「食べちゃいたいくらい愛してる!」
冷静に考えると怖い前置き。
今回は、空色天体博物館さんのところのフリーゲーム「新月の夜に晩餐を」の感想をつらつら書きますね。例のごとくレビューっぽくなっちゃってるかもなので注意です。
ご本家様に書いてあった反応ワードとしては、 鬱展開、カニバ、捕食、魔女狩り、ヤンデル。
これに釣られずして何に釣られるというのか。嗜好ががっちり被っていたので見た瞬間にDL致しました。
選択肢総当たりで全ED見られます。選択肢自体もそう多くないので、悩むことなく、じっくりとお話にのめり込むことができました。1週目は選択肢なし、2週目から選択肢ありで複数のエンドが見られます。1週だけだともったいない、ほんとにもったいないので、是非とも全エンドコンプをオススメしたいです。
では、以下で良いなあと思った点をつらつらと。
丁寧な心理描写
このゲームは、主人公・ジャックとヒロイン・コレット、それぞれの視点が交互に入れ替わりながら進んでいきます。
視点変更ものにありがちな欠点として、入れ替わりが激しすぎてテンポが悪いといったことが挙げられるのですが、こちらは日の区切りに沿って視点が変わるので、テンポも良く読みやすかったです。
「この時どう思ってたんだろう」という部分がもう惜しみなく書かれているので、想いがよくよく伝わって、感情移入しやすかったです。 お互いを大事に想い合ってる感じがたまりませんね…!
キャラクター
ドツボです。ストライクです。ゲーム紹介ページのキャラ欄ですでに惚れました。
ジャック:
外見がまず好みです。
目つき悪い、病んでるっぽい、手錠に首輪、これで惚れずに誰に惚れるのか。
コレットに対してガラス細工を扱うように丁寧に守りたいと思っているところとか、拒食に関する葛藤とかに、切ない萌えを感じました。
コレット:
とにかく不憫な子。おどおどしつつもジャックに寄り添っていく様が可愛らしくて仕方がありません。健気で大人しくて可愛くて、こう、可哀そう萌えといいますか、薄暗い愛情を注ぎたくなりました。
??:
サブキャラ様。
一応ネタバレ防止でお名前は伏せますが、こういうぶっとんだ子も大好きです。
この人なりの価値観も認めざるをえないというか、本当に鏡映しの存在だったのだろうなと思います。色々考えさせられる人。
雰囲気
ジャックとコレットが互いに心を開いていく感じ、二人でゆるやかに静かにあたたかく過ごしていく感じ、これがとても素敵でした。また、バッドエンドのときの、あっけない残酷さもぞくっとしましたねぇ。思い切り叩きのめされ、まさに絶望した感じが、素晴らしい鬱展開でした。こういうの超好き。
退廃的な世界観があり、アングラ好きにはたまりませんでした。
やっぱり、私はコンプ後のおまけ話が一番好きですね……。
幸せに、うん、なってほしい…。
鬱展開とかヤンデルとかヤンデレとかが好きならプレイして損は無いと思います!ぜひ!
以上、感想文でしたー。
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