「日向には猫がつきもの」
まったりお昼寝したい前置き。
えー、今回は風車猫さんところのフリーゲーム「あおぞらあさがお」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
全体的にほのぼの、しかしラストは切なく泣けるあたたかいお話でした。似非歴史系とのことで、私は日本史さっぱりなため馴染めるかドキドキでしたが……。難しい用語もなく、すんなり読み進めることができて助かりました。
細部まで和な文章
まずメニュー部分、横文字を徹底的に書きなおしてあります。和物はやっぱりこうでなくちゃ! 細かいところへのこだわり大事ですよね。
巾着や手ぬぐいなど、小物の使い方も印象的。シーンごとに特徴的なものがあって、それぞれのエピソードがより色濃くなっていたように思います。
愛らしいぽっちゃりヒロイン
ヒロインがぽっちゃり系です。天然で控えめで、でも気丈なところもある感じ。私もほっぺをもにもにさせて頂きたく存じます。
彼女の話し方がとても可愛いんですよー!
半兵衛との、「誠でございますか!」「まことでございますよー」みたいな会話がすんごく和みます。なんだろう、半兵衛がおどけて敬語で復唱するの萌えるんですよねぇ。
史実にもしっかりのっとったストーリー
名前を見ただけでも詳しい方はピンと来るのではないでしょうか?
プレイ後にググってみたところ、細かなところまで史実にのっとって丁寧に描写されていたのだとわかり驚かされました。歴史上の人物には恒例の切ない要素もありつつ、最終的には報われる、あたたかいお話です。
特に終幕一、トゥルーに当たるエンドは予想外で、驚くとともにじんわりと涙がにじんできました。スタッフロール中に読み進められるシステムも、他にはない感じで新鮮。明るいエンドも真実を知るとぐっと辛さがこみ上げてきます……。
お気に入りはもちろん、雨のあのエンドです。やっぱり鬱なエンドが好きなんです、はい。とはいえ、全体的にはハッピーエンドなので悲劇が苦手な人もご安心くださいませね。
難点を一つ挙げるなら、デフォルトだとちょっと文字が見にくいことかな。見にくいと思った方は設定で文字のフォントをゴシック体に変えてみることをおすすめします。
とまあ、こんな感じで。
和風もの、切ない話やほのぼのな話が好きな方におすすめの一作でした。
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