「貴方は何を達成したのか」
躍らせれていただけではな前置き。
えー、今回はゆうあかりさんところのフリーゲーム「3人目のレーゾンデートル」の感想をつらつら書きますね。
エイプリル恒例の悲惨さたっぷりなシリーズ、第5弾です。ニッチな萌えを思う存分供給して頂いている身としては有難い話ですねぇ。
世界設定など
軍人設定ではありますが、小難しい組織系統などは削って、シンプルにとっつきやすい短編仕様になっています。この辺りのわかりやすさは短編に必要だよなー、なんて。モブキャラとメインキャラの違いがわかりやすいのも助かりました。いかんせん私は人の名前を覚えるのが苦手なのでw
キャラクター
腹黒しかいません。やったね! 狐と狸の化かし合いみたいな、裏でギスギスしている関係が好きな方は特に合うと思います。愛憎好きにもおすすめです。
ルネを攻略しているとデレる度合いが高まるにつき口調がうきうき幼い感じになっていくのが面白かったです。三十路間近おいこら!w
BGMやデザインなど
起動画面の重々しい感じがまさにこの作品の内容を体現していて実に良かったです。ゆうあかり作品はいつも色合いが素敵だなあと思っているんですが、今作も同様、色遣いがお洒落で印象的でした。シンプルなメッセージウィンドウもほんのりぼやかしてあるのが好きだなあ。
鬱展開の発想
この発想はなかった、というとんでもなことをさらっとしでかしてくれます。指輪……ふふふ……。驚きの展開も書きたいけどネタバレになるのでプレイしてご確認ください。
とまあ、こんな感じで。
安心と安定のゆうあかり作品でした!
追記ではネタバレ込みでエンドに関することをつらつらと。
ネタバレあり注意。
ロザリアについて
旧来の知り合いと会うのに砂糖の好みを隠さない辺りとか爪の甘さがやっぱり良いところのお嬢さんと思わされます。おまけ部屋の毒舌全開で抵抗する展開もちょっと見て見たかったなあ。
鳩尾パンチでも倒れない辺りは流石軍人でした。
タイトルの意味について
1人目
時計屋の彼/幼い頃の恋に一生懸命な女の子らしい存在意義
2人目
誰ともわからぬ復讐相手/本編では復讐しか生きる意味を見いだせない
3人目
ルートによって違うけど基本的にはそのルートの攻略対象/エンド後は生きるために彼にすがるしかない
そんな感じのイメージ。
……だったけれども、作者様の解説では違うようでした。てへ。まあ解釈は自由ということで。