うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「もしもダー惚が… ×3」の感想

「とりあえずこれでも咥えときな!」

点滴代わりに薔薇一本な前置き。

 

 

えー、今回は2008年VIPRPG紅白のフリーゲームもしもダー惚が… ×3」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

VIPRPGでもしもワールドのやるゲ。ダー惚中心で、「ナイ軍」「餡軍」「ダーク〇〇」あたりのワードの意味がわかる人向けになってます。

 

というわけで良かった点など。

小ネタ等はある程度ネタバレしているので気にされる方は注意です。

 

 

レベル上げなど要らぬ、デフォ戦ボスラッシュ

 

ラッシュ、と言うほどバトルゲーではないのですが語呂が良かったのでつい。作品の全体構成は、ストーリー→おつかい程度のダンジョン→ボス→ストーリー、な流れです。

で、その中のバトルがかなり熱いのでまずはそこから。

 

レベル上げもなければ金もない、もちろん武器屋防具屋は使えない、キャラの固有スキルと状態異常と装備品で詰将棋的に殴り勝つタイプのバトルが主です。といっても基本的に勝利条件はそこそこ普通のRPGなので、ストーリーを見るだけならばあっさり勝てるゆとり仕様(公式)です。

 

じゃあ真髄はどこかっていうと、ボーナス条件です。

特殊な条件を満たして勝利すると豪華報酬がもらえるこのシステム。「これムリゲー/運ゲーじゃね?」というものから、「初見撃破ヒャッハーw」となるものまで盛りだくさんで、歯噛みしながらF12する楽しさをとくと味わえました。これだから試行錯誤デフォ戦ボスラッシュはやめられないんだよなぁ!

全滅するとヒントをもらえるので、頑張ればきっとなんとかなります。熱いバトルをお求めならぜひ。

ゆるゆる楽しみたい人向けにも書いておくと、ボーナスアイテムは取得しなくてもストーリーは同じですし、何もなくとも十分ごり押しが効く難易度なのでご安心ください。

 

MPが切れるとHPがガンガン減る、特殊な状態異常も面白かったです。わりと無視してごり押しした覚えもあります。やられる前にやればいいんだ!

 

 

恍惚多すぎの原典

 

原典、と書くと言いすぎかもしれませんが、少なくとも始まりの一端は担っています。どうやら偽恍惚なる闇の初出演作でもあるそうです。初めのころ偽恍惚とダー惚と混同してたんですよね、懐かしいなあ。

とりあえずダー惚好きにはとにかくやってほしい、恍惚と先代周りを知りたい人にもやってほしい、そんな感じ。元々餡軍は気になってたんですが、これプレイしていっそう好きになりました。

色んなキャラが出てきますが、メインとして動くのは偽ダーエロ・ディオナ・ダー惚・恍惚・偽恍惚・ダモン・リナックス辺りかなと思います。

 

 

記憶喪失のIKEMENの行く末と真相

 

メインストーリーももちろんすごく好みでした! 短編ながらストーリーは濃密、でもテンポよくさくさく。あと、テーマを言うとネタバレになるので隠しますが、こういうのが主題の作品って好きなんですよね……。何一つ伝わらないなこの書き方だと……。

重たいものを飲んでそのまま沈む展開もあれば、「まあでも僕IKEMENだからな!」でなんとかなっちゃう展開もあります。どちらも好きです。

恍惚ズがメインなだけあって、一部で頭脳戦が出てきたのも盛り上がりました。頭のいいイケメン! 敵のたくらみを看破する展開! 浅知恵を上回る悪知恵! いやあ素晴らしい。

なんだかんだと勢いで一気にプレイして今いました。

 

 

豊富な会話分岐とマルチエンド

 

ストーリー進行に応じて、メインキャラはもちろんのこと魔王軍のその他雑魚扱いのキャラまできっちり会話が変わってくれます。スライムのグルメコメントが好きでした。

また、終盤になると自分で仲間の入れ替えをすることができ、以降のボス戦ではキャラがそれぞれ別のセリフを喋ってくれます。たった一言であっても会話差分回収できるRPGってすごい好きなんですよね……。ボス戦があれこれ試行錯誤するタイプなので、お試しついでに会話も聞けて一石二鳥でした。ラスボス戦の偽ダーエロ兄ちゃんのセリフが好き。

 

また、ダー惚×3のタイトルに合わせるようにエンドも3種類(厳密には2+おまけ)あります。パッチ追加されたものではあるらしいのですが、いやはや良いタイトル回収具合だなと。

迎えたエンドによっては開発室のコメントも一部変わります。ステータス画面もお見逃しなく。

 

 

とまあ、こんな感じで。

ダー惚中心、詰将棋デフォ戦、シリアスありハッピーありなどにピンとくる方向けの一作でした。

 

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

 

 

ネタバレあり

 

 

さくっと印象に残ったところ一言感想。

 

  • ちょいちょい懐かしすぎるネタ → 2008年製だからねしみじみ
  • 会心の一撃 → 初めの内はひたすら魔法ばかりで戦っていたのですが、意外とダー惚が会心を出してくれることに気付いて以来、むしろ通常攻撃を信頼するように。本当は初回ボス戦で気づいてたことなんでしょうねハハッ。
  • 蟹 → ムリじゃね? 最終的にシャロル戦のボーナスを優先して蟹は諦めました。が、開発室で、当初の私のやり方は間違っていなかったことを知り悔し涙を流しました。もっと粘ればよかった……!
  • サーディス → シャーディスのほうがぼくもかっこいいとおもう
  • だもだくじゃぬ → もしかしてあれ1ターン目は固定行動だったんでしょうか。片方防御で片方だけ動くようにコマンド選んでたら絶対防御してない側が集中放火されてしまい、それに気づいたのが5戦目くらいでした。だから遅い!
  • クレアス → 書いてなかったけど吸い取るよりコンフューズで同士討ちしてもらうほうが楽でした。 
  • ステータス画面変更と歩行速度低下 → あの夜のイベントのところです。心に刺さる。こういう演出が好きです。
  • ダモン → 最終戦までずっと連れ歩いてました。コンフューズが意外と色んな敵に効いたんですよね。プレイする前は暴言キャラってことで苦手意識あったんですが、プレイ後はすっかり好きキャラになりました。くそう。
  • のっきゅん → 健気ショタはいいと思うぞ。だもくん連れてる時の一言セリフが本当健気で好きです。かわいい。