「まあ助けますけど、ほら、なんか素直に手を差し伸べるのもさあ」
なんだかんだで良い人な前置き。
えー、今回は、Space not farさんところのフリーゲーム「プリズンナイトmore」の感想をつらつら書きますね。
1時間もかからずに終わる、短編RPGです。といっても中身は濃く、システムさくさくプレイはじっくり、な作品でした。なお、前にブログで取り上げたムスペルの前作になります。
さて、魅力的だとおもった点をつらつらと。
称号名や軽い考察などあるので、一応ネタバレ注意です。
スピーディなバトルシステム
ドットキャラがとにかくぬるぬる動きます。反応も早いので、ザコ戦もさくさくです。
魔法や技が装備扱いなのも面白いです。一人二つしか技が使えないので、選ぶ楽しみが増えますね。回復重視にするか高火力で悪即斬か……。技の付け替えをしてみると、なかなか勝てなかったボスに案外あっさり勝てたこともあり、奥深いシステムでした。
あとは、WPシステムが特徴的かな?
WPはツクールにおなじみの方限定で伝わりそうな言い方をするなら、TPとだいたい同じものです。戦闘中、行動するたびに溜まっていきます。ただし、せっかくいっぱい溜めても戦闘が終了すれば初期値に戻るので、技は遠慮なくぶっぱなしていくスタイルがオススメです。常に「じゅもんつかうな」スタイルの私にとって、ためらいなく技を使いまくれるのは嬉しい限りです。
ひねくれた善人の主人公達
しょっぱなから飲んだくれてる男女……この二人こそが操作する主人公達です。
まるで悪役のような態度、二人のほどよいの距離感、そしてほんのり裏に見え隠れする暗そうな境遇がたまりません。助ける相手である少女も暗い過去があり、鬱展開要素もあります。といっても、主人公組の会話がウィットに富んだギャグめいているので、雰囲気自体は明るめです。
やっぱり先にこっちをプレイしてからムスペルにいったら良かったなー……。
かなりストーリーに関係してるんですよね、この作品。結局あの少女はアップファルだと思うんですけど、「あたし」だったのが「ボク」になったのも、自由で強い冒険者への憧れなのかなー、なんて考えちゃいますねぇ。
お楽しみの隠しダンジョン
周回要素や隠しダンジョンがあるのも魅力ですね!
ついやりこみたくなってしまいます。
称号という、特定のプレイをしたらゲットできるコレクション要素もありました。ちなみに私は初回プレイで、「シトロンソーダ」「頑固者」「独立」を手に入れました♪
難易度も三段階で調節できますし、ゲーム中もコンフィグで弄れるので、周回もやり込みもやりやすいです。ハードでの裏ボス撃破はなかなか厳しそうな気がしますねぇ。
とまあ、こんな感じで。
さくさく進めて、お手軽ボリュームのやりこみRPGをやりたい方にオススメします!
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