うそうさ〜第二号室〜

フリゲ!鬱展開!ヤンデレ!万歳

フリーゲーム「きらめきの君~妖精ミラン変~」感想

「キミは私の王子様で救世主で素敵なヒーローなのっ!」

だからもちろん役に立ってくれる前置き。

 

 

えー、今回はLakrisさんところのフリーゲームきらめきの君~妖精ミラン変~」の感想をつらつら書きますね。一部レビューっぽいかも。

 

一本道ノベルゲー。

ネタバレを隠すとターゲット層に届かない気がするので、あらかじめぶっちゃけてしまいますが、ギャルゲと見せかけてダークに裏切る素敵な一作です。鬱というよりは後味悪い系かもしれません……細かすぎる違いかもですが。

というわけでさっそく良かった点など。

 

 

 

世界の危機とドタバタ不穏なラブコメ

 

平凡な男子中学生の元にやってきた可愛くてワガママな妖精! 

謎の失踪事件と世界の危機!

憧れの美人なクラスメイトを守るため、なんだかんだと学園生活!

あらすじだけ見るとすごーく、あの年代のラノベちっくな展開です。筆箱に異種族を隠して慌てるようなアレ。王道でドタバタな学園ファンタジーラブコメ

 

特にデートシーンなどは、きゃあきゃあ騒ぎつつもそれっぽい雰囲気になっちゃう展開が実にギャルゲっぽくて良かったです。色気ないはずなのに可愛く見えちゃうヒロインって最強ですよね。

 

で、勿論それだけで終わる作品をこのブログで取り上げるわけもないんですけれども。はい、私の好みどおりの展開でした。つまるところダークな後味です。そもそもダークだと紹介文にあるので覚悟はしていましたが、予想を上回る容赦ない滅多撃ちっぷりに痺れました。何故か爽快感さえ感じるほどです。好きです。

 

 

 

 

キュートが好き? おしとやかが好き?

 

メインヒロインと言うべきは二人。キュートな小悪魔系のミランちゃんと、清楚でおしとやかな佐久間さんです。

私は衝撃度という点で行くならばミランですが、キャラとしてなら佐久間さんが好きです。甲高い声よりはウィスパーボイスが好きなので、そういう点でも佐久間さん派。ですが、ミランの中の人もあの勢いある演技や「やっほー、浩太君」の台詞を聞くと良い仕事してるよなあと思ったり。うーんどっちつかず! どちらも魅力的です。

 

そんな二人のうち、どちらかの選択を主人公は迫られるわけですが、この選び方が実に良かったです!恋というより憧れで、結局は打算塗れな感じとか、大好きです。

クズ思考ばんざーい!

 

 

魅力倍増のフルボイスと着せ替えありのグラフィック

 

上記でも触れましたが注目したいのは魅惑のフルボイスです。男性キャラも女性キャラもモブ寄りのサブキャラも、皆に熱と気合いのこもった声が入ってます。

男性陣の発狂ボイスや名言は破壊力が高かったですねぇ。演じてる人も楽しそうだなあと。そして女性陣は、特に佐久間さんのボイスが最高でした! もうね、地の文にあった「透き通るような」という描写を忠実に演じているこの素晴らしさですよ! 聞き惚れます。また、三田さんのボイスも全力でそれっぽさを追求してあって凄かったです。いますよね、あの手のハスキーにくぐもった声の女子って。

また、グラフィックも作画力が高く、シンプルな1種類でも見飽きません。ヒロインのお着替えがきちんと立ち絵に反応してくれるのも嬉しいところでした。

 

 

 

とまあ、こんな感じで。

意外性のあるラブコメや、王道を裏切る展開にわくわくする方向け。

 

 

同作者様の他フリーゲーム感想記事↓

shiki3.hatenablog.com

 

追記ではネタバレ込みの感想など。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後のどんでん返しが面白い作品だと思うので、未プレイの方は特に注意です。

 

 

 

 

 

ミランとのデートからの急転直下が楽しかったですね!

 

後になって思うと、浩太君がほとほと嫌気がさしちゃってたはずのミランにコロっと行きかけたのは、あの放課後で佐久間さんと友人と両方を失っちゃったと思いこんで半ばミランへ依存しかけていたのかも。プレイ中は先が見えなかったので、洗脳物質か何かが出ているのかなーと思っていたのですが。

ぼくがいないと死にかねない存在、っていうのの依存度ってヤバイですよね。中毒待ったなし。

ミランがああいう想いで浩太と一緒に居たんだとわかると、何故かこう、ムラっときます。なんでだ。精神的凌辱感がいいのか。

 

佐久間さんについては本性がわかっても全然オッケーでした。あの声は魔性すぎる。全てを許したくなるし弄ばれたくなる。実に良かったです。

ボイスの破壊力って大事ですよね。文章だけ見た時は「お姉様、」のおねだり台詞も普通にスルーできていたんですが、野太い声が再生された途端吹き出しました。良い仕事をしてらっしゃる。

 

 

真相の原因がふわっとしていたのは気になったけれども、重要なのは事件そのものではなくキャラの悪意や、人を一つの側面からしか見ないことの愚かさだと思えば納得です。

 

よくよく考えるとあの、次のキスはフルーティなキスがいいなあみたいな台詞も伏線だったんですかね。何味だったんでしょうね。エピローグであっさりと生還を果たしていて笑いました。

というか、あの二人が一緒にいた時点で、ある意味NTRなのかな…? でも佐久間さんは人を手玉に取ること優先で自分を安売りはしなさそうなので、不良と付き合うと言うのはないかも。単にミスリードのためでしょうかね。

 

 

 

ともあれ、こういう、気持ち良くスカっと叩き落してくれる作品は久しぶりにやったので、不思議と清々しい思いになりました。ふぅ。