うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「帝国魔導院決闘科」感想

「皆が無関心で無言で無秩序の中、君だけが目指したんだ」

そしていつか、世界を救えるような気がする前置き。

 

 

えー、今回は川崎部さんところのフリーゲーム帝国魔導院決闘科」の感想をつらつら書きますね。相変わらず、一部レビューっぽいかも。

問い合わせてみたところ、「川崎部」自体のサイトは無いそうなので、リンクはウディコンに繋げてあります。今はできたそうです。やったね。

 

このゲーム、ジャンルが何とはきっぱり言い切れません。まったくの新しいゲーム性が売りです。あえて言うなら、キャラゲー戦略ゲーかな? クリアにはそれなりに時間がかかったものの、ゲームシステム自体はスピーディなつくりなので、まさに時間を忘れてプレイできました。

ウディタで作成されており、第五回ウディコンにて見事総合1位を勝ち取った優秀作です。ぱちぱち。

 

では、魅力的な点を挙げていきましょうか。

 

 

一度負けてからが本番のバトルシステム

 

クラスメイト39人をぶっ倒すこと。

これがゲームの主目的です。

しかし、その闘い方が一風変わっているんですね。というのも、闘う前に攻撃手段を決めておくんです。そして、一度負けたら次からは相手の使う術が事前にわかるようになります。

 

術セット→オートで闘う→負ける→敵の術に勝てる組み合わせで自分の術をセット→勝利!

というような流れ。

 

この術にも特徴があって、カウンターができたり力任せにぶったたいたり、相手に合うような技を選ばないといけません。そういうわけで、けっこう頭を使います。簡単に言ってしまうとパズルゲーム、らしいです。

勝てない敵には最悪ごり押しもできます。旅人さんはごり押しで頑張りました。すまない、こうするしかなかったんだ。

 

 

6種の術を使い分け

 

上記のバトルシステムに加えて、術についてもう少し感想をば。

細かいかもなんですが、術によって名前を揃えてあるのが好きでしたねー。虚術の記号っぷりにはびっくりしました。

判定が自動成功の技には何度も助けられました。あと私はトリッキーなものが好きなので、カウンター系の虚術や、敵の力を奪う呪術がお気に入りでした。実際使ってたのは戦術が多い印象ですけれども。

それぞれの術に特徴があって、どれも使うべき時があり、大変楽しく技を組み合わせられました。

死に技や死にスキルが無いっていうのは昨今のゲームで珍しいと思うんだ、うん。

 

 

 

個性が激しく豊かなキャラクターたち

 

39人という多さなのに、誰一人として個性が霞んでいません。それぞれに萌え属性や暗い過去や独特の魅力が備わっています。ここまでキャラを描き分けられるのは凄い、羨ましいです。

ケモミミ娘さんやモンスター娘さん好きには特に嬉しい仕様かも。あっ、もちろん、マスコット的キャラクターもいれば病んでる子もいますしカッコいいお兄さんやお茶目なおじさんもいますのでご安心を。どんな方がプレイしても、最低一人はお気に入りのクラスメイトができるんじゃないのかなあ。

ちなみに自分は、貴族さんが一番好きです。戦闘前の台詞の狂人っぷりに惚れました。

話し方としては狐さんの穏やか具合も素敵です。もふもふ!もふもふ!

 

 

 

倒した相手から技を伝授

 

倒した敵の技が自分のものになるっていう展開すごい燃えると思うんですが皆様どう思われますでしょうか。

このゲーム、倒したクラスメイトと交流を深めることで技を伝授してもらえるようになります。技も上位のクラスメイトになってくるとどんどんチート化していくんですよ。時を止めたりめっちゃパワーが溜まったり。厨二病、なんて言うと失礼と感じる方もいるかもですが、ああいうチートとか俺TUEEE的な技、大好きです。しかもこれらが自分のものになるっていうんだから、倒した喜びもひとしおですね!

 

交流というところもポイントで、好感度がMAXになるとキャラの背景事情がわかるミニイベントが起こります。意外な一面や悲壮な過去が明らかになって、大変楽しめました。重い境遇のキャラもいまして、ねえ。鬱展開好きの同志たちよ共に喜びましょう。

 

技を手に入れると、キャラに関係する詩や独白が数行見られます。これもまた筆力があるというか、魅力的で、たまらん良いんです。これを読むためにキャラと交流していると言っても過言ではない。一覧とかあったら欲しいくらいです。

聖女さんのが特に印象的だったなー。

 

 

 

ループする50日間

 

50日、というと長く感じるかもしれませんが、上述しましたようにこのゲームはとってもスピーディですので、実のところはちょうど良い長さです。戦闘はさくさく進んで、戦略はじっくり練ることができる。そしてタイムアタックを狙うと一巡がまさにギリギリで熱くなる。もちろん狙わずのんびりクリアもできる。

この、プレイヤーに合わせられる緩急の差も魅力かなあと思います。

あと単純に、私ループもの大好きなんですよ! なのでテーマとしても凄く楽しかったです。ループに気づいている人と気づいていない人がいるのもまた、キャラの個性を感じられて良いですねぇ。

 

そして、ノーマルエンドの演出。

あの終わり方はまさに、ループエンドにぴったりだと思います。少し呆然とはしましたが、じわっと切なさがこみ上げてきました。フォルダ見直した時のびっくり感も素敵。

とと、あんまり書きすぎるとネタバレになっちゃうので、この辺で。

 

 

とまあ、キャラクター・ゲーム性・プレイの快適感・演出、どれも素晴らしい作品でした!

未プレイの方には、そりゃもう全力でオススメしたいと思います。

 

 

readmeに決闘のルールがまとめて書いてあって、もしかするとややこしそうだと感じた方がいるかもしれませんが、大丈夫です。

・「●●対決」は相手より●●のステータスが高ければ技発動

・「自動成功」はステータス関係なく発動

さえわかっていれば、あとはやりながら覚えられると思います。

 

 

あと、主人公の属性について。

私は虚術属性を選びましたが、基本どの属性を選んでもクリアに支障ないです。どうしても悩む人にはステータス補正の恩恵を受けられる分、剣・魔・戦の中から選ぶのをオススメします。

個人的な好みとしては、どかんと一発デカイのかませる魔術を勧めたいですね♪

 

 

 

ちなみに追記からは軽い攻略メモを書いておきますね。気になる方は続きからどうぞ。ネタバレありです。

 

 

 

ネタバレあり、攻略メモ。

 

 

【周回プレイのとき】

精霊甲・人形師・剣士は三人とも、

「防御詠唱→姿勢崩し→!!!!!」のままで倒せる

 

聖女

相手に攻撃や妨害をせず、最後に「!!!!!」で倒せる

 

吸血鬼

「BreakTime→姿勢崩し→自動成功の何か」で倒せる

 

【早めに技を修得したいキャラ】

歴史家、農民、溶解体、魔狼、人狼、星占術師、吸血鬼、剣聖

 

【クリアに撃破必須なキャラ】

農民、半竜、幽霊、秀才、天才

 

【エンド条件】

ノーマル:天才を倒す

トゥルー:クラスメイト全員から術技を修得して天才を倒す

クリア後、フォルダ内に増えたテキストファイルを確認すればエンド名がわかる

 

 

【初トゥルー時ステータス】

--称号-- 一点集中型黒鳶 『理解者』

クリアした週回:23週目

主人公の属性:虚術

-1位撃破時ステータス- 

体力:43

剣術:170

魔術:140

戦術:209

防御:14

-初期ステータス- 

体力:40

剣術:30

魔術:20

戦術:50

防御:5