「忘れることと殺すことの違いがわからないの」
変わりない前置き。
えー、今回は里見しばさんところのフリーゲーム「TRUE REMEMBRANCE」の感想をつらつらと書きます。途中レビューっぽくなってるかも。
ジャンルはノベルゲーム、選択肢は無しの一本道です。
とりあえず、魅力的だなあと思った点を挙げていきますね。
物哀しくも優しい雰囲気
セツナ病、という病を癒すために街で過ごす少女と、案内人の青年のお話。
二人の日常がゆったりと過ぎていく様子が描かれていて癒されます。街の描写や季節感がどこか退廃的で、何とも言えず切なくなることも。
章立てで広がるストーリー
日常、と書きましたが決して動きがないわけではありません。新しいキャラと触れあったり、キャラの過去が深まったり。章ごとの起承転結や、話の深め方が上手だなあと思いました。
メインキャラとの出会い→お客様について→封士について→サブキャラと過去話→……といった具合に、順番に作品の世界観やキャラの背景事情などを知ることができます。おかげで理解しやすく、感情移入もしやすかったです。
珍しいキャラ名
DQNネームというわけではないのであしからず。
主人公は「黒目」、ヒロインは「ラ」。「右手」という方もいます。
ラが出て来た時はびっくりしましたねー。一文字!? みたいな。といっても、彼女の名前には(明言はされていませんが)素敵な由来もあります。初めこそ驚きましたが、終盤にはすっかり愛着がわいてしまって、私も呼んでみたいなー、なんて思ってしまいましたw
OPやEDはなんと曲付きで、終わった時はなんだかじんわりと涙が出てきました。
儚くて切ない、かつ、最後は明るく前向きなお話でした。
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