うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「Element Zero」感想

「無駄な一手を削りに削って挑むは無駄だと知ってる戦い」

俺達本当にこうするしかなかったのかと問いたい前置き。

 

 

えー、今回はDr.KさんところのフリーゲームElement Zero」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

VIPRPGですが、もしもキャラも下ネタも全くない珍しい一作。数時間でクリアできる、短編ゲーです。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

複雑なシステムと簡明なチュートリアル

 

オリジナルバトル、若干のリソース管理要素など、手慣れるまではややこしく感じるシステムが多めです。が、本作はかなりとっつきやすく、算数滅びろマンの私でも楽しくプレイできました。

というのも、チュートリアルの簡明さ! ストーリーの導入は最低限に、初めて数秒で即操作可能。「これだけ覚えろ」というポイントに絞った解説があり、触って覚える派の方はそれでオッケー。また、攻略のヒントが日に日に増えるという小出し形式なので、少しずつ段階を踏んで慣れていくことができます。

なお、きちんと腰を据えて理解してから進みたいタイプの方は別添に説明書があるのでご安心。

「読みたい奴は読め!」「たるい奴はさっさと進め!」

このさくさく感が好ましかったです。

 

 

 

脳筋で進むとストップがかかる仕様

 

魔法もステータスもプレイヤーの好みに合わせて強化できます。となると一本に絞って強くしたくなるのが極振り信者の私なのですが。中盤から全く攻撃が通らなくなり、そこで改めて要素の一つである属性を意識したり、パッシブスキルへ手を伸ばしたりと、さらに深く楽しむための第一歩へ自然と進むことになりました。

要はレベルデザインが素晴らしい!

ステータス振りのリセットはできないんですが、その分、挙げた方が良いスキルや挙げ方のアドバイスなどのヒントも誠実に用意されています。なにより、振り直しできない理由がきっぱり宗教上の理由(=作者様のこだわり)と明言されてるところも好感が持てました。ならばよし!

 

 

 

後戻りできないエリア式

 

本作はゲームオーバーとなる期日が決まっています。エリア攻略→拠点→エリア攻略、というローテーションでゲームが進んでいくので、自分である程度進み方を調整していく必要があります。

中には宝箱の隠されているエリアもあるので、できればじっくり回りたいところ。とはいえテンポよく進むことは重要ですし、稼ぎに気を取られてボスを倒す体力が尽きてしまっては本末転倒。このジレンマがまた良い要素でした。

とか言いつつ、私は期日とエリア数を勘違いして、16エリアあるつもりでゲームを進めてしまっていたのですが!w 人の話はちゃんと聞きましょう、ということでね。

 

 

 

ターン制だけど連続攻撃なバトルシステム

 

敵→自分→敵→自分とバトルはターン制ですが、ポイントは1ターンの中で連続行動ができるところ。行動するために消費するポイントが、スキルによって異なるのも重要です。使用回数かMPか、それとも行動力のみか。

マップを長く攻略したいなら回数型のスキルを乱用すべきですが、尽きると何もできなくなってしまうのが難点。逆にMPスキルを使い過ぎると、エリア攻略が進まなくなってしまいます。さらには同じ技を連続使用するとコストが増える関係で、色々なスキルを考えながら回していく必要があります。

前述のエリア攻略もそうですが、こういったところにリソース管理要素が仕込まれてあるのも楽しかったです!

 

 

 

 

ストイックなストーリー

 

お話自体は起伏が薄め。ストーリーを進めるとメインキャラ三人の関係やラスボスの動機などがわかるようになっていますが、それぞれが覚悟を決めているので、お話は淡々とした印象でした。台詞もどことなく翻訳文っぽい感じ。エンドも暗くはあるものの、べたつかず潔く終わりを迎えます。

これを味気ないと取るか、多くを語らないシンプルさが良いと取るかは人それぞれかと。が、私自身はバトルにかなり脳の容量を割かれたので、こと本作においてはストーリーがドライで助かりました。

 

 

 

見つけて楽しい戦いの記録

 

プレイ実績として用意されているのが、戦いの記録。バトルでの使用スキルから、セーブ回数やプレイ時間などのメタ要素まで、何にでも実績が用意されています。解放するとマナがもらえるのも嬉しいところ。

中には煽りのようなものもあり、ぐぬぬ……となることも。一方でテクニカルな実績ではニヤッとする書きぶりで褒めてもらえるので、いい具合に調教されてる感があります。

さすがに全開放はできていませんが、ついつい色々とやりたくなる楽しさを感じられました。解放された時の「こんなところで!?」という驚きが好きです。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

複雑なシステムではありますが、手に馴染んでからが本番。最後までダレずに楽しく遊べた一作でした!

 

 

 

 

最後に私のプレイ記録など。とってもわかりやすいプレイでした!