うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「スワロウベリィ」「ねこみみにっつ」「ハロウィンナイトリンツ」感想

「性癖には正直に、物語には誠実に」

作りたいものガンガン作って頂きたい前置き。

 

 

えー、今回は大人の道楽(サイトはR18)さんところのフリーゲーム「スワロウベリィ(全年齢)」「ねこみみにっつ(全年齢)」「ハロウィンナイトリンツ(R18)」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

それぞれ繋がりはなく、単品で楽しめる短編ゲームです。

 

 

 

 

『スワロウベリィ』

www.freem.ne.jp

 

 

[概要]

アクションのようでいて探索、ショタおね、クーデレ弟×おばかな姉、全年齢だけどほんのりエロゲなノリ、ほのぼのダーク。

 

 

[良かった点]

 

可愛いけど肉食系な弟と、美人だけどあほのこな姉

 

全年齢向けではありますが、文脈やセリフの端々はかなりエロゲ寄り。がっつり近親相姦要素もあります。やったね。

弟から姉への思春期的な肉欲が見え隠れするセリフや、なんとも無知シチュが似合いそうな無防備っぷりの姉など、深く考えなくてもほんのりえっちな雰囲気です。下半身いらいらしちゃってる系×頭弱い系、いやあ大好きだなあ! ありがとうございます!

基本的にはほのぼのいちゃいちゃ、二人だけしか見えていない雰囲気がとっても素敵でした。

姉、弟、と互いの呼称が独特なのも特徴。そこにさりげなく理由付けがしてあって、作中でこれだろうなーというヒントが見れるのも、凝っていて好きでした。

 

 

 

贈り物によって変わる反応

 

お姉ちゃんにプレゼントをあげよう、が趣旨のこのゲーム。エンド自体は3つですが、贈り物によって姉との会話が細やかに変わります

大好きなんですよね会話分岐!

正攻法で全部の贈り物を見るにはけっこうアクションスキルが要求されるかと思うのですが、後述する通り、一種の救済措置もとい真の正攻法もあります。難しそうと見せかけてやはり宣伝文句通りの短編お手軽ゲー、かなり信頼のおける作品でした。

 

 

アクションと見せかけて真価は探索

 

そう、要所は探索に在りなんです。

フィールドを歩き回っていると意外と拾えるお花が落ちていたり、街中のイベントがけっこう豊富だったり、それらを全て見ていこうとすれば自然と真実に辿りつけたり。

しかもこの探索作業の中で、ぴったりこれだとわかるアイテムが手に入るんですよね。なのでアクション苦手な私のようなプレイヤーさんでも、愉しくダークな近親相姦を楽しめます。わぁい!

 

 

トゥルーエンド

 

これをトゥルーと呼ぶ潔さを愛しています。

トゥルー後にノーマルエンドを見るとさらに深みが増して千々に乱れました。

 

 

[惜しい点]

 

反応できるポイントとそうでないポイントが傍目だとわかりづらく、虱潰しになりがちなので、調べられるものはもう少し主張してほしい気持ちがありました。廃屋にぽつんと置いてある手記などはけっこう怪しさがあったので、あんな感じでもう少しあからさまにしてあっても良かったんじゃないかなー、なんて。

マップチップが凝っていること自体はとても素晴らしいと思います!

 

 

[一言]

おねえちゃんと一生いちゃいちゃするために奮闘する弟を応援したい人向け。

 

 

 

 

 

『ねこみみにっつ』

www.freem.ne.jp

 

[概要]

大好きなお兄ちゃんを押し倒すためにがんばるぞ!

ネコミミ、発情、時間制限、戦闘メイン。

 

 

[感想・特徴]

 

知恵を絞るもよしレベリングもよし

 

目的は1分という短い時間の中で、強敵おにいちゃんを倒すこと。

黙々とレベリングに興じるのもOKですが、ほどよい広さの街とマップの中にはショコラを一気にレベルアップさせられるアイテムやイベントがたくさん仕込まれています。強スキルを放つだけでなく、スタンがしっかり効いたり、魔法が使えたりして、幅広いところもグッド。

 

発情期×タイムアタックという斬新な発想ですでに好感触なのに、さらに上乗せしてこういうちょっとしたイベントが詰めてあるともう惚れちゃいますね。

何よりまず、おうちを出るところから。こういうギミック良いですよねぇ! ああーやられたって感じがにやにやします。

 

 

 

焦るプレイヤーを補助してくれるシステム

 

例えば決定ボタンを押さなくても体当たりでコマンドが実行されたり、ダッシュスピードがかなり速かったり、あちこちで早送りシステムを搭載してくれています。

なので時間制限はあるものの、実際のところマップを一回り半するくらいには余裕ができてくれました。ありがたい……!

ただ、やっぱり時間制限はデメリットもありまして。

攻略対象との会話でも時間が削れていくので、なかなかじっくりと好感度を高められないんですよね……。お兄ちゃんは初めっからラブラブなので問題ないんですが、駐在さんはもうちょっと事前に恋の矢印を見たかったかなーと思います。

 

 

 

倒し倒され発情期万歳!

 

とにかくスチルが危ういギリギリな感じでとても良いです。良いです!

おくちに手突っ込むの大好きなんですよ。構図含めて最高でした。ベネ。

この作者様の絵柄すごい好きなんですよね~。お人形さんみたいなのに色気があって。

クリア後にスチル回想できるのも嬉しかったです!

 

 

[一言]

ハイスピードに男を押し倒したり押し倒されたりしたい乙女向け。

 

 

 

『ハロウィンナイトリンツ』(R18)

elog.tokyo

 

[概要]

R18短編RPG。頭弱いメカクレちゃんがひたすらショタ型のおばけに犯されまくるゲー。

 

 

[感想・特徴]

 

テンション上がるエロステータス

 

数分~数十分でクリアできる短編ですが、エロステータスがきっちりあったり立ち絵が二段階変化したり、基本の抜きどころはしっかり押さえてくれてます。こういう変化や過程はね……大事ですよね……へへ……。

といっても感度を100にするのはかなり大変そう。エンド分岐にも関わらないっぽいですし、あくまで数値で妄想できる人向けのフレーバーかと思います。でも経験人数加算されていくの良いよね。

 

 

無口寄りメカクレ少女

 

負けえろの時は台詞ありですが、基本的に主人公は無口です。無口女主人公が奔放な行動に出てぎょっとするの、わりと実はかなり好きなので、ピンポイントでグッときました。メカクレなのも嬉しい。かわいい。体位がバックから多めなのも嬉しいです。

 

 

敗北前提難易度

 

普通のRPGとして見ると難易度はかなり高くて、装備品なしだと確定敗北って時点で厳しいんですが、抜きゲと考えるとかなり良い塩梅でした。まず負けてエロシチュ確認できるし、全回復アイテム手に入るから絶対詰まないし、実質難易度易しめです。エンド2に至るための目標金額だけちょっとバランスが大味な印象もありますが、いっぱいヤられていっぱい楽しめるのはいいことですね。

逆に処女クリアしようとなると頭を捻らないとかも。わんさかいる敵からうまいこと逃げて、キノコ拾って装備品整えて、MP不足で負けないよう調整……? 資金繰りがかなり難しい印象あります。まあでも、エンド分岐には関わらないっぽいので、鋼鉄の精神を持ちたい人向けのフレーバーです。分岐自体は簡単なの本当とてもありがたい所存。

敗北でもさくさくテキストが進んでしまうのは惜しかったんですが……テンポよく先に進める点は好きです。

 

 

[一言]

小粒でしっかり抜きエロ。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

今回取り上げた3作をわかりやすくまとめると、

 

  • ダークな弟×姉モノ→スワロウベリィ
  • ブコメRPG→ねこみみにっつ
  • さくっとエロゲ→ハロウィンナイトリンツ

 

いや~やっぱり、この作者様のゲームは良い! 性癖というか、好きシチュで殴りに来てくださる感じがしてどれも楽しかったです!

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

CHARON(ねこふじかおる)無料ゲーム6作品感想

「かわいいだけで終わらせてたまるもんですか!」

搾取してくるお前もお前もお前も思い知れよの前置き。

 

 

えー、今回はCHARON(ねこふじかおる)さんところのフリーゲームおよび無料アプリゲーム「つきみぷらねっと」「フルボッコようちえん」「うつろにっき」「ゆめみメランコリイ」「クビトリさらさ」「ヘンゼルとグレーテルDS」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

それぞれ繋がりはなく、単体で遊べます。ただ、前提となる他作品があるフリゲも一つあるので、そこは概要に注記しておきますね。

 

全てのゲームに共通する特徴は三つ!

  • かわいい女の子のグラフィック
  • ヤンデレ
  • 底意地悪いタイプの鬱展開

です!

 

 

 

 

 

『つきみぷらねっと』

www.freem.ne.jp

 

[概要]

ティラノ製ノベル。数分。余命わずかの主人公と、月から来た君。

 

[感想]

切なくて一途でちょっとダーク、な掌編でした。良くも悪くも雰囲気重視。文字表示やちょっとした演出がだいぶスローテンポなのが個人的には難点。ですが、物語にのめり込むだけの間や演出を作ろうとしているのかなーとも思います。

個人的には願わないエンドが好き。もっとドス黒い何かがあるはずでしょ、と言いたげなところがこの作者様ならではの味だな~と思います。何も願わないということはつまりつきみちゃんはいらない……と考えればより虚しさが際立つ気がして、TRUEを踏まえるとなおのこと好きです。

 

[一言]

かわいい女の子と終末を迎えられるゲー。

 

 

 

 

フルボッコようちえん』

www.freem.ne.jp

 

[概要]

ウディタ製ノベルゲー。十数分。幼女に罵倒される。『みことにっき』既プレイ推奨。

 

[感想]

幼稚園児という舞台設定を利用してプレイヤーをメタ的に罵倒しにくるゲーム。

期待していたのはリアルないじめシーンや幼稚園ならではの展開などだったので、期待外れではあります。が、こうして期待外れと呟いていた時点でことみちゃんの罵倒が綺麗に刺さるので、メタゲーとしては良い作りです。

同作者様の他作品キャラクターがちょこちょこ登場しますが、明確に既プレイ推奨なのは『みことにっき』だけかなー。また、プレイ済みでもぼんやりと謎は残るので、どんでん返しっぽさを楽しむものと割り切っておくほうが良い気がします。

BADエンドもあれはあれでことみの救済と言えるのかも。人を罵倒する時は自分が言われて一番傷つく言葉を選びがち、という説が頭をよぎる作品でした。

 

[一言]

キモオタ君今日も生き延びて恥ずかしくないの~?www を楽しめる方向け。

 

 

 

 

『うつろにっき』

ヤンデレ恋愛ADV うつろにっき

ヤンデレ恋愛ADV うつろにっき

  • Yanase Games, Inc.
  • ゲーム
  • 無料

apps.apple.com

 

[概要]

アプリで遊べる、ヤンデレノベルギャルゲ。選択肢で分岐有、オートセーブ有り。キャラはボイス付きで、CVは有名VTuberが担当されています。

 

[感想]

いやー、元々私はふわっとVTuber追ってる人なんですが、聞き覚えのあるお名前が載っていて驚きました。フリゲとVのコラボとはたまげたなー。

見た目や喋り方は声担当のVに合わせてる感じですが、名前や性格は別物です。声劇っぽく見えるかも。なお、活舌も演技力も満点です。さすが。

お話としては、クズ主人公×一途ヤンデレちゃん。恍惚とした病み一枚絵もあって、王道ヤンデレゲーって感じです。そのぶん、独自のストーリーを期待するとちょっとズレるかも。

着目したいのは演出かな。ボイス付きならではのやり口や、タップを挟んでしみじみと恐怖を感じさせるやり方が巧みでした!

 

[一言]

アプリでさくっとヤンデレ美声を楽しみたい方向け。

 

 

 

 

『ゆめみメランコリイ』

enoshima210.work

 

[概要]

ティラノ製ノベル。数分。猟奇ヤンデレ

 

[感想]

 

readmeにある通り、突貫工事の作品とのことでストーリーは雑。やりたい猟奇シーンやヤンデレシーンのために、諸々が都合よく吹っ飛ばされます。雑な射殺許可からのお涙頂戴はもはやギャグ。切断に気付かないのもさすがにギャグ。ただ例のバッドエンドはこれがやりたかっただけだろ案件で吹き出しました。

といってもグラフィックはやっぱり可愛いですし、ゲス顔もキチ顔もしっかりあるので、それらを堪能したい方はささっとプレイできておいしいとこだけ取れて良い感じかも。

なおフルボイス版もあります。CVはこれまたVtuberさん。個人的にはまったく合わない声でした。あまとろボイスと活舌悪いのとはまた違うんだよなあ……。逆にリスナーの方は嬉しいコラボなのかも。

 

[一言]

顔か声が好みなら結局はおいしく頂けるよねな感じ。

 

 

 

 

『クビトリさらさ』

enoshima210.work

 

[概要]

ティラノ製ノベル。数分。グロ切ない系。

 

[感想]

お堅い文体ながらちょこちょこ言葉が崩れるので、読み物としては微妙。でも雰囲気作りはすごく良いです。どのエンドでも結局ああなるの、なかなかに業が深くて好き。

達観した毒婦っぽい雰囲気と、一人で雪の中孤独に過ごす女性と言うもの寂しさ、このアンバランスさが良かったですね~。谷間の描き方も絶妙で好き!

メリバエンドのほうはちょっとよく考えると釈然としませんし、あの後さらさが一人になるのかなと思うと寂しくもありますが……。雪の中だと腐るのは遅そうだし、身体だけでもあるなら……みたいな感じなのかなー、なんて。

 

[一言]

民話ホラーっぽさと色気のある爛れた雰囲気にピンと来るなら。

 

 

 

 

ヘンゼルとグレーテルDS』

www.freem.ne.jp

 

[概要]

ティラノ製、ノベル型のクリック探索ゲー。妹との恋愛要素あり。

 

 

[感想]

 

・黒いグリム童話

しっかりホラゲーしてる~!! というのが第一の感想。

ここまで一連プレイ順で感想を記載してきたんですが、小粒でジャンキーな感じの読み物が多かったので、ここにきて高クオリティなものがお出しされて嬉しかったです。これだから作者様追いはやめられないんだよなあ。

メタネタが飛び出てくるところは世界観壊してて個人的に合いませんが、エンド分岐のフラグがわかりやすくてプレイヤーに親切なのは良点。

 

・探索が楽しいマップ移動

探索と言っても途中までは一本道。ですが、道中にちょっとした会話がたくさん仕込まれているので飽きることはありません。慕ってくれるかわいいかわいいグレーテルと戯れるもよし。セリフの裏に仕込まれている闇にぞわぞわするもよし。

やろうと思えば探索はガン無視して先へ先へ進めるので、お急ぎの方もプレイしやすいかなと思います。もったいなくはありますが!

 

・緩急の付け方が痺れるエンド

複数のエンドが楽しめる本作。ただのパターン分岐ではなく演出の違いにも凝られているところが素敵でした! 特に私はグレーテルが笑いかけてくれるあのエンドが好きですね~。じっくりと時間を取ってくれるぶん、鳥肌モノでした。

今回の主人公は他と比べるとやや気概がありますが、特定の場面ではドヘタレクズ化するところも安定のお味。ヒロインが主人公好き好き大好きなのは言わずもがなです。グレたん呼びかわいいんじゃ~。

 

 

[一言]

エロあり鬱あり、まさにダークサイドな童話。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

オススメするなら断然、『ヘンゼルとグレーテルDS』。

といってもこの作者様の売りはかわいいグラフィックとわかりやすいヤンデレ演出にあると思うので、とりあえず気になる女の子がいたらそこからプレイするのが良いかと思います!

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

フリーゲーム「非行兄妹と後日談のアリア」感想

「傷はいつか癒えるとよく言った、なら時間の早回しもしてみせろ」

癒えるまでの苦しみを感じることすらできないくせにな前置き。

 

 

 

えー、今回は嫌気性ネオテニーさんところのフリーゲーム「非行兄妹と後日談のアリア」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

www.freem.ne.jp

 

 

悲惨な過去を持つ兄妹が、それでも意外とコミカルにいちゃつきつつ進むRPG。基本は一本道、クリア後ダンジョンでさらに別エンドが楽しめます。

 

 

というわけで、さっそく良かった点など。

 

 

 

ダークな後味の残るストーリー

 

まず、オッと思わされたのが、世界観の導入について。

本作は勇者と聖女が世界を救った“後”のお話。そして、魔物がすっかり人間と共存する世界になっています。

ここで斬新だったのが、作中でこの舞台設定がモノローグではなくイベントやNPCとの会話で察せられるようになっている点でした! 主人公二人は当事者でこの世界で生き続けているわけなんだから、改めて解説なんてしないというのも、当然と言えば当然なのですが……。その当然がきちんと成り立ってるのが素敵。

 

さて、この魔物との共存の歪みを示すかの如く、各地では色んなエピソードが発生します。そしてそのほとんどが、ジリっと苦い後味で終わります。そここそが好きでした!

イジワルな鬱展開じゃなくて、こう、「ああ……」とざわつく余韻を残して終わる感じなんですよねえ。好みな塩梅でした。

 

 

 

コミカルだけど激重感情

 

暗いイベントがあり悲壮な過去があり仄暗い舞台があり……しかし意外にもプレイ中はさくさくと進められるのが本作だったように思います。

というのもまず、全編を通して兄妹ががっつりいちゃいちゃしてくれているからかと!

いやもうね、兄妹もの好きな方は必見ですよこれ……! 

重めのエピソードの間にコミカルなやり取りを挟んでくれるので、シリアスの胸焼けや緊張の中だるみもなく、じっくり楽しめたように思います。

 

エンドも、舞台設定だけ見れば崩壊へと向かっていくようにも見えますが、兄妹という観点で見るとものすごくハッピーエンドだなと感じました。これまで兄妹に感情を寄せさせてくれるつくりだからこそ、すんなり受け入れられる構図だなあと思います。この、どこにフォーカスを当てるかで後味が変わるお話も、深みがあって好きです。

さらにもう一個見え方の変わる展開があるわけですが……この辺はネタバレなので、追記にて。

 

 

 

 

探索しがいのあるダンジョンと救済措置

 

落とし穴、滑る床、毒沼などなど、今となっては王道のRPGダンジョンギミックが盛りだくさんで兄妹を迎えてくれます。腕が鳴るなあ! こういう古き良きギミック好きです。

一応、ノーコストとはいきませんが、地形ダメージ無効の装備やトラップを全スキップするアイテムなどの救済措置も用意はされています。ReadMe読むの大事。

隠しボスがいたり、NPCとの会話で強いアイテムや武器に出会えたりするところも、RPGといえばコレな魅力がバチバチに出てて嬉しかったですね~!

 

ダンジョン攻略だけでなく、バトルもなかなか手強い本作。故に、道具屋さんはきっちりとチェックしておくことをおススメします。

特に本作はセーブポイントが限られているので、どこでもセーブできるアイテムは個人的に必須でした。アイテム欄の一番上にあるから連打でうっかり使っちゃったんですが、まあまあそこはご愛敬で。99個買いは正義!

 

 

 

 

装備品やアイテムの絶妙なフレーバーテキスト

 

あとちょっとしたところだと、装備品の名前や説明文が好きです! 

アルマちゃん、キャラチップはちまちま可愛いのに装備品は魔女とか女王とか夜の娘を想起させるものが多くて、ドキドキしちゃうんですよね……。へへ……。ノエルの方も短刀二振り連撃や即死効果など、どちらかといえばシーフやアサシンっぽい感じで、作中で言われている「チンピラ」感がしっかり出ててニヤニヤしました。手先と力で生き延びる小さき者、大好き。

 

また、注目したいのが魔物図鑑! 説明文がアルマの視点で見た魔物の所感、というところがとても好きでした!

どういう生態をしているか、あの世界でどういう扱いになっているか、といったところが読めるのも好き。文量もほどよく「読み物」って感じで、楽しかったですね~。

 

本作は低確率ドロップ品があるんですが、それについてもきっちり記載されていてとても親切なつくりでした。欲を言えば、ボス戦は取り逃がし回収不可というのが寂しくはありますが……。オートアナライズの装備があるだけでもかなり配慮が利いていてありがたいあなと思う次第です。

夜は図鑑が読めなくなる仕様もどことなくリアルで好き。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

  • 庇護と執着の境界線上にいる関係性
  • 嫉妬や依存
  • 震えや憂いはありつつもカラッと成し遂げる復讐譚
  • 兄妹いちゃいちゃ

などにピンとくる方におススメです。

 

 

追記ではネタバレ感想

 

 

 

 

続きを読む

フリーゲーム「ナントカ三術将2」感想

「手を取り合い補い合えば、ほおらこんなに綺麗なレインボー!」

ドドメ色にならない程度の距離感でよろしくな前置き。

 

 

 

えー、今回はPixel_Noteさんところのフリーゲームナントカ三術将2」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

エレメントを召喚して街の皆のお悩み事を解決していく……ADV?シミュレーション? うーん、ストーリーをがっつり楽しむゲー!

難易度があるほど難しいゲームではありませんが、前作『ナントカ三術将』のクリアデータがあるとよりサクサク進められるので、プレイ予定の方は是非。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

短編集とメインストーリーが交錯する展開

 

前作からシステムがガラッと一変された本作。文章量が大幅に増し、この世界をもっと知れる&より溶け込める仕様となりました。

具体的には、短編連作めいた感じかな?

ミッションをこなすことで、世界観や作中の人達の日常を感じ、さらにはエレメントの生体もどんどんわかるようになる感じ。一方で、クーの強化で進行していくメインストーリーでは、三術将の関係性やとある陰謀が巡り合う骨太なお話が楽しめます。

 

遊び方、ストーリーの読み具合をプレイヤー側で調整できるのも嬉しいところ。

ガンガンターンを経過させて、メインストーリーからどっぷり浸かるもよし! 箸休め感覚でミッションという名の日常パートを摘まみつつ、メインの連載漫画のようなヒキを楽しむもよし!

 

 

 

ゲーム感はしっかりある画面構成

 

文章量だけ見れば、ノベルゲーもかくやの大ボリューム! ですが、ただ読むだけといった心地ではなくきっちり「ゲーム」を感じたのは、やはり随所の演出やシステムによるものかなと思いました。

ミッション→報酬といった基本の流れもそう。強化するとストーリーが進むシステムもそう。戦うRPGや選択肢を選ぶADVとはまた異なるプレイ感ではありますが、きっちりゲームとして楽しめる印象が強かったです。ただ読み進めるだけのビジュアルノベルではなく、プレイヤーの行動に何か返ってくるというテイが取られているから、このプレイ感が出るんでしょうかね……。

何より、図鑑画面もミッション画面もメイン画面もぜ~んぶ、デザインがめちゃくちゃ良い!! 見たい情報がぱっと見て分かりやすいの、さりげなく最強だなって思います。

メインストーリーの進行具合によってミニキャラがマップを移動していくのもかわいくて好き……。

 

 

 

個性豊かな街の人達

 

さて、前作ではエレメントの多様性が大きな魅力だったように思うのですが、今作ではその多様性がそのままこの世界の人々の生活に繋がっていきます。エレメント紹介が街の人のお悩み解決となることで、設定だけでないリアルさ、みんなの暮らしが実感できる……読み物としてものすごく面白かったです!

あの生物のこの生態をこう利用する!?という驚きなどもあり、色々な切り口と柔軟さが見れました。

 

加えて、エレメントのみならず住民のみなさんも癖あり個性あり笑いありなところが魅力的でした。なんだろうな、確かに顔無しで一回きりのキャラがほとんどなんですが、それでもただのモブに収まらないんですよねえ。ちゃんと、そこで生きてる人たちって感じがして好きです!

特に面白かったミッションなどは、ネタバレになるので追記にて。

 

 

 

完璧じゃないから三術将!

 

前作でも華麗な連携を見せてくれた彼ら三術将ですが、そこはまだまだ急ごしらえ。今作ではその三人の絆がより深まっていくところも見れて、人間ドラマ的な楽しみができるお話でもありました。

あの三人それぞれ、個性がものすごくバランス良いんですよ!

ジーは一見ナルシストだけどものすごく努力家で、爪が甘いけど慕われてて。

イグニスは堅物だけど緻密な思考が得意で、言葉は足りないけどそのぶん恩を着せたり人を責めたりしない。

メアトはぐうたらに見えるけど、大切にしたいものや自分のやりたいことをどうやってうまく社会と溶け込めさせればいいのかわからないだけ。

なんかね、全員やっぱり足りないところがあって、素直に「こいつ良い人なんだよ!」とは言い難いんですよ。それぞれに、オイオイって言いたくなるシーンもあります。でも、だからこそ私は彼らに全力の親しみを持って、「こいつ良い奴なんだよ!!」って言いたくなっちゃうんです。心から。

 

そしてメインストーリーの中だと、クーが良い清涼剤だな~と思いましたね。この作品、三術将がぎくしゃくと不和を重ねていく話だったとしても、見どころはあったはずですが、それ以上にシリアスやすれ違いに疲れてしまっていたようにも思います。だからこそ、クーの存在がありがたかった!

時にはきっぱりとツッコミ、時には癒し系として、しかし本人もそこそこ自由人な感じの雰囲気でもって作品全体をまろやかに整えてくれるという。いやあ、まさに良い助手ですね!

 

ぎこちないからこそ手を取り合える、不完全だからこそ補い合える、熱くて楽しいストーリーでした!

 

 

 

顔グラも立ち絵も豊富

 

最後、グラフィックについて。

まず、話してる最中に顔グラが出てくるんですが、どれもこれも表情豊かでとても素敵でした! 感情が乏しくなるという業を背負っているイグニスも、決して無表情というわけではないんですよね……。こういうところが好きです。また、笑顔になると急にぱあっと少女らしくなるメアトに一番きゅんとさせられました。

表情だけでなく、状況に応じて新規立ち絵がバンバン出てくるのもポイントです。えっ、こんな衣装見せてくれるんですか?!っていう。キャラを画面外に出したり、暗転させたりして衣装替えをごまかす手法だってもちろん取れるはずなのに、惜しみなく色んなバリエーションを見せてくれるところがとても素敵。

中でもやっぱり着目してしまうのはジーですね~……。やっぱり主役なだけあって差分も豊富。元々のデザインがものすごく好きなんですが、それでもなおどの色バリエーションも合うなあと思えてしまうのがすごいなあと。

やっぱり表情から感じるそのキャラっぽさが一番の魅力なんだなと思います。

 

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

前作が好きな方はもちろん、用語集などが搭載されているので一応今作が初めての方でも、是非遊んでみて欲しい逸品でした!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

続きを読む

フリーゲーム「死後の世界に触れた彼女は」(シゴカノ)感想

「弱いからこそ電撃作戦、尽きるその前に敵を討て!」

小学生が命の奪い合いするのは過酷すぎる前置き。

 

 

 

えー、今回はエムアイネットさんところのフリーゲーム死後の世界に触れた彼女は」(公式略称:シゴカノ)の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

ウディタで作成されたSRPG。もうこの字面だけでウディタの可能性を感じさせてくれますよね。一本道で全5面、独自システムを短編でしっかり楽しめる良作でした!

 

 

というわけで、良かった点など。

ネタバレ抵触してしまいそうなので、未プレイの方は要注意

 

 

 

攻めねば消滅、霊気消費システム

 

まず斬新なのは、各ユニットには常に存在コストがかかる点。敵を倒せば補充はされますが、自然と耐久戦はしづらめ。攻めっ気を出してガンガン攻略していく必要があります。一方で、敵はほとんどが範囲内に入らない限り攻撃してこないところがちょうどよかったです。時にはアサシンめいた動きが必要になってくるかも。

この点少し不満だったのは、確認できるのは敵の移動範囲のみで攻撃範囲は表示されなかった点です。とはいえ前述の通り、RPG制作ツールを駆使してこのジャンルを作っている時点でものすごい技術力だと思われるので、求めすぎな気もしますね。

 

 

 

全滅よりも目標達成を優先で

 

続いてのポイントは、主人公を除くユニットを全ていつでも召喚・退却させられるところ。もちろん召喚にもコストがかかるので、タイミングは見極めないといけませんが。移動力の低いユニットはあえて召喚せず、主人公が移動してからその先で召喚する、といった小技も使えます。

ですので、考えなしにプレイするといわゆる“詰み”も見えてしまうのが本作です。といっても、ハードモードでプレイしてかなり余裕があったので、よっぽど脳筋プレイをしない限りは大丈夫なはず!

 

さらには、育成を考える必要がないので、マップ上の敵は全滅させるどころかむしろ避けて戦っていく方がスムーズにいく気がします。この辺、私は完全にファイアーエムブレム脳で敵のせん滅こそ正義派だったので、本作はかなり変わったプレイングが求められて楽しかったですね~。

純粋に手数と手駒だけで盤面を考えられるのは、シンプルで良い!

電撃戦もよいものです。

 

 

 

 

不安定で弱く強い存在

 

主人公が死後の存在、かつショタみ溢れる年齢設定なのもあいまって、ストーリーは少しずつ不穏な方向へ足を進めます。

しかし、そこでグッと魅せてくれるのがアツい友情の物語! タイトルのメインが「彼女」である通り、ほぼW主人公のように進んでいく展開がどこまでも良いヒキを作ってくれます。

なんでもCP認定してしまう私なんかは、「人気者勝気っ子×芯の強い聖女! これは良い百合!」「ショタおねダークサイド……うへへ……」等々、一人で盛り上がってしまいました……。へへへ。ゆるして。

叱られる、甘え慈しまれる、成長を目指して奮起する、などなどショタを輝かせるストーリー要素も多くあるので、それこそおねショタおね好きな方にはピンとくるものがあるのではないかなと思います。

 

 

 

システムと噛み合うストーリー

 

さんざん述べているコストことこの「霊気」。これが単なるシステムとしてだけでなくストーリーにもしっかり設定として絡んでくるところが好印象でした!

先に引っかかった点を言うと、図書室のシーン辺りは違和感があったかな? 作中のキャラが「霊」「死後の世界」をファンタジックなものと捉えずに、無いor現実の二択として捉えているっぽい描写があってけっこう引っかかりました。それ漫画じゃ~んみたいなツッコミがないのは珍しいなあと。

でも、変にグダらせずにさくさくと「友達を信じる!」として話を進めてくれたのはありがたかったです。それに、その信用が盲目的なものではなくて、きちんと彼女なりの調査や筋道を経てのものだと明かされたところもまた、誠実さが感じられてすごく良い!

 

主人公とシオンにしても、シオンとエリナにしても、第三者を出してきてその関係性を客観視させてくれるんですよね。傍から見ると……とプレイヤーを冷静にさせてくれる感じ。この距離感もほどよくて好きでした。

ダークサイドに片足突っ込みかける展開大好きなので、性癖的にもありがたかったです。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

 

難易度も三種類あってセーブスロットも豊富なので、色んな層がとっつきやすいSRPGだと思われます。

百合もショタおねも味わえちゃう、難易度はしっかりハードなSRPGをお求めの方に。

 

 

 

 

フリーゲーム「Partiality」感想

「君は悪くないと言えるあなたはいったいどこの高みにいらっしゃるの?」

同じところまで堕ちてきてくれないと声は届かないな前置き。

 

 

 

えー、今回は詰まったゴミ(れんたか)さんところのフリーゲーム「Partiality」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

www.freem.ne.jp

 

 

エンド分岐有りのホラーゲーム。殺人容疑のある美少女の脳内をうろうろする探索カウンセリングゲー。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

実写と狂気が入り混じる2Dマップ

 

まずぎょっとするのはマップの美麗さ、そしてその狂気! 異様に歪んだ人の顔や、色彩の暴力を感じるマップ、かと思えば現代的で身近な駅や家などなど。シュールレアリスム、みたいな雰囲気が好きな方には特に合うかと思います。

マップは主に2種類なので、ある程度プレイしてくるとやはり慣れは出てきます。しかし、その油断を見透かすかのようにフッと登場する新たなオブジェクト。いやあ、声が出ました。

序盤はマップの異様さにビビリ、中盤以降は「何が増えるのか」「何が起こるのか」に怯え、終盤は狂気に馴染んでいってしまいそうな危うさに精神を揺らがされ……。いやはや、最後まで気の抜けないホラゲーでした。

驚かすことを目的とはしていないので、ホラーというよりは鬱ゲーと呼ぶ方がふさわしいかもしれません。

 

 

 

カウンセリングと探索を繰り返すシステム

 

ゲームシステムは単純で、アリティと会話→探索を繰り返すだけになります。法則性は明言されないもののわかりやすく、隠しエンドを除けば難易度はほどほど。私は多少寄り道や選択間違いをしたんですが、それでもぴったり10日目にエンドへたどり着けました。

このルーティンなシステムが、じわじわと正気を脅かされるような気にさせてくれます。何よりこの、告解室やカウンセリングみたいな、不穏な空気で一対一の会話をするシステム自体が好きなんですよね~。

 

ただ、シーン切り替えがかなりゆっくりだったのは難点。若干作業ゲー感が出てしまっているかも。といっても、アリティとのカウンセリング開始時のまばたきみたいな演出はものすごく雰囲気が出ていて素敵なので、そこは是非とも熱く評価したいところ。

カウンセリング室を出る時や機械に入る時など、ポイントを絞って目を惹きつけてくれたらより遊びやすかったかなーと思います。

 

 

 

狂った文体と含まれた隠喩

 

わざとなのか、作中の文章は時折ものすごい狂い方をします。一見は読めるのに、意味が絶妙に噛み砕きづらいような問答。いわゆる、「てをには」が狂ったような文体です。なまじよくよく読めば意味は掴めそうなものだから、なおさらプレイヤーの精神は作中へ、アリティの中へと引き込まれていきます。この、狂いに誘われる感じがゾクゾクしました……。

また、狂気は文章のみならずビジュアルやSEにもたっぷりと込められています。中でもえげつないなと感じたのは、比喩表現。詳しくはネタバレになるので追記に格納しますが、なんとも露骨でしかし明言をしない、「気づいてしまった嫌さ」を提供してくれる絶妙な演出でした。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

嫣然とした少女に狂わされたい方、不気味な世界を歩き回りたい方、静かにゾワゾワと精神を削られたい方にオススメです。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

shiki3.hatenablog.com

 

続きを読む

フリーゲーム「王道勇者とサブカル勇者」感想

「そのタンスを調べないだなんてとんでもない!」

強要される寄り道ははたして寄り道なのかな前置き。

 

 

 

えー、今回はまやさんところのフリーゲーム「王道勇者とサブカル勇者」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

www.freem.ne.jp

エンド分岐とミニイベントありのRPGネタバレが惜しいタイプのゲームですが、感想を語る関係上、軽く触れてしまうので未プレイの方は要注意です。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

勇者の権利と義務と役割と存在意義

 

いわゆるRPGのお約束に切り込んでいくこの作品。といってもメタすらも使い古されつつある昨今、ただのメタよりもさらに一歩先を行ってこそ……。そんなプレイヤーの期待にしっかりと応えてもらったように思います。

正直言うと、“先が読める”展開もありはするんですよ。でも、あえて読ませているんだろうなと思える露骨なポイントと、メタだからこそ察せられる巧みなポイントが二重になっていて、最後まで夢中になれました。

 

興味深いのが、名著「堕落論」を本作のテーマと絡めているところ。寡聞ながら原典自体は読んだことがないのですが、本作の共通点として言わんとするところは引用部分からひしひしと感じられます。

何よりこの、古典名作を引用してくるところが“サブカル”感あって良き! いや、原著自体はサブではなく確かにカルチャーなんですけれどもね。サブカル女子がやりそうなポイントとしてなんかしっくりきました。

 

 

 

王道とサブカルが手を取り合う

 

さて、二人の勇者が手を取り合い旅をする本作。

やはり鍵を握るのはサブカル勇者こと、ユウの存在。

明らかにこの世界の勇者に対して“何か”を抱かせつつも、その正体は不明瞭なまま。彼女の存在自体がそのまま、ストーリーの引きとして最後まで好奇心を掻き立ててくれました

だからこそ、ユウの思惑がわかってからの展開がアツい! 詳細は追記に畳みますが、彼女もまた勇者を目指すものという重みがよくよく伝わる展開でした……。

 

一方で、当然ながら王道勇者のほうもないがしろにはできません。ボクっ娘で前向きな善人。サブカル勇者と違って、いや王道だからこそ、そんな彼女が“成長”する姿が地続きて描かれていく姿はとても感情移入しやすかったです。だからこそ響くんだあのエンドが……。

 

 

 

さりげなくカッコイイ演出

 

ゆるーい作りのタイトルロゴ等で油断していましたが、あちこちの演出の巧みさに唸らされました。

ダンジョン入った時の地名表示の演出から始まり、レベルアップの軽快なSEやアイテムの説明文まで、おっと思えるポイントがたくさんありました。出来がどうこうというより、こういう細やかな部分をおろそかにせず調整してあるところが好き。

 

ぶっちゃけ本作、アイテムや装備は一切買わなくても進められるんですよ。それでもそれらが用意されているところに、RPGらしさがあって好きなんです。本作はRPGの構造に物申す作品なのでなおさら。普通と見せかけてちょっと変なこと言い出すNPCがいるのもポイント高いですね。

他に注目したいのはBGM。かなり好みの曲が多かったです! 下水道みたいなダンジョンにあのBGMを持ってくるチョイスが素敵。

 

そして何より、ルートが確定してからの戦闘演出について!!

本作はエンドが二つあるんですが、いやあどちらも違った意味で熱くてすごく良かったです……! あの演出が見れただけでも、プレイしてよかったなあと思います。

 

 

 

過去作のあの人も

 

同作者様の他ゲームで自分がプレイしたのは『僕だけがこの世界の』だけなんですが、それでもアッと思わされるイベントがあって嬉しかったです! セリフの重みが違うんだまた……。

あくまでサブイベント的な立ち位置なので、未プレイでも気になるほどではないはず。でもこういうところに仕込みがあると作者様追いしがいがあっていいですよね。

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

メタネタが好き、RPGが好き、女の子同士の友情や熱い想いと聞いてときめくものがある、そんな方にオススメです。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

続きを読む