うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「闇色スターナイト」感想

「闇の中でこそ輝くスターの笑顔」

具体的に1999個な前置き。

 

えー、今回はとらねこさんの小屋さんところのフリーゲーム闇色スターナイト」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

一本道の明るい短編RPGワーウルフの男の子を筆頭に、人外男4人でトップアイドルを目指していくお話です。

というわけで特徴など。

ミニイベントに関してはちょこちょこネタバレしていくので、ご了承ください。

 

 

持ち歌でレッツバトル!

アイドル業界に求められているのは、歌って踊れて、戦えるアイドル!

ということで一番好きなのは、BGMのチョイスと流すタイミングです。仲間が加入する時のイベント戦闘で専用BGMが流れて、その曲がそのままキャラの持ち歌としてライブシーンで使われるというこの演出。曲に愛着が湧きますし、戦闘も盛り上がりますし、とにかくすっごく楽しかったです!

戦闘もエンター押しっぱなしで早送りができるので、曲のテンポも合ってて良いんですよねぇ。まさにアイドル!なバトルでした。

 

 

昼は人間、夜は人外

で、アイドル要素を満たした次は人外要素。

昼は街でライブして、バトルが必要になったら夜まで寝てから魔物パワーの本領発揮。

それでね、嬉しいのはドット絵がきっちりフォームチェンジしてくれるところなんですよ!!

人外モードだとお耳が生えたり羽根が出たり、きっちり昼夜を使い分けて「人間じゃない」からこその工夫や見た目の違いを見せてくれるところが素敵でした。それぞれキャラの特性が違うのも、違う種族が寄り集まってる感じがして好きなんですよね~。

 

魔族と人との不和がメインストーリーのイベントに絡んできたり、戦闘中のカットインやスキル・ステータスに人外キャラらしい要素が出ていたり、求める人外シチュをガッツリ満たしてもらえました。

 

システム的な面だと、プレイヤー側で自由に昼夜の切り替えができるところが親切でした。あと、お話のボリュームに合わせて武器防具の概念が撤廃されている点もプレイしやすかったです。

 

 

スター度を集めてレベルをあげよう! 

レベル上げが雑魚敵狩りではなく、皆からの人気(スター度)で決まるシステムも斬新でした。口コミから徐々に人を増やして、時々ライブを開いて、地道なアイドル活動をとくと味わえます。

街中の人と話せば話すほどレベルが上がるということで、RPGの街中探索要素がしっかりとシステム面でのメリットにつながっているのもグッド。しかも、NPCの会話がストーリー進行やイベントによって細かく変わるので、話しかけるのも楽しかったです。

初期から応援してくれるNPCのセリフに励まされるのが嬉しかったですね~。

 

初めは街がかなり広めでちょっと歩き回るのが手間に感じてしまっていたんですが……これは軽率な発想でした。

コンテストが近づくにつれて通行人やお忍びキャラが増えていって、どんどん街も賑やかに。この盛り上がりを見越した広さだったんだなー、なんて。

 

なおこの作者様恒例、他作品からのゲストキャラも大勢NPCとして登場します。

シャルロッテ君やロビン君はそつなくこなせそうな気がしますね!

ディーは……がんばれ。いや何故頑張る前提なのかはさておくとして……?

 

 

皆にスポットを当ててハッピーエンドを目指すストーリー

アイドルメンバーの加入から始まり、それぞれメインとなるキャラの過去や背景事情を描いて、どのキャラもしっかり出番があるようにストーリーが構成されています。

それぞれに魅せ場や名台詞があるのって良いですよねぇ。

私はバルドが元々気になっていたんですが、例のコンテスト前のイベントでスピカまで巻き込まれないように率先して動いているシーンにうっかり惚れそうになりました。いやもう惚れたな。惚れました。推します。ファンサして♡のうちわ持っていこうと思います。

 

閑話休題

仲間が加入するごとにドラマが起こるのも、お話として先が気になる構成でした。

それに少し落ち込むことがあっても、前向きに笑顔で、最後はアイドルとして!

喧嘩してても仲が良い、5人のバランスの良さと元気と明るさを貰える、とってもまとまりの良いお話でした。

 

 

気になるところ

 

気になった点を上げるとしたら、

  • バトルの難易度が低めに設定されている(上限Lv10だが7で余裕勝利)
  • スター度をマックスまで上げてもエンドは変わらない

辺りでしょうか。頑張っても見返りがない、という意味では少しがっかり感がありましたね。

でも、あのエンドはプレイヤーの期待する面とリアリティを両方併せた落としどころとしてとても秀逸でした。バトルもある程度ゆるいほうが間口は広がるので、プレイ層を考えれば問題ないかなと思います。

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

とにかく元気がもらえて、萌えて明るくて、まさにアイドル!な一作でした。

人型の人外萌えの方、元気いっぱいのストーリーが好きな方、システムとストーリーの噛み合いを重視している方におススメです。

 

 

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