「夢の中でもこんなに邪魔者がいるの?」
二人っきりって意外と難しいのねな前置き。
えー、今回はLaineus(Drive(L:))さんところのフリーゲーム「フラマの見た夢」「マイムの見た夢」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
どちらも探索おつかい百合ゲー。前作『リブラの見た夢』から始まる、シリーズものです。といっても、キャラやストーリーの共通点はないので、単体で気になるゲームから遊べます。
前作記事はこちら↓
共通点はシステムのみなので、どんなゲームか知りたい方は上記からどうぞ。STEAMでリメイクされたこともあって、クオリティとしてはやっぱり『リブラの見た夢』が一番オススメです。
本記事も『リブラの見た夢』との差異に着目しながら書いていきますね。
『フラマの見た夢』
[概要]
クリアまで30分くらいで、マップの種類は5つ。エンドは1種類ですが、家具集めなどのコレクション要素はあります。あと、フリゲにしては動作がかなり重いので要注意。
[感想]
「くろこげフラマ」の響きが好き! なんかこういう、肩書?呪文?童話っぽい二つ名?ってツボです。
住人にも恋人にも常に冷たく塩対応されるので、そういう皮肉っぽい世界感が好きな方向けかな……。どんより落ち込むというよりは、あっさり味で意地悪い感じの鬱展開が多かったように思います。
現代風の家具が物々交換で手に入るところも斬新で好きでした。銃を気軽に使っていいんだなーというヒントにもなるし、マップ上に落ちているには不自然なアイテムを上手く導入できてて、良い発想。リブラのお部屋作り要素が好きだった方は特に嬉しいのかも。
[リブラとの違い]
一番は銃を使ったアクション要素が強いところ。敵を倒しきってキーアイテムが手に入るイベントなどもあります。そのぶん、ゲームオーバーがなくてノーリスクなのは救いかな。アクションド下手な私でもゆるゆるクリアができました。
あと、リブラと比べると甘さは全くありません。でも、そのぶんエンディングの苛烈さは大好き。ある意味このギャップが映えるのかも。
[一言]
シリーズの中でも毒っ気が強めでシニカルなので、変わり種やシリーズの前身を知りたい人向けかも。
『マイムの見た夢』
[概要]
フラマが火を強調していたのに対して、こちらのマイムは水を強調しているマップが多めです。マップは8つ、のはず? エンドは複数、選択肢分岐。
[感想]
水の中を探索するために酸素を受け渡す、という、この表現がもうえっち! すみません、全年齢なのはわかるんですが言わせてください、えっちです!! 暗転まで挟んでくれるの本当にありがとうございます!!
と、百合萌えはさておき。
アクションイベントはありつつも、エンドを見るために必須なわけではありません。また、アイテムを持ち帰ったら一言反応してくれる細かさも最高。
あちらを立てればこちらが立たず形式の、哲学的なイベントも健在。セーブロードでつい全部見たくなってしまいますね~。
印象深かったのは砂漠の民かな? どっちを選んでも結果はそんなに変わらない、こちら視点では軽い選択になりやすいからこそ、生活を握られている当人たちとのギャップを感じて黒さが際立ちました。
エンド前の会話で用意されているステータスの意味合いがピンとくるところも好き。ただ、数値としては何か意味があるのかな……? 気の赴くままにプレイしていたので、酸素以外はカンストできなかったこともあって、要素としては不明です。が、あのステータス画面自体はオシャレで素敵。
[リブラとの違い]
フラマ・リブラと比べてお部屋がテントなので、スペースが狭め。アイテムを持ち帰ってカスタムする要素は少し薄くなっているかもしれません。とはいえインテリア要素はストーリーやエンドに影響のないおまけ要素でもあるので、私みたいに気にならない人は多そう。
また、マイムのほうがどろっとした依存を感じたかな? 私は断然、このじっとりした感じが好きです! 人によってはヤンデレカップルに見えるかも。
[一言]
リブラが好きでそっちは一通り遊び終わっちゃった方に遊んでみてほしい作品。
総括
それにしてもこのシリーズ、女の子同士でも誰も疑問に思うことなくハッキリ明確に「恋人」と書かれるのが、安心感あって好きです。
とまあ、こんな感じで。
まとめると、
- リブラ→初めての方はここから
- フラマ→ドライ、殺伐とした世界観
- マイム→いちゃらぶ、じっとりドロドロした世界観
って感じかな?
もちろんリメイクを挟んだリブラが一番遊びやすいんですが、同じシステムでもそれぞれの独自性や色を感じるシリーズでした!
同作者様の他フリーゲーム感想記事↓