「十辛+ハバネロ唐辛子マシマシ」
もはや味ではなく刺激を食す前置き。
えー、今回はLaphlace(とまつリケ)さんところのフリーゲーム「1+2=2」「カウチポテト」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。
おまけの分岐はあるものの、基本はエンド一つの乙女向けノベルゲー。
「1+2=2」のほうがまず公開され、リメイク版として「カウチポテト」が公開されました。変更されているのは主にグラフィック面、それからシナリオの細かい部分に加筆修正がされています。
そういうわけなのでこれからプレイするなら「カウチポテト」だけでも十分なんですが、うっかりリメイクを知らずに「1+2=2」のほうをプレイしてしまったので、勢いで両方書いちゃいますね。
というわけで、特徴など。
ポップで透明感のあるグラフィック
元々DLのきっかけはグラフィックからでした。
もっと言うと、新汰君の三白眼っぷりに惚れたんですよね!
しかも彼がメイン攻略対象ですよ。嬉しい……嬉しい……!!
「1+2=2」のほうではデフォルメ調のぷにぷにしたグラフィックが主だったんですが、「カウチポテト」では立ち絵が全面に押し出されるようになりました。美麗な立ち絵がどどんとドアップで置かれるのは良い目の保養ですねえ。
特に主人公の涼については、「カウチポテト」で大人っぽさが割増になっていて驚かされました。
にやにや両片想いが見られるストーリー
「1+2=2」のほうではタイトルもあいまって、てっきり二人の内から一人を選ぶタイプの乙女ゲーだと思っていたのですが──がっつり両片想いのお話でした。
リメイクでは独白シーンや回想が挟まるおかげで、お互いの想い合いが早めに把握できるような形になっています。良改変。
ヒロインが一見は恋心を見せずにテキパキ働く子なので、むず痒い気持ちになるほどでもなく、適度にほのぼのした雰囲気を味わえました。
ハッピーエンド確定の安心展開
選択肢分岐はあるものの、エンドの展開はほぼほぼ一緒。違いはセリフの一部と、後日談として見られるミニ会話のおまけくらい。あと、エンドではなくルート分岐としてラッキースケベイベントがあるかどうかくらいですね。
つまるところ、どう動こうとハッピーエンドは確定です! おめでとう。幸あれ。
個人的に、これならゲーム開始前の説明文ではエンド1つと表記するほうが誤解がないと思いもしますが……。まあそれだとせっかくの選択肢を試さずに終わってしまう方がいるかもしれないので、ああいう書き方になるのも理解はできるなー、なんて。
ちょこっとツッコミどころもあるかも
そしてここだけ、マイナス面。
展開一つ一つは可愛らしくほのぼのできるんですが、ちょっとした描写でかなりもやっとすることが多かったです。
まとめると二点。
1つ目は、新汰がやったことじゃないのに後から新汰が怒られてしまいそうな行動や、我が物顔の非常識な行動が多く感じられるところ。三人が好き勝手していい仲なら問題はないんですが、それならそれで涼が鍵のかかってない部屋に入るのを躊躇う描写と矛盾するので違和感がありました。
2つ目は、各種家事の手際や気遣いが妙にズレているところ。普通のお話ならスルー出来たかもなんですが、「ヒロインは家庭的で世話好きのハイスペック女性」というのをところどころで強調されるので、いっそう違和感が募りました。
ううーん。やりたいことや、萌えるポイントがピンとくるだけに、とても惜しまれます。長ったらしくすみません。
とまあ、こんな感じで。
新汰がすっごく好みなぶん、惜しい部分も気になってしまいました。
いっそ主人公を泳介にしてしまって、二人をいかにくっつけるか、という暗躍恋愛応援ものにするほうが展開としてはしっくりくる気もします。影で牛乳を処理してあげるとか。それを作者様がやりたいかどうかはさておくとして。
ともあれ、また会いたいなーと思えるキャラなのは確か。続編予告も入ってましたし、まったりと期待したい気持ちです。