うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「レディ・ブルー」感想

「見破る以前に見てもないだろ」

鏡ばかり見てるデートは退屈な前置き。

 

 

えー、今回はうきうき雨季(6月)さんところのフリーゲーム「レディ・ブルー」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

novelgame.jp

 

一本道、5分くらいの短編ノベルゲー。ただし後味はじっとりいつまでも。鬱展開、暴力やインモラルの表現が数文程度あり。恋愛関係ではありますが、それが全てではない感じ。

 

 

全てのネタバレはしませんが、一部は伏字なしで書いてしまいますので、ご注意を。すぐにクリアできるので、気になる方は是非先にプレイしてみてください。

 

プレイ前にスクショなどを見て受ける印象から、すでにゲームは始まっている。そんな感じの作品です。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

 

 

数文程度の暴力表現、じっとりいつまでも残る後味

 

バレンタインデートでかわいい彼女が豹変していた……というシーンからお話は始まります。

豹変の理由は何か?

主人公はどうやって彼女の機嫌を取ろうか……?

 

そんな。

その程度の話ではありません。

この作品がただ、かわいい彼女の本心に気づけなかった愚かな男の悲恋、で収まっているだけなら私は何を感じることもなかったでしょう。

 

主人公は大学目前なのに対して相手は14歳。

この時点でゾッとしますが、さらっと夜を匂わせるセリフがあったり、終盤の暴露からおそらくはナンパから出会ったのだろうと推測できたりするところも、なお闇深くてゾワゾワします。

が、こういう生々しさと厭さがあるからこそ、信じられるというか……。心にしっかりと刺さる作品でした。

 

 

 

たった数分で多々重なる謎

 

特にどこから情報を得たわけでもないのに、なぜかプレイ前から男の娘ゲーだと思い込んでいました。なぜだ……。

おそらく彼女の見た目が良い感じに男を釣る系だからかなあ。あと「俺」?

この辺りの誤解は意図したものか不明ですが、ともあれ、オチでさらに1ひねり加えてあるのが魅力的でした。

このシナリオのコンパクトさでここまで驚かされるの、楽しかったな……。

 

 

 

演出に力を入れたまさにビジュアルノベル

 

ゲームとしてはまず、画面構成が大好き!

切なさと不穏の真ん中にいるような淡い色味に、カットインの形で入る立ち絵や背景。読み終わった後だと、どこか視野の狭さを感じさせてくれるところもよく合ってるなあと……。メニューも見やすいし、おしゃれで好きです。

 

また、主人公のセリフが全てこちらのクリックで進むところも、没入感があって好きです。こういう主人公とプレイヤーが重なる演出、好きなんですよね~。声をかけてる感じ。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

もう終わってしまったバレンタインを苦くかみしめたい方向け。

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

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フリーゲーム「9∀nn∃」感想

「数多くのパターンで構成されているそのキャラは私よりも雄弁である可能性がある」

現実世界なら「うん」の使用回数は決まっていない前置き。

 

 

えー、今回はめいどいんるーむ(ヨシカワ)さんところのフリーゲーム「9∀nn∃」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ボタンを押すだけでクリアできる、すごく難しいゲーム。私の場合はクリアまで30分強くらい。反射神経やアクションスキルは不要ですが、察しの良さは必要かもしれません。

 

madeinroom.web.fc2.com

 

というわけで、良かった点など。

 

ストーリー以前にゲームのシステム自体がかなり挑戦的で面白かったので、未プレイの方はまず公式サイトへ! そしてご興味が沸きましたら、いったん遊んでみてから読んでほしいです。

 

 

 

やってわからせる斬新さ

 

まず好きなのがReadMeの書き方。実際あれを読んでおかないとバグだと勘違いする方も出てきそうなので、読もうと書いてあるものは読んでおきましょう(当たり前)。

操作すればプレイヤーに求められている行動がわかる、という、単純なれどゲーム作りにおいてものすごく難しい設計。ここがきちんとできている作品です。説明しすぎず、説明不足でもない、本当ちょうど良い塩梅なんですよね……。

最初の「いんせき」でだいたいのつくりを察して、次が本番、やることが増えて、エンディング。

わかりやすい! でも難しい! やるべきことはわかるから試行錯誤が楽しい!

レベルという概念こそありませんが、ゲームデザインとしてのレベルが階段状で美しい作品でした。

 

 

 

ゲームの意義を問う哲学

 

作品のテーマ自体は哲学的に感じられました。

このゲームをプレイすること自体が検証作業……なんなら公式サイトからすでに問いが始まっている……そんな感じ。このプレイ感が綺麗にエンディングで回収されたところも含めて気持ち良かったです。

タイトル含め文字が全部当て文字なのも、何か意図したものがありそうな気がするんですよね……。

なお、他プレイヤーさんの感想を探しにネットの海へ旅立ったところ、なかなかサーチのやりようがなくて笑いました。検索除け力(ぢから)が高い。

 

 

 

ゆるくも深くて複雑だけど空虚

 

画像の枠はフリーハンド、敵として設定されるもののグラフィックはどれもゆるキャラ。フリゲだから許せるという言い方は、少し語弊がある気もするんですが、フリゲだからこそ下手に突かれずこのままの形で見られるグラフィックです。

で、一方で、話の内容は前述のとおり少し複雑。

でも、ラストの会話はやっぱりどこかゆるい雰囲気なんです。日常会話、二人だけで通じるだらだらゆるゆるとした日々。そんな感じ。

この雰囲気がね~……。本作独自の大きな魅力でしたね~…………。

喪失、哲学、でもちょっぴりわけわからなくて、どこかで力が入りきらない。緻密だけど、ゆるくて、むなしい。なんだか不思議な感覚になれる作品でした。

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

「やられた!」と「まあ確かにそうなるよな……」の両方が味わえて、楽しかったです!

余談、公式サイトのURLが「9ame」なところ好き。

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

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フリーゲーム「未完成パーティー!」感想

「これは墓石じゃない、卵たちがいるだけだ」

そうと信じて温めているだけで幸せな前置き。

 

 

えー、今回はプロキオンさんところのフリーゲーム「未完成パーティー!」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

www.freem.ne.jp

 

 

クリアまで5時間超ほどのRPG。選択肢ありですがエンドは1つ。

キャラのセリフはほぼなく、ストーリーは大筋でさらっと楽しめるくらいの、バトルメインな作品です。

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

最大HPを削って進むすごろくマップ

 

本作最大の特徴であろうシステムが、すごろくマップ

サイコロを振るたびに主人公の最大HPが削れていくえげつない仕様です。しかも進む歩数はランダム。ひぃ。

ただ、減った分は戦闘でのレベルアップで補えますし、HP増加アイテムも店に売られてはいます。最低限の救済措置はご用意されておりますのでご安心を。

「寄り道はしたいし、見えてる宝箱は開けたい! でもサイコロ振りすぎると死ぬ!」そんなジレンマを味わえるのが楽しかったですね~。

 

で、ここでかなり嚙み合わせ悪いのが、主人公の職業について。

職業選択制自体は楽しくて好きなんですが、いやあ、実質は戦士一択

私は魔法職を選んでいたので、もともとHP低い&進むごとにHP減るのコンボでかなり厳しい戦いになっていました……。レベル上げようにも上がる前にもう倒れてる! はっはっは!

でも、主人公の外見を選ぶときの案内キャラのセリフは好きです。あのちぎって投げたような言い方、ツボ。

 

 

 

未完成の仲間たち

 

まず、仲間はダンジョン内で手に入れるアイテムで解放されていきます。よって、運が悪いとなかなか仲間が増えないまましばらく突き進むことも。

そのぶん仲間の数がむちゃくちゃ多いんですよ! これがまた楽しくって!

未完成とある通り、本作のキャラ達には設定とステータスしか用意されていません。セリフも一つあるか無いかくらいです。でも、スキルや弱点属性、何よりその外見でどことなーく「こういうキャラなのかな」という想像ができちゃいます。

見た目で使いたくなるキャラもいれば、スキルが有用だからと使っているうちに愛着が沸くキャラもいて楽しかったです。

 

 

 

このキャラは探索用? 戦闘用?

 

パーティはよくある4人構成。加えて、控えに4人おいておくことができます。ただし控えに経験値は入りません。

ここで面白かったのが、マップスキル

これは各キャラ固有のもので、自動でパラメータを上げたり、マップ上の障害物を壊して最大HPを節約したりと、かなり種類が多様です。中には「歩くたびにお金が手に入る」なんていうものも。本作、お金がわりと手に入りづらいので地味に有用なんですよね……。

このマップスキルがあることで、ただ控えに入れるだけでもうまみがあって、より色んなキャラを使ってみたくなりました

 

 

 

そこそこ大味の鬼畜バランス

 

バフデバフ、属性攻撃、状態異常など、基本的な要素が出そろっているコマンド選択バトル。RPGの戦闘としてはかなりベーシックな作りなのですが……。

ダウンロードページに明示されている通り、敵は強めです。そして戦闘バランスはかなり大味です。

ですが、これが仕様とのこと!

ならば、立ち向かうのみ!

全滅しまくった私の辿り着いた最適解としては、ひたすら防御、でした。防御→TP溜める→必殺技使う→防御、の繰り返し。これで大抵は負けません。

時間はかかりますし、かなり作業ゲーにはなります。が、これもまた良い味。これはこれで楽しかったです。

 

 

 

プレイしやすさを考えてあるシステム

 

いつでもノーリスクで拠点に戻れて、再開する時もマップの進行具合は保たれたまま。仲間が集まるまでは難易度高めですが、ゲーム開始時の説明は画像付きでわかりやすかったり、道中の店は良心的なお値段だったり、細やかなところはとても親切でした。

敵やHP管理が厳しいぶん、システム周りが丁寧。遊び続けようと思えるのはこういうところのおかげだなと思います。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

ボリュームしっかり、独自要素あり、でも小難しくなく気軽に遊べるRPGでした。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

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shiki3.hatenablog.com

 

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フリーゲーム「ディアーレイス」感想

「百年だって千年だって変わらない、だって愛は永遠だから!」

対象は一個人に限らない前置き。

 

 

えー、今回は箱庭のイデア(栄崎)さんところのフリーゲーム「ディアーレイス」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

クリアまでだいたい2時間くらいのRPG。エンドは二つありますが一本道。王道を行き突き落とされ道を逸れ破壊し王道に戻ってくるファンタジーです。

 

www.freem.ne.jp

 

というわけで、良かった点など。

作品の構造上、軽いネタバレは含んでしまうので、初見の気持ちを大事にしたい方はご注意を。

 

 

 

序盤1時間は前座

 

悪い魔王をやっつけるため、ダンジョンを巡って精霊の力を集めて、仲間と共に――。

と、RPGやなろうラノベで山ほど見た展開が成されるのが本作。これぞ王道、と言えば聞こえはいいものの、やはり見飽きるのは事実でもあります。

が、本作の神髄はその先なんです!

私は「この作者様がこんな安易に終わるわけはない」という信頼があったので、プレイし尽くしましたが……。途中で投げたり止めたりしがちなプレイヤーさんは、序盤で評価を決め打ちせず、是非ちょっと踏ん張ってみてほしいなーなんて。

 

 

 

愛に性別なんて!

 

主人公を男女どちらにするか選べる!!!!

この古き良きRPGなノリ、好きなんですよね~。選ぶときに先んじてビジュアルを見せてもらえるのも嬉しいし。ツインテかわいいし!

そうして、主人公が目覚めて初めに出会うのは、勇者さまのことが大好きな女の子、クレイア

驚かされたのが、彼女の反応が主人公男女どちらであろうと全く変わらないところ。男女選べるとなると“変化”に着目しがちですが、本作はあえて“変わらない”ところが興味深かったです。ここに理由がちゃんとあるのも好き。

 

無口主人公と言えばおなじみ、会話は選択肢で進行します。基本的には真面目で冷たい感じか、小粋で軽い感じの二択。

性別も選択肢も、劇的に作品の結末を変えるわけではないんですが、それでもこういう要素を実装してくれるのがとっても嬉しいです。なぜなら、遊んでいて楽しいから!

 

 

 

属性が最重要の戦闘バランス

 

作中でも属性についての注意が重ねられる通り、本作は魔法と属性がキーとなっています。体感は、通常攻撃<<<弱点属性魔法

「かばう」コマンドをかなり意識させられる戦闘システムでもありましたね~。特に終盤はラディに常に盾を張ってもらわないとろくに動けなかったように思います。

 

面白かったのは、スキルの付け替え!

回復魔法を全員に装備させるビビりなプレイもできます。

そして弱点属性と魔法の付け替えの兼ね合いで、パーティ内での役割がダンジョンによって入れ替わることも。まあ魔法職に盾はさせられないので、自由自在とはいきませんが……。

一生懸命レベリングしても勝てなかったボスが、装備品を変えるだけで雑魚、なんてことも。弱点って大事!

 

 

 

金欠しがち、と見せかけて?

 

敵が金を落とさない仕様なので、稼いだり工夫したりしないと武具揃えはうまくいかなかったですね~。

同梱テキストにある通り、ちょっとコツを掴めば楽なように設計されているんですよ。その時点で、ゲーム設計がかなりハイクオリティだということはわかるんです。ただ、自力で気づけるかというと私にはやや難しかった。

また、前述のとおり弱点耐性をつけるのが最重要なので、アクセサリ枠がそれで埋まるんですよね。なので、自由に見えてそんなに自由ではない、みたいな印象でした。

 

でもですね!

戦闘中に使用するアイテムが一切ないので、メニューはかなり整頓されていますし。武具は進行度に応じて強いものが合成できるようになっていますし。バッサリ捨ててあるシステムがあるからこそ、ゲーム全体は洗練されています

こういう無駄のない設計は大好きです!

 

 

 

選べるエンカウント率

 

本作はランダムエンカウント。ですが、敵との遭遇率はメニューからいつでも変更することができます!

前述のとおり、バトルは属性重視なので、レベリングはそこまで重視されていない……はず? こういう装備の付け替えが重要な戦略RPGに慣れている方は「敵を避ける」通常攻撃連打でクリアできるRPGを遊んでこられた方は「通常」くらいの頻度で進めていけばちょうどよいのではないかなと思います。

今はお金集めたいのに~、とか、綺麗なマップをうろうろしたい~、とか、プレイヤーのプレイスタイルに合わせてもらえるの、ありがたすぎる~!

 

キャライベントの見逃し防止機能もそうなんですが、とにかくプレイヤーにとって優しいゲームなんですよね……。余計な苦労をしなくてよい。そのうえで、試行錯誤する楽しみは残ってる。良き……。

 

 

 

美麗でファンタジックなグラフィック

 

驚いたのが、マップの美麗さ!

とにかくどこ歩いても目の保養になるんですよ……。毎秒スクショ撮りたくなるくらい。歩くだけでも楽しいとはまさにこのこと。水に波紋が走ったり、ちらちらと輝く演出があったり……。

ただ、見栄え重視には難点もありまして。

わざと塞いである通路や気になる凹みがあると私はついつい、そこに何かあるんじゃないかというゲーマーな思考をしてしまうんですよね……。よって、ゲーム的な意味が欲しい方には合わないかもしれません……。

でもね、ここでもう一度主張させてほしい。

もうすごいんですよ、宿屋がちゃんと風呂トイレ別で、店にはきちんと居住スペースと察せられる部分がついていて! 間取りや部屋割りなど実際にあのマップでゲームキャラが過ごしているというリアルさを感じたい方には、感激もののはずです。

 

 

 

気になる他作品キャラ

 

私自身、こういうのは先に知っておきたいタイプなのであらかじめ書いてしまいますが……。本作は、同作者様の他作品とがっつり繋がっています

初めはゲストキャラみたいな扱いだと思っていたので、想像以上にしっかり食い込んでいて驚きました。一応本筋の部分は本編で説明があるので、未プレイでも問題はない……のかなあ?

とりあえず、他作を履修している方とそうでない方とでは、黒幕への感じ方などなどがかなり変わると思っています。逆に聞いてみたいかも。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

公式の攻略テキストもゲームフォルダ内に同梱されているので、RPG慣れしてない方も遊んでみてほしい気持ちです!

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

 

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フリーゲーム「Flyend」感想

「彼女はまっすぐ君を見ている、そこにしか答えはないから」

自分がどう動くかの決定権すら持てない前置き。

 

 

えー、今回はめいどいんるーむ(ヨシカワ)さんところのフリーゲーム「Flyend」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ウディタ版、ブラウザ版、ツクールMV版が存在する本作。私はウディタ版で遊びました。んで、その後ブラウザ版へ。細かいテキストが微妙に異なりますが、個人的にはウディタ版の方が皮肉が効いてて好きです。

 

madeinroom.web.fc2.com

 

ゲーム紹介は簡潔。

詳しくは彼女に聞いてください

 

フリゲ好きだとこれだけでビビビッと来る方、案外多いんじゃないかなー、なんて。実際私は即DLを決めました。良い出会いだった……。

とはいえやっぱりあのプレイ後の爆発的な気持ちを共有していきたい気持ちもあるので、ここは熱く語らせて頂きましょう!

 

ネタバレするのが激しくもったいない作品なので、未プレイの方は詳細を彼女に聞いてから本記事を読んでくださると幸いです。

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

プレイヤーの脳内と会話するゲー

 

まあ、メタゲーなわけですが。

まず冒頭、説明の仕方がすごい面白かったんですよ! 「説明いる?」じゃなくて「初めまして」で状況を把握されるところ。ゲームなんだけどゲーム的ではない。こちらの言葉で状況を察するという、“会話”をしている。ゲーム数秒ですでにすごく楽しかったです。

また、さらに驚かされたのが初手無視の選択。「きみが単によくわかってなくて~場合が怖いな」という、あれ。好きだな~!!

あの配慮を利かせられてるの、独りよがりではなくてきちんとゲームとしてプレイヤーとやり取りしようという誠実さを感じて好きです。

 

 

 

雑で無気力で熱いロマンが味わえる

 

このグラフィックのゆるさ、たまんね~!!

グラフィックの良さでDL数が決まるといった噂も立つフリゲ界隈ですが、やっぱ私はこういうゲーム“も”大好きなんです。

直線すらフリーハンド、フォントも使わず手書きの「にゃーん」。

これよ、これこれ。これでも作品の味として大いに通じて許される、こういう何でもありのフリーゲームっていうジャンルが私は大好きです。

 

うっかり話を壮大にしてしまいましたが、戻して。

実際、このグラフィックが手抜きだって言いたいわけではないんです。エンディングの演出とかマジで熱いし。部屋の小物とか深読みしたくなるところあるしね。

この無気力なグラフィックがそのままこの作品の世界観になっている!

ここを私は熱く述べたい!

というわけで、今度は主人公たる“彼女”にスポットを当てましょう。

 

 

 

ヒコーキってロマンじゃん

 

プレイヤーに全てを説明し、求められるがままに行動する、彼女。

まず私、彼女のキャラがすごい好きなんですよ~。

「~ものな」「~だろうか」みたいなどことなく独白っぽい口調とか。状況説明する時の、考えながら喋ってるんだろうなって感じる「・・・」とか。

作中で意外とトンチキでシュールな状況になることが多いんですが、それに対しても淡々と進んでくれるところが好きでした。「ハリポタ薩摩藩寮」とか「鶏が爆発したぐわー」みたいなトンチキ具合好きな方には刺さるところ多いと思います。

 

彼女がああなった背景を考えるとちょっと違う気もするけど、まあ……ダウナーで頭の回転が速い女の子が好きな方にオススメ

そもそも、飛行機がヒコーキって表記な時点でロマン。

この感覚、通じると嬉しい。

 

 

 

久しぶり、あるいは初めまして

 

実際のゲームの中身について。

経営ゲーと言えばいいのか、数値管理ゲーと言えばいいのか……。決められた日数までに目標達成するタイプのゲームではあるはずなんですが、このやりくりの仕方もまた楽しかったです。

ひらめきがいる、し、ひらめかなくてもとりあえずできること全部やってたらなんか起こる。難易度がちょうどよかった。ちゃんとゲーム内にヒントが出てるのも良いし、もしわからなくても最悪、同梱テキストファイルに全部答えが書いてあるのも親切。

ちなみに私は、最難関のエンドだけお力を借りました。くぅ~。

 

「あれ?」って思う挙動には必ず理由がある。

この無駄のなさが気持ち良かったです。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

1プレイ数分の、お手軽なゲームですので、気になった方は是非まず彼女に会いに行ってみてください。

 

 

追記では特に重大なネタバレ込みでの感想。

 

 

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フリーゲーム「エトミコ! ~酉の巻~」感想

三者三様、お好みの巫女さんをどうぞ!」

ただし選んだ相手にボコられる前置き。

 

 

えー、今回はなごみやソフト(司令)さんところのフリーゲーム「エトミコ! ~酉の巻~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

 

freegame-mugen.jp

 

クリアまで30分強の和風ゲー。装備とスキルを駆使して好きな順番でボスを倒す、短編RPG。いわゆるボスラッシュものです。

 

 

 

というわけで、良かった点など。

 

 

 

年始にぴったりの十二支

 

タイトルからして干支で巫女さんな本作。ストーリーのテンションもさくさくお気楽な感じで、年始のゆるくてだらっとした空気とぴったりです。

そして、1つのマップに、戦うべき相手がどんと並ぶこのわかりやすさ。回復もノーコスト。難易度も道中はほどよくゆるく、ラスボスはやや歯ごたえアリ。良い具合に話が早くて手が付けやすかったです。

御託は良い、いざ戦闘だ!

 

 

 

倒して嬉しい撃破セリフ

 

好きなのが、ボスの撃破セリフの表示の仕方。いやいや内容ももちろん愉快で好きだったんですが、それ以上に、倒した直後に同じ画面でセリフが出てくるところが素敵ポイントでした。

だってやっぱ、キャラのセリフは顔を見ながら聞きたいじゃん! そんでもって画面切り替えて敵のメッセージボックス出てきてエンター押して~っていう、時間にして1秒でも体感60秒の流れって、やっぱちょっとめんどいじゃん? とかいうのは私だけかもしれませんが。

とにかく、本作のテンポの良さはこういうところにあるのかなー、なんて。

猿のセリフが好きです。

 

 

 

欲に忠実なボスたち

 

ストーリーは勢いよくギャグ一本。

主人公たる巫女さん3人組に、様々な形の欲望の権化たちが挑んできます。すがすがしくぶっ飛ばせますね!

敵のキャラデザや戦い方はその干支に則っています。「この干支だとどうなるのかな?」と予想しながら挑むのも楽しかったです。

にしても、兎怖いよ~~~! 踊り子さんには手を触れないタイプの変態紳士を感じるよ~! でも倒し方もデザインも含めて一番好きです……。

 

 

 

無効/失敗の表記分け

 

この作者様の作品だとおなじみの、戦闘中の表記について。

状態異常が無効なのかミスっただけなのか、一目でわかるの、本当に助かる~~~!! もうこの方のフリゲ遊ぶたびに言い続けると思います。最高システムだ……。

特に本作は短編、かつ、ボスの事前情報が無いこともあって、戦闘中に得られる情報源としてとても有用でした。分からん殺しに適応できてこそのフリゲプレイヤーよ……。ふふふ……。

また、技の属性が色分けでわかりやすいのもポイントでした。巫女さん達のイメージカラーになってるのも良き良き。

 

 

 

前髪ぱっつん三つ編み清楚系ボクっ娘

 

ありがとうございます!!!! 好みです!!!!!!

 

 

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

戦闘重視のゲームをお探しの方、年始に一発フリゲをキメたい方などにオススメです。

 

追記ではネタバレ感想。

 

 

 

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フリーゲーム「ナイナイ」感想

「同じサイクルの繰り返し、掃除も食事も生き死にも」

ずっと回り続けるなら永遠と呼んでも良いかもしれない前置き。

 

 

えー、今回はうきうき雨季(6月)さんところのフリーゲーム「ナイナイ」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

ウディタ製、短編、アプリゲームでよくある放置&タップゲー。難しい操作はありませんが、放置時間の関係で、全クリまではだいたい1時間半くらいかかります。

 

www.freem.ne.jp

 

というわけで、良かった点など。

 

 

ほどよいゆるゆる感の放置ゲー

 

横長画面をひたすら左右に行き来してお掃除!

これだけだと単調な作業ゲーに見える書き方になってしまいますが、とんでもない。お掃除するステージする場所・お話相手・BGMがゲーム進行に応じて変化するので、最後までじっくりゆったりと楽しめました。

 

序盤はかなりスピーディに感じていたゴミの出現も、終盤になるとのんびりペースに感じられるほどに。魔女との話や可愛いグラフィックを咀嚼する間があってちょうどよかったです。

後半になればなるほど必要なゴミ処理の数が増えるのは、それだけ魔女がナイナイを手放したくないと思う気持ちが強いからなのかなー……なんて。

 

もしかすると、緊張感に耐え切れなくて早く終わらせたいと思ってたプレイヤーさんもいたりするのかな……?

私はヤンデレも鬱設定も大好きなので、どのステージもしっとりと味わえて最高でした!

 

 

 

魔女という名の病みショタ

 

乙女ゲーと銘打たれているわけではないんですが、登場人物は(おそらく彼という呼び方からして)みんなショタ。見た目は性別不祥な子も多いですが、一人称は俺・僕といった感じでしっかり男の子です。

そんな中で嬉しかったのが、魔女達がみんな、主人公ナイナイへの執着を見せてくれるところ!

従業員としてであったり、友人としてであったり……。それぞれ形は違えど、「傍にいて」と言ってもらえるのは単純に、すごくときめきました。

だからこそ、自分の声を持たないナイナイがどういう道を選ぶのか気になって、先が見たくなるんですよね~。

 

 

 

 

無限の虚しさを感じさせるストーリー

 

ナイナイの出会う魔女たちはみんな、致命的な問題を抱えています。そして、ナイナイがそれらを華麗に解決──なんてこともありません。

ただ、掃除をするだけ。

ただ、話を聞くだけ。

それでも、彼らの境遇やこれからに思いを馳せたくなる、切なさやどうしようもなさが垣間見えます。

この仄暗さがもうね、大好きですね~! ところどころでコミカルな会話も混ざるので、ほどよい緩急があるのも素晴らしい。短い間に色々な感情を揺さぶられる、良質な鬱設定が多かったです。

 

 

 

かわいさたっぷりのグラフィック

 

好きなのが、画面内のあちこちで見れるアイコン!

タイトルロゴには箒、魔女のセリフにはそれぞれのイメージカラーな三角帽子、文字送りにはネズミ。ちらちらと潜むアイコンがどれもかわいいこと!

また、キャラデザも前述のとおり中性的でキュートな子が多くてとっても好みでした~! みんな印象に残るしハマる見た目してるのがすごい……。

 

一方、マップでは人間?がシルエット表示だったり、彩度抑え目でリアル写真とコラージュしてある雰囲気があったり。デフォルメなかわいさだけでなく、魔女たちの居所の閉塞的な質感も味わえます。

この背景画像だけでも本当、良いんだよなあ……。正直壁紙にしたくらいなんですよね。この退廃っぽい雰囲気が好きで……。

 

マップ上でのキャラ操作は左右の動きのみですが、ちゃんとナイナイのグラフィックが四方位で設定されていたのも嬉しかったです。前も後ろも堪能できる……。ぴこぴこ動く尻尾がかわいい!

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

仄暗い設定や、キュートなグラフィックが好きな方、ちまちまこつこつミニゲームが好きな方にオススメ。

まったり作業の合間に、あるいは寝付けぬ夜に、ナイナイと魔女達の出会いを見届けてあげてください。

 

 

追記ではネタバレ感想。

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

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