「気ままに今を生きればいいじゃない」
溜まっていく汚れは見ないふりな前置き。
えー、今回はSUGAR STAR さんところのフリーゲーム「トロピック」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
エンドはあるものの、やろうと思えば永遠に遊び続けられる南国系作業ゲー。システムや敵キャラなど諸々が某クラフトゲーです。
ざっくり大味のゲームシステム・萌え系のキャラグラ・言動の若干の黒さ等々、同作者様の過去フリゲ作品の流れとは変わらずで安心しました。
というわけでさっそく、良かった点など。
男女平等にむちむち系のグラフィック
起動画面からしてわかるとおり、キャラはかなりむちむち系の成人向け寄りです。また、実績開放によるコスチュームチェンジも有り。数は少ないですが、男性キャラもおまけ的にチェンジができるので、女性陣も必見です。
前々からこの作者様のフリゲはよく遊んでいたのですが、成人向けを扱うようになってからガラッと絵柄が変わりましたよねぇ。
個人的には『人口女神』頃の塩梅がちょうどいいなあと思ったりするのですが……需要もあるでしょうし、こればかりは好みの問題ってやつですね。
通常服の女の子らしい“かわいい”センスは健在でにやにやしました。
難易度低めの気楽な南国ライフ
HPSPや魔物など、ある程度のゲームオーバー要素も用意されてはいますが、難易度はかなり優しめでした。死んでもアイテムは集め直せれますし、チェストに預けておけば死んでも安心。何よりどこでもセーブが可能なので、やり直しも楽々です。レベルアップもさくさくなので、詰むこともかなり少ないかと。
一応、“汚れ”というバッドステータスもありはしますが、5日目までは男性キャラがHPSPをノーリスクで全回復してくれるので、ほとんど意味は成しません。あえて言うなら立ち絵が変わるくらいかな。
回復する必要性を感じず主人公は常に汚れっぱなしの泣き顔になっていたので、汚れるスピードはもうちょい緩くても良かったかも。
ある意味、使わないステータスや不要なアイテムが多いという評価もできはします。
限られたリソースをどう使うかという戦略ゲーをしたいのなら向いてはいないかも。逆に、時間制限や厄介な設定無しでのんびり長くプレイしたい方にはぴったりだと思います。
ちょっとしたコツがメニューTIPSに載っているのも親切でした。
意外とやること盛沢山の採集メイン
採集アイテムの復活がわりと早く、常に動き回っていました。彼女もさぞ健脚になったことでしょう。
島を一周する→作るアイテムを考える→採集アイテムが復活する→島を一周する――みたいなちょうどよいリズムができていたので、作業ゲーとわかっているのにやめられませんでしたw どことなくどう森プレイ時の忙しさに似ている気がします。
ネタ元と思われるマインクラフトはどこでも自由にブロックを置いてクラフトする要素が強めだと思うんですが、この作品はそういう創作要素が少ない代わりに実績を開放したりお風呂に入ったりとシミュレーションな要素で補っているように思います。
じわじわとできることが増えていく楽しさ、大事ですよね。
採集ポイントが少なく希少なアイテムも有りますが、こちらは他の手段でも入手できるのでバランスは良かったです。村人殺しにデメリットがほぼ無い、ひそやかなインモラルさも黒くて好き。
シンプルなマップとストーリー
調べるポイントもわかりやすく、最終目的も明確に一つだけ、マップも迷子の心配無しの短編らしいコンパクトさ。
ストーリー要素はほぼなく、せいぜい男性キャラの反応がちょこちょこ変わるくらいです。心行くまでのんびりしてね、という雰囲気に合う感じ。
ですが、なんとなく冷や汗が出るあの「おしまい?」と言い、照れ混じりにこちらをそっと突き放すメタな最終実績といい、ほんの数テキストでも好みでした。
自由度が高すぎると何をすればわからなくなって困ってしまうタイプのプレイヤーなので、このくらいの箱庭感が私には合うんだろうなー、あんて。
惜しかった点
難点は操作がちょっと煩雑だったことでしょうか。装備・素材制作・アイテム持ち替えの3種類か、アクション・会話アクションは統合して欲しかったかなあと思います。
といってもゲーム内で2日ほど過ごせば慣れるので、あくまでもう少しを言うならというくらいです。
とまあ、こんな感じで。
ギャルゲーちっくなゲームが好きな方、のんびりやりこみや作業ゲーが好きな方向けの一作です。
追記ではちょっとだけ詰まったところを軽く。
同作者様の他フリーゲーム感想↓
覚書攻略メモ。
【爆弾系】
力→知恵→知恵→果て、だと採取アイテムなどの回収がスムーズ。
小屋爆破の実績は自分ち(初めの島の小屋)じゃないと解放されないので、むやみにむらびとの家を奪わないように。爆破しても家具は残る。
【素材】
海水は素手で桟橋 糸・布は魔物