うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「アクアリウムス」感想

「選ばれし民が世界を統治する」

案外凡人の方が楽な気もする前置き。

 

 

えー、今回はクリアラブログさんところのフリーゲームアクアリウムス」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ウディタ製の長編RPG。細胞変異や箱庭世界、軍組織などのワードにピンとくるかた向けのストーリーと、オリジナル要素ありのバトルシステムが魅力です。

現在はリメイクされ、『アクアリウムス真ギュラリティ』として改題されました。本記事はリメイク前のプレイ記録なのでご了承を。 

 

というわけでさっそく良いなあと思ったところを。

 

 

続けて爽快コンビネーションバトル

 

やっぱり一番に挙げたいのはバトル、このコンボシステムです。

特定の順番でスキルを発動させると追加ダメージが入るというシステムですが、これがとにかく爽快! 追加ダメージは倍増していくので、うまく重ねれば5ケタダメージも夢じゃない、はず。大ダメージを叩きだすのが好きな方にとってもオススメです。

仲間と仲良くなると追撃してくれるのも、ダメージ・キャラ愛両方の意味でありがたい!

 

また、殴るだけでなくスキルの種類も豊富です。職業の代わりにサーキットデバイスなるアイテムを使ってレベルをあげていくことで、覚えられるスキルが増えていきます。

ま、まあコンビネーションの都合上、ウィザード一強な感は否めませんが……。でもソドマスの連続攻撃とか楽しいから、うん。色々やりたいなーというプレイヤーの気持ちに応えるだけの職業が用意されてて嬉しかったです。

 

 

世界観ガチガチで燃えやすいストーリー

 

前述した通り、細胞変異や箱庭世界などがメインの、餌の立場から逆転を目指すようなストーリーラインになっています。主人公が軍属になるので、専門用語もたっぷり。けれども、展開自体はかなりとっつきやすい作品だと思います。

普段なら軍もののお固い用語はちょっと読みづらく感じてしまう自分なのですが、この作品は説明部分を特殊会話などで笑い混じりにさらっと流してくれたので助かりました。しっかり形作られた世界設定とわかりやすい展開が見事に噛み合っていて、こちらも思い切りのめり込めるストーリーです。

一言で言うなら少年漫画! 

とにかく熱くてかっこいい、これに尽きます。

 

  

たくさんのキャラクターと告白システム

 

まず主人公について。彼が話す時は基本的に選択肢が2種類出てくれるので、彼の性格の方向付けがある程度出来てよりプレイヤー≒主人公にしやすくなっています。内容は一般人的な草食系っぽいものか、肉食系スーパーイケメンなものがほとんど。私はもっぱら後者ばっかり選んでました。ふふふかっこいいぜ。戦闘時の台詞が編集できるのも個性づけに一躍買ってくれて良いですねぇ。

 

このように無個性主人公をより色付けできるのに加えて、仲間キャラも個性的な面々が集まっています。世話焼き幼馴染、元気っ子お姉さん、痴女研究者、ツインテロリ、生意気ショタ、中年リーマンなどなど。何よりお胸が大きめの女性が多くて私得。

 

ストーリーの流れに沿って行けばほぼ必ず全員を仲間にできるのも魅力だと思います。条件付きの加入はどうしても見逃した時寂しいものね。

サブ会話で仲間同士が生き生きお喋りするのも見ていて楽しいですし、ゲームが進むとなんとお目当ての子とデートに行けたり告白にこぎつけたりすることもできちゃいます。うっひょう。

 

 

惜しみなくハイクオリティを使い尽くすグラフィック

 

そしてさらに加えて言いたいのがグラフィック面!

キャラの立ち絵はもちろんのこと、表情変化あり私服ありバトル時のカットインあり、しかもコスプレまでさせちゃえます!なんてこった。

 

イリスに水着、メティスにナース、アルダに学生服がハマってた覚えがあります。あっでも一心も学生服似合ってたなあ。

さらにさらに、このハイクオリティなイラストは仲間キャラだけでなく、敵キャラやモブキャラにも惜しみなく使われています。ここぞというところでガンガンスチルや一枚絵が入ってくるので、なんというか、こんなに良いんですかと歓喜の叫びを上げたくなるほどでした。

 

 

 

他にも、称号集めやサブクエスト、合成システムなど、やり込み要素がたっぷり。一直線にクリアを目指すもよし、寄り道しまくって万全の装備でイボルバーに挑むもよし。強くてニューゲームもあるという、ボリュームたっぷりの一作です。

 

 

さて、このように様々な要素があるこの作品ですが、一方でそれが惜しいなあと感じられてしまうところもあります。

以下ぐだぐだ語りますので、まとめだけ見たい方は最下部へどうぞ。

 

※合わなかった点語り注意※

 

エストや採集について

 

討伐クエストは複数受注できるようにして欲しかったというのが一番のところ……! いっぺん中断しちゃうと討伐数がリセットされるのも痛いです。

それでも単純に汎用敵をボコスカ殴るだけならどんとこいなのですが、ごく限られた1エリアにしか出現しない敵が加わることも多くて、倒すよりもまず敵を探す段階でだんだんと面倒になってしまうという……。せめてエリア限定の珍しい敵は1匹・他の雑魚は複数匹などの構成にしてもらえたら、印象がかなり変わっていたんじゃないかなーと思います。

また、採集クエストの収集物に偏りがあるのもネックでした。特に終盤、ダマスカス鋼が出ないのなんのって! レアアイテムばかり足りなくて雑貨が余り、かといって合成してもアイテムを使う機会自体が少ないなんてことも……。

故郷の収集施設に投資すればレアだけ手に入るようにするとかしたら、お金の使いどころも増えて一石二鳥な気がするかなー、なんて。

 

この辺りはおまけ要素でもあると思うので、気にならない人はスルーで良いところではあるんですけどね。実装されているからにはやっぱり気になるところとして取り上げたくなるのも確かなのでした。

 

 

好感度システムについて

 

2回目以降が固定台詞なのは良いんです、むしろあれだけのデートコースにそれぞれ個別台詞ついて私服まで見られるってもうその時点でめちゃくちゃ凝っててすんげぇ話ですし、さすがにそれ以上は求め過ぎです。

じゃあ何が惜しいのかって、ラブラブになるまで回数こなさないといけないところ!

悲しい話ですが、初め新鮮だった反応も繰り返すとありがたみが薄れてしまうのです。それぞれのコースを2巡するくらいでぴったりラブラブになれれば、盛り上がった気分そのままに告白まで持っていけるのになあととてももったいなく感じました。

 

 

とまあ、色々書き散らしましたがやっぱり全体的なクオリティが高いのは確かです。

とにかく出来の良いフリゲがしたい、スタイリッシュな作品にどっぷり浸かりたいという方にオススメの一作でした。

 

追記にはネタバレ込みの感想など。

 

 

 

 

ネタバレ注意!

 

 

敵キャラについて

 

いやー、敵キャラが輝く作品でしたね!!!

一度は手を取り合った人と敵対する、これだけでも燃えあがる展開ですが、さらに戦闘前にちらりと明かされる本心がまたたまらん。

 

ちなみに一推しはハリーさんです。愛に生きる敬語キャラは大っっっ好きなんですよね!!

それまで冷静に生きていたんだろうと思うとなおさら、なおさらこう、衝動っぷりにぐっときます。もうね、戦闘前の台詞が好きすぎて、震えがきます。最高。

 

戦闘時カットインだとファマのが好きですね!心底楽しそうにギラついてる感じがとても好きなのです。あとがっちりした体つきが惜しみなく描かれてるのもよい!テンション上がります。殴り合ってるのが感じられるカットインは本当素晴らしいです。

 

 

ストーリー展開について

 

単純に「巨悪を倒すぞ!」ってだけでなく、途中から内部分裂やイボルバーと人間の類似性に話がシフトしていくのが面白かったです。お話として飽きることなく駆け抜けれたのはこのおかげだろうなあと。

それぞれの心情が明かされても、それで何か訴えてくるわけでなく、毅然とした態度で戦闘が始まるのも潔くて素敵!最後には拳でしか解決できない、虚しくもありますが、やはりこの手の革命物語には欠かせない展開でもありますよね。すごく燃えました。

 

 

好感度キャラについて

 

告白イベント自体はセーブロードでちょっとだけつまみ食いしましたが、初めに一人選んでエンディングまで行ったのはずばり、イリスでした!

なんだろう、カサルもそうなんですが、仲間になっても色々な面でアウェイな子じゃないですか。うまれたばっかだし、純粋イボルバーとも違うし、人間側からは疎まれがちだし。そう思うとなんかこう、傍で支えになりたいみたいな欲がふつふつと。きちゃったんです。

 

ただ、初めアルダの激情っぷりにときめいていたところもあって、とても悩みました。悩みました。でもアルダはリシャールとひっついてもいいかなってCP脳が言い出したのでイリスに行きました。ごめん。

仲間キャラ同士で仲良くなっていくのが見られるのも良いですよねぇ。まさかアストレアと田中にシンパシーがあるとは思ってもみませんでした。

 

 

戦闘について

 

メンバーは田中・イリス・アルダ・メティス・主人公で固定しつつ突き進んでました。

イリスに回復役を任せていたのだけど、必殺技のカットイン絵や彼女のイベントを見ているとファイター的に育てたほうが良かったような気もするんですよねぇ。ちと申し訳ない。

アルダと主人公がぶったたいてる間に後攻の他3人でひたすら盗み続けるという追い剥ぎプレイしてました。いやー楽しいのなんのって。さすがに3人回すと盗み損ねることもなくて良いですね。

 

ボス戦はひたすらアクアスターター&コネクション&アイスバーグで黙々とコンボを稼ぐなど。他属性チップは結局使わないままだったなあ。コンビネーションを理解するまではかなりボス戦きつかったんですが、いっぺんわかるともう楽々で助かりました。

 

ぬるい!って意見も見かけるんですが、コネクション縛りとか魔法縛りとかするとけっこう難易度跳ねあがるかも……?

コンビネーションの関係で、こっちがコンボ決めて即殺するか向こうに先制されて即死するかの二択になりがちなので、ギリギリ勝つ達成感が味わえないせいでこういう意見が出ているのかなあと考えてみたり。私はこのくらいきっぱり死ぬか倒すかに特化してるほうがスピーディに戦闘終わって好きなんですけどね。

 

全滅してもペナルティなしなのはとても助かりました。初めて全滅した時ありがたみで涙出るかと思った。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

なんやかんやと長時間どっぷり楽しんだ一作でした!