うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「 レグルスの箱庭」感想

「一度火がつけば皆、巻き込まれるしかないって」
もう誰も止められない前置き。

 

えー、今回はSUGAR STARさんところのフリーゲーム

レグルスの箱庭」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。


鬼畜王ラ○ス風、恋愛要素ありの国取りシミュレーション。攻略対象は女の子5人と男の子1人。初回はけっこう難易度高めですが、二週目からはチートなくらい楽になります。

全エンドを見るために結局10周しました。いやあ長かった!

 

SGSTさんの作品は、鬼畜なランダム要素で有名ですが、この作品はまだ易しい感じでしたねー。兵力と金集めが完全ランダムですが、それらが出てくる確率も高めみたいですし。
さて、そんなわけで、とりあえず魅力を語っていきましょう。

 

 

可愛いイラスト

萌え系の可愛いイラストや立ち絵が多くて、好みに合う人はそれこそキャラ萌えだけでも楽しめるんじゃないかなーと思います。途中挿入のCGや、起動画面、特殊敵グラフィックも凝っていて、ビジュアル面では大満足でした!
戦闘中のミニキャラも可愛いです。あいりん可愛いよあいりん。

 

鬱展開多めのストーリー

主に3国ほどと戦うことになるんですが、どの国もメインイベントがけっこう精神的に抉ってくるストーリーです。サブイベントも鬱展開が多いです。愛憎劇も楽しめます。素晴らしいね!!
戦争ゲームですから、暗くなるのはまあ当たり前だよなーと思いますが。
男の娘混じりの三角関係だとか、姉妹愛と嫉妬とかの、人間関係的などろどろも楽しめます。ほんわかしたグラフィックとのギャップがまた心を抉ってきます。好きです。初プレイ時はあっさり衝撃的な展開がやってくるもんでぎょっとして何度も手が止まりました。
ドロシー可愛いよドロシー……

 

領地拡大、選べる仲間

とにかく仲間が多く、敵だろうが味方だろうが異邦人だろうがじゃかじゃか仲間に出来ます。その数なんと35人。しかもみんな個性的でキャラ被りも無いときた。万歳。
仲間にする条件も色々で、初回で全員を仲間にするのは到底無理なほどなんですが、それでも周回プレイの楽しみがあって良いです。広げた領地で知らない子と会った時は嬉しくって嬉しくって。あの子も可愛いこの子も素敵、みたいな。よりどりみどりです。
前作「箱の中のネコ」をプレイ済みならキャラ達のその後が見られてさらに良い感じです。
さらに、戦闘での隊長を特定の組み合わせにすると、まれに必殺技が見られます。仲が良かったり共通点があったりする二人を隊長副隊長に設定すると、特殊なコンボ技や会話も見られてお得。ソルジャーとウィリアムには何度も助けられました。

多数のキャラ別エンド

特別なエンドが見られるのは、既に述べた通り6人分。それぞれ、ミニイベントが豊富です。スチルもあり、いやあ周回プレイがはかどりますね!
好感度の都合上、セーブデータをとっておいて後から回収、というのは難しいため、それなりに時間はかかりますが……。それでも、2周目以降は戦闘が格段に楽になるので、キャラ萌えさえあればやっていけるボリュームです。

 

豊富なおまけ

設定やおまけ漫画、あとがき、スチル閲覧、OP鑑賞、などなど。
中でも注目したいのはSSと幸・不幸モードです。
SSは5つほどあって、どれもキャラクターの個性を掘り下げてくれる魅力的なお話。このおかげでアザセルが大好きになりましたねー。悪堕ちひゃっはー。
幸・不幸モードはその名の通り、各キャラクターごとに条件を満たすと、幸せな時と不幸な時の一言メモが追加されます。「世界を救えた」「世界を救えなかった」みたいな感じですね。キャラによっては予想外な一言がさらっと書かれていて衝撃的。これをコンプするのもまた楽しみの一つです。
私は、流名と凪の幸モードがめちゃくちゃ苦労しました……。流名は加入が遅いうえ条件技がランダムでなかなか出てくれないし、凪は魔人戦が始まっちゃうとイベントが起こらないし。凪はこの魔人戦始まるとアウトってのがわからなかったもんで、何回もやり直しました……。でも良いんだ、かわいいから!

 

 

 

というわけで、魅力的だなーと思ったのはこのくらいですね。
あと、一応、難点も挙げますと。

 

 

 

当作者様恒例ランダム要素

はい、もう慣れたランダム要素が相変わらずこちらを苦しめてきます。
といってもこの作品でのランダム要素は、

  • 初回プレイでの財力や兵力の増強
  • K&にーにーの出現フラグ
  • 隊長副隊長の必殺技

くらいなので、まだまだ楽な方かなーと思います。

 

 

既読スキップなし、戦闘スキップなし

システム面での不備はこれまた作者様恒例ですが、一応。
一度スキップするとミニイベントもスキップして見直すためにリセットすることがしばしば。周回プレイ中も気が抜けません。既読スキップのみにするか、ログ表示があってくれれば楽だったんですけれども。
あと、周回プレイをするともう戦闘がワンキルになってボタン押すだけの作業になってしまうので、戦闘スキップも欲しかったですねー。

 

 

個別エンドの条件厳しめ

個別エンドやミニイベントの条件が厳しめなので、攻略を見ないと絶対に辿りつけないと思われます。ですので、自力でフルコンプを目指したいドMゲーマーさん以外は大人しく攻略とにらめっこするのをお勧めします。
攻略ページはサイトの紹介ページにリンクしてあるので助かりますねぇ。
あと、一歩間違えるとイベント見逃し、というパターンが多いので好感度はしっかり管理しましょう。
ノーマルエンド条件の忘却の森は、フォーサイドを制圧しないと買収できませんのでご注意を。これを忘れていたもんだから、初めのうちは無駄にターン消費してゲームオーバーになってましたw

 

 


こんな感じで、システム面での欠点はわりと目立ちますが、ストーリーやキャラ面では最高と言っても良いくらいお気に入りです。
キャラ萌えやコンプ燃えを楽しめる方、よくわからんけど可愛いグラに惹かれた方、鬱展開やヤンデレがお好きな方にオススメします!


追記ではネタバレありの感想を書きますね。
興味ある方は右下moreよりどうぞ。

 

 

 

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鬱展開万歳。
これに尽きます。


というわけでネタバレ注意。

 

 

 

 


やっぱり衝撃的だったのはドロシーちゃんでした。
ドロシーと出会う→キャラグラで惚れる→無口美少女ひゃっはー!→救いだす→………
つらい。
しかもこれが舞踏会イベントのフラグなので、結果何回もドロシーを殺すはめになったもんで……。ドロシーエンド欲しかったような、あのシーンがないとシナの「殺されてもいい」が聞けないのでやっぱり良いような、なんかもう複雑です。でも好き!

 

フランシス様は大抵、愛情表現に「引き裂きたい」が入っているのですごく萌えました。
大事にしたいだけど壊したいみたいな、この葛藤ね。萌えるね。やばいね。

攻略キャラは皆何かしらの後ろ暗い想いを抱いていたので、鬱展開とかヤンデレとかの意味でも楽しめました。はい。流名ちゃんのヤンデレ化もできれば欲しかったなー、なんてのは贅沢ですねw

 

アレンの闇堕ちも萌えました。一番しなさそうだったので最高でした。専用立ち絵もあるとか優遇されすぎやん!素敵! しかしアレンは友情エンドだろうと高をくくっていたのでまさか朝チュン描写まであるとは…。舞踏会後のフランシス様の、ツンツンな態度がたまらんです。

 

キャロリアさんは高飛車ツンデレで可愛かったですねー。
フランシス様がキャロリアさんより大人っぽいというか、良い感じにあしらってるのがちょっと面白かったです。ああいう大人びた感じ好きだ。

 

松江は話し方が好きです。はい。方言萌えですよね。
憎みたいけど、とか、鬼だから、とか、たくさんのジレンマを抱え込んでいる子だなーと思います。萌えます。

 

シナは得体のしれない子だと思っていたら想像以上に格が高かったです。キャラデザインも好みだし、こう、クーデレっぽいのもまた良いなあなんて。フルコンプした時のランダム起動画面が真シナエンドのスチルで感動しました。ありがとうありがとう。

 


そういえば、あとがきには女性向けを目指して男性向けっぽくなったとありましたが、正直どっちでもいけるのではないかなーと思います。百合もあるしBLもあるし、あえて言うなら雑食向け……?


さらっとセバスチャンがワルド様を好いてたり、アトリア国の話がヤンデレ×男の娘ショタだったり、かと思えばひさぎ姫が精神崩壊しちゃうし、もう大騒ぎで超萌えました。

 

いやもう本当、ヤンデレ好きと鬱展開好きには、メインストーリーだけでも良いから楽しんでみてほしいものです、はい。