「幕を上げたのは誰だった?」
忘れてしまった前置き。
えー、今回は、空色天体博物館さんところのフリーゲーム「ねじまき前奏曲」(配布停止中?)と「コッペリアの墓標と廻る恋のはなし」の感想をつらつら書きますね。
2作は関連性がないんですが、前者が掌編だったので合わせて感想を。
- 『ねじまき前奏曲』
- 『コッペリアの墓標と廻る恋のはなし』
- どんでん返しのストーリー
- 可愛い立ち絵とギャップ
- お洒落な画面構成
- 『コッペリアの墓標と廻る恋のはなし』ネタバレ感想
- ストーリーについて
- キャラクターについて
- おまけやタイトル画面について
『ねじまき前奏曲』
まずは掌編の「ねじまき前奏曲」の方から。プレイ時間は10分かからないくらいの超短編。ジャンルに電子絵本とあるように、終始メルヘンな雰囲気で話が進みました。
スタートの仕方がまず独特で、お話の終わりもゲームシステムに絡めた素敵なやり方でした。あの余韻が残る感じ、好きです。
エイプリルに公開されていたのをDLしたんですが……今は公開休止中みたいです。ちょっと寂しい。
『コッペリアの墓標と廻る恋のはなし』
で、次が「コッペリアの墓標と廻る恋のはなし」。こちらはこの作者様に定評のあるヤンデレさんが全開です!やったあ!やったあ!ありがとうございます!年齢制限あり注意です!
先んじて書いておくと、この作品はネタバレを見ずにプレイすることを強く強く推奨します。ヤンデレ・鬱展開と聞いてピンとくる人はなおさらです。公式の紹介ページも薄目を開けてちらっと見るくらいに留めても良いかも。いや、お洒落で素敵なページなんですけども。
というわけで、ここからの感想も、察しが良い方は止めておいてプレイしてから戻って頂けるとありがたいなー、なんて。
と、長い前置き終了。
さっそく魅力を挙げると、
どんでん返しのストーリー
何よりもまずここです。初めのうちは失礼ながら、先を読めるなーと思いつつプレイしてたんですが……間違いでした。浅はかでした。とんでもない展開でした。ありがとうございます!!
後半につれて熱くなっていく展開、そしてまさかの結末。コンプ後には良い意味で鳥肌総立ちで余韻でぼうっとしてしまいました。
可愛い立ち絵とギャップ
ヤンデレと注意書きがあるように、可愛いだけのイラストではありません。時にはぎょっとするような表情も見せてくれます。たまらん良い。
ネリネちゃんがお口あけてふぇぇって感じで泣いてる立ち絵が一番お気に入りです。服装やキャラグラのふわふわひらひら~な感じも超可愛い!抱きしめたい!ウェンデルは自分の萌え属性こと片目隠れさんですし!
お洒落な画面構成
レースや甘いお菓子がいっぱい、それでいて墓標がスパイスになっている、まさにダークメルヘンにぴったりな構成になっています。こういう雰囲気、本当好きです…!
元々こちらのサイトの作品はどれも言い回しが癖になってもう大ファンなんですが、特に今作はネリネの挨拶の台詞が心に残ってます。何度も呟いてみたくなる台詞です。
とまあ、ネタバレを齧ってでも書けるのはこのくらいかなあ。
がっつり感想は追記で書きますね。
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓
『コッペリアの墓標と廻る恋のはなし』ネタバレ感想
ネタバレ注意、
ネタバレ注意、
ネタバレ注意!
とっても気を付けてほしいので3回書きました!!
ストーリーについて
ループもの鬱展開最高に大好きです。
いや、というかまさか脇役だなんて、ねえ。土曜日エンドでぞくぞくっとしました。あのエンドだけ短めっていうのもまた、救いをばっさり捨てられてる感じでとても好みです。
キャラクターについて
ライヒ:
だんだんとネリネに惹かれていったり、恐怖と恋の間で葛藤したり、心の揺れ動きがとても魅力的なキャラクターでした。木曜日のエンドはもう熱くて、一緒に拳を握りしめてうおおおおっと思ったんですが――いやあ良い突き落としっぷりでした。
ネリネ:
可愛い!たまらん可愛い!泣き顔が一番可愛い!
彼女もだんだんおかしくなっていく様には恐怖を煽られました。
ウェンデル:
お前か!?っていうのが一番の感想。
外見は好みだし、実は彼も記憶を操作されて…? なーんて想像していたので、まさかの展開でした。いやあ良い鳥肌だった。
彼の執念の物語の先を見たい気持ちもあり、そこが語られないからこそ名脇役かもしれないという気持ちもあり……複雑です。
おまけやタイトル画面について
よくよく考えれば、あのタイトル画面が真相を全て語ってるんですよね……。こういう、真相がわかると真の意味に気づく系の演出大好きです。あの糸を見て、あれ?とは思ったんですが、水曜日までの展開しか読めませんでした。
おまけのエンディング回想で、ライヒの不憫な一枚絵が見られるのも凝ってる良い仕掛けでした。
とまあ、こんな感じで。
今までプレイしてきたフリーゲームの中で十本指に入る傑作でした!