「好きと言うには度胸が足りないんだけど言わないでおくには勇気が足りない」
そこまで行ったら言っちゃおうな前置き。
えー、今回は児戯ズムさんところのフリーゲーム「初恋メルティング」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
さくっと終わる短編バレンタインノベルゲー。選択肢の組み合わせでエンディング分岐もあり。
どうしても自分はヤンデレに注目しがちなのでついついこの作者様にもそのイメージが強いのですが、今作はほのぼの+甘い感じの穏やか平和な一作でした。こういうのもいいよね。
というわけで、魅力的な点など。
学生時代をひしひしと感じさせる会話
小ネタのバレになってしまって恐縮なんですが、先輩が後輩に「ほらダッシュ」って言うあのシーンがなぜか妙にツボでして!
なんかなー、言葉遣いが良いのかな。あるあるネタだからかな。高校離れて久しい身なんですが、急に懐かしさがぶわっと込み上げました。
直接的には関係しないサブキャラの皆さんの会話がこう、ほどよく自然なんですよねぇ。
ひょっこり左上の顔グラ
あと良かったのが、モブキャラの全員に顔グラがついていること。単純に可愛くて素敵ですし、読み手としては立ち絵との差があるおかげで重要キャラが一目でわかるのもありがたいです。
気になるのが常に眠そうな彼と、高身長の彼女。特に眠そうな彼はおまけでちょこっと活躍してくれて嬉しかったです。
一方で、気になったところとして。
選択肢が総当たり一本
どのエンドも結ばれたりカップル成立の予感を感じさせたりするものなので、選択肢を間違えても問題はないのですが……共通ルート部分にヒントなどがあったらもうちょっと“選んだ”感があって嬉しかったかもしれません。
とはいえ、短編にも関わらずエンド数が多いのは良いところ。プレゼントがどう使われることになるのかの妄想も膨らみました。
とまあ、こんな感じで。
メイン攻略対象はまさに少女漫画のヒーローって感じで、等身大の恋を感じさせてくれました。
ハッピーエンド一直線のほのぼの甘い恋愛ゲームをお求めの方向けの一作です。
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