「敵も味方も戦も正義もどこからともなく湧き集まる」
後付けの理由で世界を滅亡防衛する前置き。
えー、今回はStrayひろまさんところのフリーゲーム「Defence Saviors(ディフェンスセイバーズ)」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
面クリア型のタワーディフェンスゲーム。かわいいキャラをマップに配置して敵から拠点を防衛しようっていうあれです。
TD系のゲームはかくも懐かしまどマギ二次のブラウザゲーしかまともにやったことが無かった身なのですが、おかげで二度目の熱が来たくらいハマりました!
というわけで良かった点など。
ライトはさくさく、やり込みはがっつり
ライフの残量が残っている間はゲームを続行でき、うっかり敵の侵攻を許してもある程度許されるので、クリアだけならかなりライトな仕様です。実際、ファイナルステージまではけっこう余裕を残してクリアでき、お手軽な楽しさを味わうことができました。
で、本番が、そこからなんですよね!
いやあもう燃え上がったのがやり込み要素です!
ステージ7辺りまではそれでも上手いこと数回のチャレンジでいけてたんですが、ステージ8辺りで一度立ち止まり、ファイナルステージでは延々と試行錯誤の戦いでした。この難易度がたまらなく絶妙で、「あとちょっとでいけそう」まで導いてくれる感じがすごく気持ち良かったです。
ウディタ製なおかげでトライアンドエラーの履歴を撮りやすいのも良点。スクショ機能さまさまです。
全ユニットが“使える”嬉しさ
配置できるキャラの種類が1ステージごとに増え、ちょっとずつ取れる戦略が増えていくのもわくわくでしたねぇ。
厳密な意味での上位互換が一人もいなくて、被る特色はあっても捨てキャラはいないんですよ。例えば同じ敵の足止め能力を持つセイントとミスティックにしても、範囲の広さとスピード、コストの大きさに極端な違いがあるので、運用する場面がまったく異なります。どのキャラも遣いどころや見せ場があるってところがすごく素敵でした。
愛着の湧く可愛い立ち絵とドット
台詞やストーリーは全く無い本作、しかしキャラクターの個性は強く感じる作品です。前述したユニットとしての特徴もそうですが、一番のポイントはあの可愛いキャラグラフィックでしょう!
ステージごとに増えていくキャラ紹介の一枚絵からどことなくそのユニットのキャラ性が伝わってくる立ち絵が多く魅力的でして。キャラ萌え派の私のプレイが続いたのは間違いなく絵の影響もあると思います。
ドット絵もまた可愛いんですよね。デフォチップの改変?かなと思うんですが、あのちまちました感じが好きです。終盤はステージのコマいっぱいギチギチにキャラを配置することにもなるので、ちまちまいっぱい集まってるキャラ達がぽかぽか殴ってるのを見ると、こう、自然と応援したくなります。
同じ面クリゲー(notTD系)の前作『Healer's Yell』の時からさらにグレードアップし、今回はミスなしのパーフェクトクリアをするとおまけの一枚絵が見られるようになりました。これですよ、モチベが鰻登りってもんですよ!
あくまでこちらで察して膨らませるくらいのキャラ要素だったので、ストイックにやりたい方にも邪魔にはならず、ライトにプレイしたい方にはとっつきやすい形に収まっているのではないかなー、なんて。
とまあ、こんな感じで。
かわいい、お手軽、楽しい、熱い!
TD系入門に紹介したいくらい、ハマって楽しい良ゲーでした。タワーディフェンスに興味がある方、絵柄が好きな方、ちょっとした短時間でさくっと遊びたい方などに強くおススメの作品です。
追記では軽く攻略と言うか、使用感メモなど。
ご興味ある方は続きからぽちっとどうぞ。
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ネタバレ注意!
詰まったステージ
ステージ7
ヴァルキュリアを使う
ストレイローグは初期配置だけで柱挟んで向こうにソーサラー置く
の二つで解決しました。この辺りから入口にユニットを密集させて即殺狙うやり方を覚えてきた気がします。
ファイナルステージ
いやあやり直しまくりましたね!1週間かかった!クリアした時の興奮と手汗がやばくて、雄たけびを上げたくなりましたw
火力頼りだとwave8で詰み、速度頼りだと終盤に撃ち漏らす、絶妙なバランスだったと思います。楽しかったなあ!
辺りがポイントだったのかなあと思います。
ストレイローグとファイター、セイントとストライカーが配置場所を奪い合うことになったのも、マップ作りの上手さを感じました。
1体置き損ねると最終ウェーブのイカが倒しきれず、レベル上げのタイミングを間違えるとラスボスが殴り切れない……実に熱い戦いを味わえて大満足です。
エクストラ1
ファイナルステージと対称的に詰将棋。初めは敵の排出口近くで試行錯誤してたんですが、ハラハラする心臓をぐっと抑えて、ギリギリの位置で一気に殴り倒すやり方に変えたらするっといけました。
どこに置くかさえピンとくればすぐかも。
ちなみに意外とエクストラ2はあっさりでした。詰将棋から一気にもらえるコストが増えるので、ある意味エクストラ1よりやりやすかったかも。
キャラクター
セイント
レベル3留めで運用。終盤は速度低下無効の敵も出てきますが、効果が塞がれても使いやすさは一等賞。単純にそこそこ早い範囲攻撃係として便利でした。
ミスティック
レベル1留めで運用。複数置くと二人が同じ敵1体に攻撃して、その間に次の敵が擦り抜けて進んでしまうことがあったので、要所にぽつぽつ置くだけでした。それでも効果は絶大、流石最高コストの最終解放ユニットです。
レベル2or4~★で運用。
初めは1体出現の強敵用かと勘違いしていたのですが、実際は複数で耐久の高い敵が出てきた時に活躍を感じるユニットでした。十字路に置ければベストですが、実際はL字路に置くことが多かったです。
ストレイローグ
レベル★で運用。
ただのローグじゃなくてストレイローグっていうのがすごく物語性を感じて好きです。こういうフレーバー的なところにロマンを見出して妄想するのが好きです。
こちらも量産よりは単体で、置くのは多くても最大4体くらいでした。さあここに置きなよと言わんばかりのマップが多かったので、置き場所には悩みませんでしたねぇ。忙しそうにザシュザシュしてるSEがいやはや応援したくなります。
レベル1or3で運用。
攻撃範囲は申し分ないのですが、スピードがあまりに遅くてどうにもちょっと器用貧乏なユニットの印象。
しかし、ステージ7とステージファイナルのwave8はこのユニットがいないと乗り切れませんでした。ありがとう炎上効果!
ファイター
レベル4~★で運用。私はパワーこそ正義派なのでつい量産したくなるんですが、曲がり角に数人置くくらいがコストの兼ね合いでちょうどよかったです。鈍足とはいえ、早い敵でも一発当てれば屠れるのが魅力的。
ナイト
レベル★で運用。ファイナルステージになってようやく、ローコスト&パワーのありがたみを感じました! うっかり討ち漏らした敵を撃破するため慌てて配置しても、ある程度なら削り切ってくれるのが頼もしかったです。
ストライカー
レベル3~★で運用。いっちばん好きです!! ツインテ元気っ子はすばらしい。
画面の端までひたすらぽこすかぽこすかしてるのがすごくかわいいんですよね。へばりついて攻撃という性能もあまり触れたことなくて新鮮でした。ぎりぎり突破される手前で殴り倒してくれたことも多く、何かと印象に残るユニットです。
入口付近に1人、合流地点に数人置く形が馴染み良かった気がします。殴り終えて元の位置に戻るタイミングで次の敵が現れてくれると無限タコ殴りができるんですが、実際はうまくいかず棒立ちになってしまうこともしばしば。良い張り付きポイントを探るのが終盤の要だったように思います。