うそうさ〜第二号室〜

フリゲ・鬱展開・ヤンデレ 万歳!

フリーゲーム「救世メガロマニア」感想

「神も兎も知ったことか!」

やるなと言われればな前置き。

 

 

 

えー、今回は30の法則さんところのフリーゲーム救世メガロマニア」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

一通りクリアするまで30時間を越える長編RPG。バトルやシステムにアトラス作品のオマージュを加えつつも、オリジナルのキャラとストーリーで進みます。VIPRPGではありますがVIP独特のネタやノリは少なめなので苦手な方もご安心です。

 

私は前作を未プレイで挑んだのですが、ゲストキャラとして登場するほかクリア後のおまけなどでもけっこう関わってきていたので、せっかくならプレイしておけばよかったかなー、なんて。

 

 

というわけでさっそく魅力的な点など。

 

 

 

綺麗に繋がる設定と熱い盛り上がり

主人公ツカサが転生し目覚めるところから物語がスタートします。ゲームの環境設定が転生システムのチュートリアルとしてお話に組み込まれているという、この冒頭の流れから上手いなと感じさせられました。

ダンジョンの謎解きがきちんと後々のストーリーに絡んでいたり、会話の伏線が回想シーン込みで回収されたりして、風呂敷の畳み方もすっきり。2周目以降限定の分岐ストーリーもなかなかに気持ち良くぶっ飛んでいて、あくまでIFルートとして楽しめました。

一点挙げるなら、物語のどんでん返しと新しい世界説明が一緒に起こり、物語の勢いとは反対に少し手を止めないと飲み込めなかったのが残念だったなあと……主に私の頭が。とはいえ、説明が後である場合はその旨叫びながらボス戦に突っ込んでくれたのでそこはありがたかったです。

プレイしていて気になったところに主人公達がきちんと気付いて自分なりの答えを叫んでくれるので、こちらも一緒になってとても盛り上がりました!

ツカサが皆を説得する時に画面揺れとガオーSEが入るのがお気に入りです。反射的に「せやな!」って同意したくなりますw

 

 

 

各大陸が影響しあうフリーシナリオ

中盤から物語がフリーシナリオに移行します。Aで手に入れたものをBで使用してBからCへ飛んで――あちこちを行ったり来たりして行動範囲を広げていくのにわくわくしました! 進める順番や次の目的地等はある程度ヒントがあるので、自由度高めなのが苦手な自分にも合ったのかもしれません。

まだフラグが立っていないのかそれとも進行不可なのか、わかりづらいところはありましたが、「不思議な力で阻まれている」=進行不可だということがわかってからは躊躇いなく探索を進められるようになりました。かなりストーリーを進めてから序盤のサブイベントが達成可能になる時もあり、遠いところまで来たなあという感慨が湧いてしみじみさせられることも。

とにかくうろうろ探索するのが楽しかったです。

 

 

 

どのマップも目新しい謎解きアクション

音がヒントになっていたり、倉庫整理パズルがあったり、アクション床をダッシュで駆け抜けたり等々。どのダンジョンでも毎回目新しい要素が増え、最後まで飽きることのない探索を楽しめました。

シンボルリセットを利用したギミックがまた楽しかったですねぇ。アイテムで制御できるギミックもあるので、最悪の場合ひたすらうろつきつつゴリ推しなんてことができちゃうのも良い意味でゆるくて助かりました。

 

 

 

耐性と攻略に頭を捻るボスバトル

バトルはデビサバ風、3VS3でリーダーを倒せば勝利というチーム戦です。元々デビサバ大好きなので燃えました。

最終的に「先制スキル耐性殺し」みたいな感じでインフレ化していたところは否めませんが、強攻撃をぶっ放しまくるバトルもこれはこれで楽しいもの。前半は属性攻撃や耐性を重視したバトルでシステムを掴み、後半は物理と万魔で殴りつつ戦闘中の台詞から攻略方法を見極めるという形になっていたように思います。ある意味謎解き要素ありのバトルとも言えるかも。

悪魔合体でスキル継承を色々弄りつつ「ぼくのかんがえるさいきょうの悪魔」を目指して頑張るのも楽しかったです。アリスちゃんかわいい!

 

 

豊満派に嬉しいキャラクター達

柔らかい女の子はいいものだ。

というわけで、キャラの立ち絵も見どころの一つ。グラフィックに惹かれてDLしたという方もいらっしゃるのではないでしょうか? 可愛いだけでなく、衝撃的だったり気迫があったり、シリアスで熱い立ち絵があるのも嬉しいところです。

それぞれのキャラにわかりやすく萌え属性がついていて会話も賑やか。立場上ちょっと出番に差はありますが、しっかりキャラは立っているのが見事でした。

各地で会えるサブキャラ達との絡みも心温まるものが多くてほのぼの。一周目では必要ないはずの絆石をついつい集めてしまったのはやはりこのサブイベストーリーを見てキャラの行く末を見守りたい気持ちがあったからだと思います。

初めに指名できる妖精さんも愛着が湧いて良いですよねぇ。私は初回に青妖精さん、二周目に黄妖精さんにお願いしました。さりげなく顔グラに違いがあるのもまた可愛いです。

 

 

とまあこんな感じで。

他にも冴えた選曲センスや燃える闘技場など、楽しい要素が書き切れないほど盛りだくさんです。プレイヤーに対するヒントの具合や、細かなシステムのストレスフリー具合も絶妙で、操作しやすく楽しいRPGでした!

ちょこっとビターな展開も平気で色々目新しいシステムをお探しの方にオススメです。

 

追記ではネタバレがっつりのプレイ記や感想など。ご興味ある方は右下よりどうぞ。

 

 

 

 

【攻略メモっぽいこと】

 ・リング装備はメニューのシステム設定から、だけどぶっちゃけ装備し忘れてても終盤までは余裕で行ける

 

 ・APは999がMAX、意外とラスボス近くになると忘れる

 

 ・APスキルは属性系(火心など)より下段3つ(陽心など)を優先すると便利

 メガテン主人公はアギ系だろうと思って火心を真っ先に挙げたけど使い心地はまずまずでしたん。どれを選んでも最終的にAPは余ると思うのでまあ悩んだ時の目安程度に。

 

・ステ振り悩むなら極振りで、TECとAVIがオススメ

 中盤からステ振りリセット出来るので気楽に選んで大丈夫

 

・レベルリセットは積極的にするとお得

 低レベルで高レベルの敵を倒すと経験値ボーナスのブーストがかかるらしく、1戦で数十レベル一気に上がることもたびたびでした。それこそ最終ダンジョンに入るまではリセットしまくって大丈夫かと。

 

悪魔合体は精霊を有効活用すると早く済む。精霊作る→各種族×精霊で上位悪魔作る→スキル覚醒で強スキル作る、の流れ。

実はしばらくの間このことに気付かず、全種族総当たりで悪魔合体をしていたのでかなり時間を食ってました……w スキルにこだわりたいならその後改めて強い精霊を作ってお好みの悪魔と掛け合わせればOK

 

・デフォルトで物理無効持ってるキャラは最後まで使えるので育てるとお得かも

 デウスとヤクシャは最後まで連れ歩いてました

 

ダッシュで一マスぶん擦り抜けるアクションは、メニュー画面をタイミングよく開くほうが成功率高め……気がする。少なくとも私の場合。

 

・マリア教倒すルートに行っておくと「仁王立ち」「二身の残影」「五分の帝旺」など超有用スキルが得られてお得

 

 全体的にストーリー上では取り逃しの効かないポイントが多かった半面、主人公のスキルや悪魔合体等については色々と試行錯誤してリセットできる形になっていたイメージでした。

 

 

【ストーリーについて】

いやー、良い昼ドラ話でしたね!

という誤解はさておき。このお話のテーマは愛・神・前世かなあと思ったので、それについてちょろちょろ考えたこと載せときます。

 

 

1.愛について

 

大告白シーン最高でしたね! まさかあそこであんなに潔い告白が起こるとは思わず、きゃあきゃあ言いながら盛り上がってしまいました。萌えたー!

ツカサはそれまでけっこう男女に無関心な感じで進んでいましたが、モノリスを開放した以降から女性に興味持ち始めたり他キャラがフラグ立ててきたりするんですよね。もっと言うならインカ帝国のモブキャラや星の村で結ばれた絆石カップルもそうかな。この辺りがあったので、ダークマリア戦での会話に初めは疑問符が浮かんでいたんですが、ここをきっちり終盤で解決してくれて痺れました! 引っかかって良かった。伏線の貼り方が素敵です。

 

 

2.前世について

 

Aルートでツカサが彼女と結ばれるのってある意味前世の焼き直しなわけで、やっぱりダークマリア戦であったツカサ≠アラストルな流れと反してしまうんじゃないかなあと思っていたんです。クリア後の零れ話を聞くとなおさら。

でも、前世を完全に否定するんじゃなくてむしろ受け入れつつ新しい自分と合体させていく流れが根本にあったのかなあと思いなおしたり。前世≒運命は変わらないけど意思は異なるよねーみたいな。こういうことかなあと思いつつ二周目進めていたところ、Bルートできっちり別の可能性を示してもらえたので最終的には大満足でした。

余談ですがナナミがちらっと黒髪化したのは前世の顕現って感じだったのかもですね。個人的には今のオレンジ髪のがお好きだけど、逆にハルカの黒髪版見たかったな~。黒髪ロングがお好き。

 

 

3.神とか全体的な世界設定とか

 

アトラスリスペクトと聞いていたので初めはカオスVSロウな構図なのかなと思っていたのですが、創世終了辺りでようやくカオスVSニュートラルに近いと気づき、最終的に神VS人間のいつもの構図に落ち着いて納得しました。いつもの、なんて言ってもアトラス作品はデビサバデビチル世界樹辺りしかやったことがないんですけどねw

 

ストーリー上もう引き返せなくなるよという警告が出る章(ツカサ転生→マガツキ、マガツキ→創世、創世→救世)の度に今までの世界設定が無かったことになるので初めは混乱していたのですが、そのどんでん返しが気持ち良かったのも確か。世界のトップが徐々に明かされて最終的に真の黒幕に辿りつく構図になっていると考えれば、ある意味ジャンプ漫画的な王道ストーリーなのやもしれません。

 

 

4.サブイベとか細かいところで印象に残ったとこ

 

ラストダンジョン突入した時に皆が集まって来てくれるの最高に熱かったですね!! ああいうの本当大好きです。ただ結果を考えるに、こう、心苦しいところもあるんですが……渡り鳥さんと妖精さんが忘れられません。

 

あと興味深かったのはケンタウロスイベント。

鬱展開のスメルを感じたので分岐を一通り試してみたのですが、いやあ、告発時の想像以上の暗さに驚きました。ああいう正義に一直線で手段を問わないキャラ大好きですありがとう。

 

しまぱん屋もしっかり見つけたのですが、初めキャンセルで別キャラを指定できると知らず、イツキと延々二人きりで気まずい時間を過ごし続けてました……w

 

あと、ちょっとストーリーって観点とはズレますが、飛空挺を手に入れた時のBGMがもうすっごく場面に合ってて曲自体もかっこよくて! 思わずフォルダを除いて元曲を探してしまうほどでした。ちなみにタイトルは「天空への階段」とのこと。シーンも合わせて最高です!

 

 

【キャラについて】

やっぱりメインストーリーのブーストもあって応援したいのはハルカです。ツカサが熱血ピュア少年なおかげか、ハルカとの絡みがほんのりおねショタっぽく見えたのもおいしかったなあ。

 

けど見た目ならナナミ、推しメンならイツキ――って感じでなんやかんやとどの子も好きですw

特にイツキは男性キャラなので不遇になるかとひやひやしていたのですが、むしろ唯一キャラチップが見られたり覚醒立ち絵がそりゃもうとんでもなくめちゃくちゃかっこよかったりで、実においしいポジションでしたね! おかげでテンション上がりました。

 

メイの前世だけ作中では明らかになってませんよね。……よね? 見逃してたら申し訳ない。とりあえずナナセと同じく二女神やアラストル云々とそこまで密接に関わってるわけではないのかなあとは思っています。

あと、アイリスアポロは花→ハムに転生していて、ミツキは転生体ではなくあくまでアイリスアポロを元に作っただけのデータという認識でいいんでしょうかね。何にせよ、「愛い奴」って呼ばれ方が好きです。直球デレは良いものだ。

 

バトルではツカサ・ナナミが万魔アタッカー、イツキ・ミツキが物理アタッカー、後は各自得意な属性攻撃係って感じにチームを振り分けてました。ステータス見てるとナナセも物理に回したほうが良かったのかも。

伸びる数値の違いにまたキャラの個性を感じてにやにやしました。

 

 

 

 

 

とまあ、かなり長編なので語りたいこともたくさん出てくるんですが、なんとかこの辺で!

がっつりどっぷり楽しめた一作でした。