「自己ツッコミはぼっちの基本スキル!」
()と矢印で無限に自分と会話していきたい前置き。
えー、今回はkaze-t+さんところのフリーゲーム「はろーウオーン!」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
R-18一本道ノベルゲーム、愛あるセッ…というよりは下ネタ・お下品・抜きゲーっぽい要素が強めです。性別で分けるのも野暮ですが、まあ雑に言うなら女性向けのストーリーで男性向けの描写が入っている感じ、かな。攻略対象はケモミミなマゾです。
というわけで良かった点など。
一部のシーンは伏字ながらネタバレするのでご注意ください。
あちこちで良く動くイラスト類
例えば起動画面でふよふよ飛んでいるコウモリ(ヴァイパイパイ?)や、ページ送りの時に成長していっている謎植物など。ご本人様があとがきで「目パチも作りたかった~」的なことを仰っているように、よく動きます。戦闘画面等もあって、ゲームらしい演出がされている感じ。
あ、戦闘自体はぽちぽち適当にコマンドを選べば進行するので苦手な方も安心してくださいね。
ともあれ、ちょっとしたところでぴこぴこ色々なものが動くのは見てて楽しかったです。ヨミが一生懸命壁を這い上がっているシーンは思わず感涙ものでしたね! いや涙は嘘だけど。かわいかったです。
小物もばっちりな立ち絵
加えて、グラフィック面で挙げておきたいのは立ち絵の豊富さです。
単純に差分が多いのもありますし、主人公兼ヒロインのめーしぃ様の立ち絵変化が好きなんですよね。小物が豊富なんですよ! 本持って、辞典持って、取ってきた獲物もって、等々。色んな小物をわさわさ持ち換えて百面相してるところが、本編のドタバタラブコメな雰囲気にとても合ってました。
かなり顔芸もあるので、ギャグシーンで変顔するのが好きな方はそこも合うかも。
顔グラはキュートな雰囲気なのに対して、スチルや裸体はかなり肉欲的です。ばいんばいんのぽいんぽいんの汁ダクじゅるじゅるって感じ。公式の注意書きにもあるので問題はないだろうと思いますが、念のためそういう表現が苦手な方は注意。逆に男性向け描写だから良いんだよわかってるなあ、って方にはベストマッチです。
私は合うとこ合わないところ半々な感じ。でも、頂点は見せず乳輪は見えてる塩梅は最高でした!
おばか系の抜きエロ文脈と混じるときめき乙女展開
めーしぃ様の痴女魔女な格好といい、全体的な下ネタといい、基本的には抜きエロに近い文脈で話は進んでいきます。
新鮮だったのはおぱんつ関係の独白シーン。単純に匂い等々の実用面ばかりに注目しがちなので、ぱんつを食べるにあたる理由の心理描写は勉強になりました。……いや真顔で言うシーンじゃないのは解ってるんだけどもね?
余談。顔芸の使い方や自己ツッコミの文体、大文字テキスト演出などに他所でかなり見覚えがあったので、勝手ながらハラハラしてしまったのですが、実際進めていくとどんどん独創性が見えて安心しました。
一方で、ときめき展開があって糖度が高いところはしっかりがっつり乙女ゲー、看板に偽りなしって感じです。
あの戦闘シーン好きなんですよね。その後のシーンもそうですが個人的には戦闘中の、「ヨミが……する、問題ない!」のところ、すごく胸にぐっときました。
こういう、誰かの気持ちがきちんと行動に現れてるシーン好きなんですよねえ。
めーしぃ様が勇気を振り絞って「○○○インでもいい!」って開き直るところも、すごく盛り上がりを感じて素敵でした。
とまあ、こんな感じで。
ときめきも欲しいけどしっかりエロも欲しい、下ネタギャグ万歳なお嬢様向けの一作でした。
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