きですが……。今作は悠斗の存在をこの設定でうまく組み込んだなあという感じがしました。

どちらもプレイ感が違うので、総括どっちも好きですね!

 

 

 

能力に個性の出るユニット

 

召喚できるユニットがキャラによって異なるので、自然と運用の仕方がそれぞれ変わります。ここがそのまま、色んなキャラやユニットをまんべんなく使って、それを通じて敵の行動パターンも学べるというレベルデザインにもなっているように感じました。

ネタバレになってしまうかなとも思うので、詳細は軽く追記にて。

 

ただ、ここは一長一短だなと思うところもあり……。

以下、違和感のあった点の感想になりますので、良点のみ読みたい方は次項目へどうぞ。

まず、誠一の登場。ストーリー上も膠着してしまうミカと悠斗の中を取り持つ役として出てきたのかな、と思いはするのですが……。ただ便利に話を進めるためだけの人、という印象になってしまいました。

また、それまで視点のなかった佐々木楓と優実がプレイアブルユニットになるのも、どうしても唐突に感じられます。この辺はやっぱりシゴカノのほうが自然でしたねえ。

 

といっても、キャラが増えること自体はゲームの広がりとしても楽しかったです!

マップ攻略に幅も出ますしね。特に優実は遠距離キャラなのでとても好みでした。

 

 

 

ボリュームアップに合わせた難易度

 

本作で用意されている難易度は四段階。私はノーマルでプレイしましたが、どのマップも序盤の動きさえ誤らなけばさくさく進める難易度でした。

前述の通り、敵を全滅させていくのが基本戦法になるので、ボリュームもシゴカノと比べてかなり増しているように思います。なので、高難易度でプレイする予定の方は、短編とはいえがっつりプレイ時間を確保しておく方がいいかも。マップ攻略中はノーセーブなのでね。

なお、各ユニットの能力や範囲もシゴカノと比べてより見やすくなっています。操作方法が常に画面上へ表示されててすごく助かる!

 

 

 

ひねくれてるけど善良な主人公

 

作品の前半はミカ、後半は悠斗が主人公のような印象を受けますが……。とりあえずミカを中心に語るとして。

シゴカノが善人同士の救い合いのようなストーリーだったのに対して、本作はやっぱりミカの性格がかなり雰囲気を作っていたなあと思います。根っこは善人なんだろうけど擦れちゃったんだろうなというキャラクター。その性格が周りに褒められる形ではなくて、出会う死霊とのエピソードや本人の啖呵などから自然と感じられるのが好きでした。

悲壮なエピソードがちょっとこう、上っ面っぽく見えてしまったのはネックですが……。鬱展開好きな私だから気になるだけで、このくらい作り話な雰囲気の方がライトに多くのプレイヤーへ届くのかもしれません。本作の物語において重要なのは、過去受けた仕打ちよりもこれからの二人の話ですしね。

 

また、世界観や舞台としては、ECや優実などもポイントですね。描写は控えめながら、シゴカノの時系列がしっかりと今も続いていることがわかります。

なんだろうな、シゴカノの方が連載を前提とした短編読み切りって感じだったので、連載決定を見れたような満足感がありました。この例え伝わるかなあ。

 

ともあれ、今回も優しさとおねショタの物語です。やったね!

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

シゴカノからよりボリュームも難易度も広がった一作でした!

追記では軽くネタバレ込みで、諸々のキャラの所感など

 

 

 

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フリーゲーム「スワロウベリィ」「ねこみみにっつ」「ハロウィンナイトリンツ」感想

「性癖には正直に、物語には誠実に」

作りたいものガンガン作って頂きたい前置き。

 

 

えー、今回は大人の道楽(サイトはR18)さんところのフリーゲーム「スワロウベリィ(全年齢)」「ねこみみにっつ(全年齢)」「ハロウィンナイトリンツ(R18)」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

それぞれ繋がりはなく、単品で楽しめる短編ゲームです。

 

 

 

 

『スワロウベリィ』

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[概要]

アクションのようでいて探索、ショタおね、クーデレ弟×おばかな姉、全年齢だけどほんのりエロゲなノリ、ほのぼのダーク。

 

 

[良かった点]

 

可愛いけど肉食系な弟と、美人だけどあほのこな姉

 

全年齢向けではありますが、文脈やセリフの端々はかなりエロゲ寄り。がっつり近親相姦要素もあります。やったね。

弟から姉への思春期的な肉欲が見え隠れするセリフや、なんとも無知シチュが似合いそうな無防備っぷりの姉など、深く考えなくてもほんのりえっちな雰囲気です。下半身いらいらしちゃってる系×頭弱い系、いやあ大好きだなあ! ありがとうございます!

基本的にはほのぼのいちゃいちゃ、二人だけしか見えていない雰囲気がとっても素敵でした。

姉、弟、と互いの呼称が独特なのも特徴。そこにさりげなく理由付けがしてあって、作中でこれだろうなーというヒントが見れるのも、凝っていて好きでした。

 

 

 

贈り物によって変わる反応

 

お姉ちゃんにプレゼントをあげよう、が趣旨のこのゲーム。エンド自体は3つですが、贈り物によって姉との会話が細やかに変わります

大好きなんですよね会話分岐!

正攻法で全部の贈り物を見るにはけっこうアクションスキルが要求されるかと思うのですが、後述する通り、一種の救済措置もとい真の正攻法もあります。難しそうと見せかけてやはり宣伝文句通りの短編お手軽ゲー、かなり信頼のおける作品でした。

 

 

アクションと見せかけて真価は探索

 

そう、要所は探索に在りなんです。

フィールドを歩き回っていると意外と拾えるお花が落ちていたり、街中のイベントがけっこう豊富だったり、それらを全て見ていこうとすれば自然と真実に辿りつけたり。

しかもこの探索作業の中で、ぴったりこれだとわかるアイテムが手に入るんですよね。なのでアクション苦手な私のようなプレイヤーさんでも、愉しくダークな近親相姦を楽しめます。わぁい!

 

 

トゥルーエンド

 

これをトゥルーと呼ぶ潔さを愛しています。

トゥルー後にノーマルエンドを見るとさらに深みが増して千々に乱れました。

 

 

[惜しい点]

 

反応できるポイントとそうでないポイントが傍目だとわかりづらく、虱潰しになりがちなので、調べられるものはもう少し主張してほしい気持ちがありました。廃屋にぽつんと置いてある手記などはけっこう怪しさがあったので、あんな感じでもう少しあからさまにしてあっても良かったんじゃないかなー、なんて。

マップチップが凝っていること自体はとても素晴らしいと思います!

 

 

[一言]

おねえちゃんと一生いちゃいちゃするために奮闘する弟を応援したい人向け。

 

 

 

 

 

『ねこみみにっつ』

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[概要]

大好きなお兄ちゃんを押し倒すためにがんばるぞ!

ネコミミ、発情、時間制限、戦闘メイン。

 

 

[感想・特徴]

 

知恵を絞るもよしレベリングもよし

 

目的は1分という短い時間の中で、強敵おにいちゃんを倒すこと。

黙々とレベリングに興じるのもOKですが、ほどよい広さの街とマップの中にはショコラを一気にレベルアップさせられるアイテムやイベントがたくさん仕込まれています。強スキルを放つだけでなく、スタンがしっかり効いたり、魔法が使えたりして、幅広いところもグッド。

 

発情期×タイムアタックという斬新な発想ですでに好感触なのに、さらに上乗せしてこういうちょっとしたイベントが詰めてあるともう惚れちゃいますね。

何よりまず、おうちを出るところから。こういうギミック良いですよねぇ! ああーやられたって感じがにやにやします。

 

 

 

焦るプレイヤーを補助してくれるシステム

 

例えば決定ボタンを押さなくても体当たりでコマンドが実行されたり、ダッシュスピードがかなり速かったり、あちこちで早送りシステムを搭載してくれています。

なので時間制限はあるものの、実際のところマップを一回り半するくらいには余裕ができてくれました。ありがたい……!

ただ、やっぱり時間制限はデメリットもありまして。

攻略対象との会話でも時間が削れていくので、なかなかじっくりと好感度を高められないんですよね……。お兄ちゃんは初めっからラブラブなので問題ないんですが、駐在さんはもうちょっと事前に恋の矢印を見たかったかなーと思います。

 

 

 

倒し倒され発情期万歳!

 

とにかくスチルが危ういギリギリな感じでとても良いです。良いです!

おくちに手突っ込むの大好きなんですよ。構図含めて最高でした。ベネ。

この作者様の絵柄すごい好きなんですよね~。お人形さんみたいなのに色気があって。

クリア後にスチル回想できるのも嬉しかったです!

 

 

[一言]

ハイスピードに男を押し倒したり押し倒されたりしたい乙女向け。

 

 

 

『ハロウィンナイトリンツ』(R18)

elog.tokyo

 

[概要]

R18短編RPG。頭弱いメカクレちゃんがひたすらショタ型のおばけに犯されまくるゲー。

 

 

[感想・特徴]

 

テンション上がるエロステータス

 

数分~数十分でクリアできる短編ですが、エロステータスがきっちりあったり立ち絵が二段階変化したり、基本の抜きどころはしっかり押さえてくれてます。こういう変化や過程はね……大事ですよね……へへ……。

といっても感度を100にするのはかなり大変そう。エンド分岐にも関わらないっぽいですし、あくまで数値で妄想できる人向けのフレーバーかと思います。でも経験人数加算されていくの良いよね。

 

 

無口寄りメカクレ少女

 

負けえろの時は台詞ありですが、基本的に主人公は無口です。無口女主人公が奔放な行動に出てぎょっとするの、わりと実はかなり好きなので、ピンポイントでグッときました。メカクレなのも嬉しい。かわいい。体位がバックから多めなのも嬉しいです。

 

 

敗北前提難易度

 

普通のRPGとして見ると難易度はかなり高くて、装備品なしだと確定敗北って時点で厳しいんですが、抜きゲと考えるとかなり良い塩梅でした。まず負けてエロシチュ確認できるし、全回復アイテム手に入るから絶対詰まないし、実質難易度易しめです。エンド2に至るための目標金額だけちょっとバランスが大味な印象もありますが、いっぱいヤられていっぱい楽しめるのはいいことですね。

逆に処女クリアしようとなると頭を捻らないとかも。わんさかいる敵からうまいこと逃げて、キノコ拾って装備品整えて、MP不足で負けないよう調整……? 資金繰りがかなり難しい印象あります。まあでも、エンド分岐には関わらないっぽいので、鋼鉄の精神を持ちたい人向けのフレーバーです。分岐自体は簡単なの本当とてもありがたい所存。

敗北でもさくさくテキストが進んでしまうのは惜しかったんですが……テンポよく先に進める点は好きです。

 

 

[一言]

小粒でしっかり抜きエロ。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

今回取り上げた3作をわかりやすくまとめると、

 

  • ダークな弟×姉モノ→スワロウベリィ
  • ブコメRPG→ねこみみにっつ
  • さくっとエロゲ→ハロウィンナイトリンツ

 

いや~やっぱり、この作者様のゲームは良い! 性癖というか、好きシチュで殴りに来てくださる感じがしてどれも楽しかったです!

 

 

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CHARON(ねこふじかおる)無料ゲーム6作品感想

「かわいいだけで終わらせてたまるもんですか!」

搾取してくるお前もお前もお前も思い知れよの前置き。

 

 

えー、今回はCHARON(ねこふじかおる)さんところのフリーゲームおよび無料アプリゲーム「つきみぷらねっと」「フルボッコようちえん」「うつろにっき」「ゆめみメランコリイ」「クビトリさらさ」「ヘンゼルとグレーテルDS」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

それぞれ繋がりはなく、単体で遊べます。ただ、前提となる他作品があるフリゲも一つあるので、そこは概要に注記しておきますね。

 

全てのゲームに共通する特徴は三つ!

  • かわいい女の子のグラフィック
  • ヤンデレ
  • 底意地悪いタイプの鬱展開

です!

 

 

 

 

 

『つきみぷらねっと』

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[概要]

ティラノ製ノベル。数分。余命わずかの主人公と、月から来た君。

 

[感想]

切なくて一途でちょっとダーク、な掌編でした。良くも悪くも雰囲気重視。文字表示やちょっとした演出がだいぶスローテンポなのが個人的には難点。ですが、物語にのめり込むだけの間や演出を作ろうとしているのかなーとも思います。

個人的には願わないエンドが好き。もっとドス黒い何かがあるはずでしょ、と言いたげなところがこの作者様ならではの味だな~と思います。何も願わないということはつまりつきみちゃんはいらない……と考えればより虚しさが際立つ気がして、TRUEを踏まえるとなおのこと好きです。

 

[一言]

かわいい女の子と終末を迎えられるゲー。

 

 

 

 

フルボッコようちえん』

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[概要]

ウディタ製ノベルゲー。十数分。幼女に罵倒される。『みことにっき』既プレイ推奨。

 

[感想]

幼稚園児という舞台設定を利用してプレイヤーをメタ的に罵倒しにくるゲーム。

期待していたのはリアルないじめシーンや幼稚園ならではの展開などだったので、期待外れではあります。が、こうして期待外れと呟いていた時点でことみちゃんの罵倒が綺麗に刺さるので、メタゲーとしては良い作りです。

同作者様の他作品キャラクターがちょこちょこ登場しますが、明確に既プレイ推奨なのは『みことにっき』だけかなー。また、プレイ済みでもぼんやりと謎は残るので、どんでん返しっぽさを楽しむものと割り切っておくほうが良い気がします。

BADエンドもあれはあれでことみの救済と言えるのかも。人を罵倒する時は自分が言われて一番傷つく言葉を選びがち、という説が頭をよぎる作品でした。

 

[一言]

キモオタ君今日も生き延びて恥ずかしくないの~?www を楽しめる方向け。

 

 

 

 

『うつろにっき』

ヤンデレ恋愛ADV うつろにっき

ヤンデレ恋愛ADV うつろにっき

  • Yanase Games, Inc.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

 

[概要]

アプリで遊べる、ヤンデレノベルギャルゲ。選択肢で分岐有、オートセーブ有り。キャラはボイス付きで、CVは有名VTuberが担当されています。

 

[感想]

いやー、元々私はふわっとVTuber追ってる人なんですが、聞き覚えのあるお名前が載っていて驚きました。フリゲとVのコラボとはたまげたなー。

見た目や喋り方は声担当のVに合わせてる感じですが、名前や性格は別物です。声劇っぽく見えるかも。なお、活舌も演技力も満点です。さすが。

お話としては、クズ主人公×一途ヤンデレちゃん。恍惚とした病み一枚絵もあって、王道ヤンデレゲーって感じです。そのぶん、独自のストーリーを期待するとちょっとズレるかも。

着目したいのは演出かな。ボイス付きならではのやり口や、タップを挟んでしみじみと恐怖を感じさせるやり方が巧みでした!

 

[一言]

アプリでさくっとヤンデレ美声を楽しみたい方向け。

 

 

 

 

『ゆめみメランコリイ』

enoshima210.work

 

[概要]

ティラノ製ノベル。数分。猟奇ヤンデレ

 

[感想]

 

readmeにある通り、突貫工事の作品とのことでストーリーは雑。やりたい猟奇シーンやヤンデレシーンのために、諸々が都合よく吹っ飛ばされます。雑な射殺許可からのお涙頂戴はもはやギャグ。切断に気付かないのもさすがにギャグ。ただ例のバッドエンドはこれがやりたかっただけだろ案件で吹き出しました。

といってもグラフィックはやっぱり可愛いですし、ゲス顔もキチ顔もしっかりあるので、それらを堪能したい方はささっとプレイできておいしいとこだけ取れて良い感じかも。

なおフルボイス版もあります。CVはこれまたVtuberさん。個人的にはまったく合わない声でした。あまとろボイスと活舌悪いのとはまた違うんだよなあ……。逆にリスナーの方は嬉しいコラボなのかも。

 

[一言]

顔か声が好みなら結局はおいしく頂けるよねな感じ。

 

 

 

 

『クビトリさらさ』

enoshima210.work

 

[概要]

ティラノ製ノベル。数分。グロ切ない系。

 

[感想]

お堅い文体ながらちょこちょこ言葉が崩れるので、読み物としては微妙。でも雰囲気作りはすごく良いです。どのエンドでも結局ああなるの、なかなかに業が深くて好き。

達観した毒婦っぽい雰囲気と、一人で雪の中孤独に過ごす女性と言うもの寂しさ、このアンバランスさが良かったですね~。谷間の描き方も絶妙で好き!

メリバエンドのほうはちょっとよく考えると釈然としませんし、あの後さらさが一人になるのかなと思うと寂しくもありますが……。雪の中だと腐るのは遅そうだし、身体だけでもあるなら……みたいな感じなのかなー、なんて。

 

[一言]

民話ホラーっぽさと色気のある爛れた雰囲気にピンと来るなら。

 

 

 

 

ヘンゼルとグレーテルDS』

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[概要]

ティラノ製、ノベル型のクリック探索ゲー。妹との恋愛要素あり。

 

 

[感想]

 

・黒いグリム童話

しっかりホラゲーしてる~!! というのが第一の感想。

ここまで一連プレイ順で感想を記載してきたんですが、小粒でジャンキーな感じの読み物が多かったので、ここにきて高クオリティなものがお出しされて嬉しかったです。これだから作者様追いはやめられないんだよなあ。

メタネタが飛び出てくるところは世界観壊してて個人的に合いませんが、エンド分岐のフラグがわかりやすくてプレイヤーに親切なのは良点。

 

・探索が楽しいマップ移動

探索と言っても途中までは一本道。ですが、道中にちょっとした会話がたくさん仕込まれているので飽きることはありません。慕ってくれるかわいいかわいいグレーテルと戯れるもよし。セリフの裏に仕込まれている闇にぞわぞわするもよし。

やろうと思えば探索はガン無視して先へ先へ進めるので、お急ぎの方もプレイしやすいかなと思います。もったいなくはありますが!

 

・緩急の付け方が痺れるエンド

複数のエンドが楽しめる本作。ただのパターン分岐ではなく演出の違いにも凝られているところが素敵でした! 特に私はグレーテルが笑いかけてくれるあのエンドが好きですね~。じっくりと時間を取ってくれるぶん、鳥肌モノでした。

今回の主人公は他と比べるとやや気概がありますが、特定の場面ではドヘタレクズ化するところも安定のお味。ヒロインが主人公好き好き大好きなのは言わずもがなです。グレたん呼びかわいいんじゃ~。

 

 

[一言]

エロあり鬱あり、まさにダークサイドな童話。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

オススメするなら断然、『ヘンゼルとグレーテルDS』。

といってもこの作者様の売りはかわいいグラフィックとわかりやすいヤンデレ演出にあると思うので、とりあえず気になる女の子がいたらそこからプレイするのが良いかと思います!

 

 

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フリーゲーム「非行兄妹と後日談のアリア」感想

「傷はいつか癒えるとよく言った、なら時間の早回しもしてみせろ」

癒えるまでの苦しみを感じることすらできないくせにな前置き。

 

 

 

えー、今回は嫌気性ネオテニーさんところのフリーゲーム「非行兄妹と後日談のアリア」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

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悲惨な過去を持つ兄妹が、それでも意外とコミカルにいちゃつきつつ進むRPG。基本は一本道、クリア後ダンジョンでさらに別エンドが楽しめます。

 

 

というわけで、さっそく良かった点など。

 

 

 

ダークな後味の残るストーリー

 

まず、オッと思わされたのが、世界観の導入について。

本作は勇者と聖女が世界を救った“後”のお話。そして、魔物がすっかり人間と共存する世界になっています。

ここで斬新だったのが、作中でこの舞台設定がモノローグではなくイベントやNPCとの会話で察せられるようになっている点でした! 主人公二人は当事者でこの世界で生き続けているわけなんだから、改めて解説なんてしないというのも、当然と言えば当然なのですが……。その当然がきちんと成り立ってるのが素敵。

 

さて、この魔物との共存の歪みを示すかの如く、各地では色んなエピソードが発生します。そしてそのほとんどが、ジリっと苦い後味で終わります。そここそが好きでした!

イジワルな鬱展開じゃなくて、こう、「ああ……」とざわつく余韻を残して終わる感じなんですよねえ。好みな塩梅でした。

 

 

 

コミカルだけど激重感情

 

暗いイベントがあり悲壮な過去があり仄暗い舞台があり……しかし意外にもプレイ中はさくさくと進められるのが本作だったように思います。

というのもまず、全編を通して兄妹ががっつりいちゃいちゃしてくれているからかと!

いやもうね、兄妹もの好きな方は必見ですよこれ……! 

重めのエピソードの間にコミカルなやり取りを挟んでくれるので、シリアスの胸焼けや緊張の中だるみもなく、じっくり楽しめたように思います。

 

エンドも、舞台設定だけ見れば崩壊へと向かっていくようにも見えますが、兄妹という観点で見るとものすごくハッピーエンドだなと感じました。これまで兄妹に感情を寄せさせてくれるつくりだからこそ、すんなり受け入れられる構図だなあと思います。この、どこにフォーカスを当てるかで後味が変わるお話も、深みがあって好きです。

さらにもう一個見え方の変わる展開があるわけですが……この辺はネタバレなので、追記にて。

 

 

 

 

探索しがいのあるダンジョンと救済措置

 

落とし穴、滑る床、毒沼などなど、今となっては王道のRPGダンジョンギミックが盛りだくさんで兄妹を迎えてくれます。腕が鳴るなあ! こういう古き良きギミック好きです。

一応、ノーコストとはいきませんが、地形ダメージ無効の装備やトラップを全スキップするアイテムなどの救済措置も用意はされています。ReadMe読むの大事。

隠しボスがいたり、NPCとの会話で強いアイテムや武器に出会えたりするところも、RPGといえばコレな魅力がバチバチに出てて嬉しかったですね~!

 

ダンジョン攻略だけでなく、バトルもなかなか手強い本作。故に、道具屋さんはきっちりとチェックしておくことをおススメします。

特に本作はセーブポイントが限られているので、どこでもセーブできるアイテムは個人的に必須でした。アイテム欄の一番上にあるから連打でうっかり使っちゃったんですが、まあまあそこはご愛敬で。99個買いは正義!

 

 

 

 

装備品やアイテムの絶妙なフレーバーテキスト

 

あとちょっとしたところだと、装備品の名前や説明文が好きです! 

アルマちゃん、キャラチップはちまちま可愛いのに装備品は魔女とか女王とか夜の娘を想起させるものが多くて、ドキドキしちゃうんですよね……。へへ……。ノエルの方も短刀二振り連撃や即死効果など、どちらかといえばシーフやアサシンっぽい感じで、作中で言われている「チンピラ」感がしっかり出ててニヤニヤしました。手先と力で生き延びる小さき者、大好き。

 

また、注目したいのが魔物図鑑! 説明文がアルマの視点で見た魔物の所感、というところがとても好きでした!

どういう生態をしているか、あの世界でどういう扱いになっているか、といったところが読めるのも好き。文量もほどよく「読み物」って感じで、楽しかったですね~。

 

本作は低確率ドロップ品があるんですが、それについてもきっちり記載されていてとても親切なつくりでした。欲を言えば、ボス戦は取り逃がし回収不可というのが寂しくはありますが……。オートアナライズの装備があるだけでもかなり配慮が利いていてありがたいあなと思う次第です。

夜は図鑑が読めなくなる仕様もどことなくリアルで好き。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

  • 庇護と執着の境界線上にいる関係性
  • 嫉妬や依存
  • 震えや憂いはありつつもカラッと成し遂げる復讐譚
  • 兄妹いちゃいちゃ

などにピンとくる方におススメです。

 

 

追記ではネタバレ感想

 

 

 

 

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フリーゲーム「ナントカ三術将2」感想

「手を取り合い補い合えば、ほおらこんなに綺麗なレインボー!」

ドドメ色にならない程度の距離感でよろしくな前置き。

 

 

 

えー、今回はPixel_Noteさんところのフリーゲームナントカ三術将2」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

エレメントを召喚して街の皆のお悩み事を解決していく……ADV?シミュレーション? うーん、ストーリーをがっつり楽しむゲー!

難易度があるほど難しいゲームではありませんが、前作『ナントカ三術将』のクリアデータがあるとよりサクサク進められるので、プレイ予定の方は是非。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

短編集とメインストーリーが交錯する展開

 

前作からシステムがガラッと一変された本作。文章量が大幅に増し、この世界をもっと知れる&より溶け込める仕様となりました。

具体的には、短編連作めいた感じかな?

ミッションをこなすことで、世界観や作中の人達の日常を感じ、さらにはエレメントの生体もどんどんわかるようになる感じ。一方で、クーの強化で進行していくメインストーリーでは、三術将の関係性やとある陰謀が巡り合う骨太なお話が楽しめます。

 

遊び方、ストーリーの読み具合をプレイヤー側で調整できるのも嬉しいところ。

ガンガンターンを経過させて、メインストーリーからどっぷり浸かるもよし! 箸休め感覚でミッションという名の日常パートを摘まみつつ、メインの連載漫画のようなヒキを楽しむもよし!

 

 

 

ゲーム感はしっかりある画面構成

 

文章量だけ見れば、ノベルゲーもかくやの大ボリューム! ですが、ただ読むだけといった心地ではなくきっちり「ゲーム」を感じたのは、やはり随所の演出やシステムによるものかなと思いました。

ミッション→報酬といった基本の流れもそう。強化するとストーリーが進むシステムもそう。戦うRPGや選択肢を選ぶADVとはまた異なるプレイ感ではありますが、きっちりゲームとして楽しめる印象が強かったです。ただ読み進めるだけのビジュアルノベルではなく、プレイヤーの行動に何か返ってくるというテイが取られているから、このプレイ感が出るんでしょうかね……。

何より、図鑑画面もミッション画面もメイン画面もぜ~んぶ、デザインがめちゃくちゃ良い!! 見たい情報がぱっと見て分かりやすいの、さりげなく最強だなって思います。

メインストーリーの進行具合によってミニキャラがマップを移動していくのもかわいくて好き……。

 

 

 

個性豊かな街の人達

 

さて、前作ではエレメントの多様性が大きな魅力だったように思うのですが、今作ではその多様性がそのままこの世界の人々の生活に繋がっていきます。エレメント紹介が街の人のお悩み解決となることで、設定だけでないリアルさ、みんなの暮らしが実感できる……読み物としてものすごく面白かったです!

あの生物のこの生態をこう利用する!?という驚きなどもあり、色々な切り口と柔軟さが見れました。

 

加えて、エレメントのみならず住民のみなさんも癖あり個性あり笑いありなところが魅力的でした。なんだろうな、確かに顔無しで一回きりのキャラがほとんどなんですが、それでもただのモブに収まらないんですよねえ。ちゃんと、そこで生きてる人たちって感じがして好きです!

特に面白かったミッションなどは、ネタバレになるので追記にて。

 

 

 

完璧じゃないから三術将!

 

前作でも華麗な連携を見せてくれた彼ら三術将ですが、そこはまだまだ急ごしらえ。今作ではその三人の絆がより深まっていくところも見れて、人間ドラマ的な楽しみができるお話でもありました。

あの三人それぞれ、個性がものすごくバランス良いんですよ!

ジーは一見ナルシストだけどものすごく努力家で、爪が甘いけど慕われてて。

イグニスは堅物だけど緻密な思考が得意で、言葉は足りないけどそのぶん恩を着せたり人を責めたりしない。

メアトはぐうたらに見えるけど、大切にしたいものや自分のやりたいことをどうやってうまく社会と溶け込めさせればいいのかわからないだけ。

なんかね、全員やっぱり足りないところがあって、素直に「こいつ良い人なんだよ!」とは言い難いんですよ。それぞれに、オイオイって言いたくなるシーンもあります。でも、だからこそ私は彼らに全力の親しみを持って、「こいつ良い奴なんだよ!!」って言いたくなっちゃうんです。心から。

 

そしてメインストーリーの中だと、クーが良い清涼剤だな~と思いましたね。この作品、三術将がぎくしゃくと不和を重ねていく話だったとしても、見どころはあったはずですが、それ以上にシリアスやすれ違いに疲れてしまっていたようにも思います。だからこそ、クーの存在がありがたかった!

時にはきっぱりとツッコミ、時には癒し系として、しかし本人もそこそこ自由人な感じの雰囲気でもって作品全体をまろやかに整えてくれるという。いやあ、まさに良い助手ですね!

 

ぎこちないからこそ手を取り合える、不完全だからこそ補い合える、熱くて楽しいストーリーでした!

 

 

 

顔グラも立ち絵も豊富

 

最後、グラフィックについて。

まず、話してる最中に顔グラが出てくるんですが、どれもこれも表情豊かでとても素敵でした! 感情が乏しくなるという業を背負っているイグニスも、決して無表情というわけではないんですよね……。こういうところが好きです。また、笑顔になると急にぱあっと少女らしくなるメアトに一番きゅんとさせられました。

表情だけでなく、状況に応じて新規立ち絵がバンバン出てくるのもポイントです。えっ、こんな衣装見せてくれるんですか?!っていう。キャラを画面外に出したり、暗転させたりして衣装替えをごまかす手法だってもちろん取れるはずなのに、惜しみなく色んなバリエーションを見せてくれるところがとても素敵。

中でもやっぱり着目してしまうのはジーですね~……。やっぱり主役なだけあって差分も豊富。元々のデザインがものすごく好きなんですが、それでもなおどの色バリエーションも合うなあと思えてしまうのがすごいなあと。

やっぱり表情から感じるそのキャラっぽさが一番の魅力なんだなと思います。

 

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

前作が好きな方はもちろん、用語集などが搭載されているので一応今作が初めての方でも、是非遊んでみて欲しい逸品でした!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

 

 

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shiki3.hatenablog.com

 

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